デリカシリーズの5代目となるデリカD:5は2007年に登場し、4代目デリカスペースギアの後継車種として発売されました。
最大の特徴はSUVとミニバンストロングポイントを融合させた、世界でも稀なオールラウンダーミニバンというコンセプトにあります。
初代モデルの発売当初は4WDのみの設定で悪路走行に特化したSUVとしての性格の強いモデルでしたが、現在ではミニバンで唯一電子制御4WDを採用し、低燃費を実現することで競合車種との差別化が図られています。
そこで、今回はデリカD:5の査定相場や高額査定のポイントについてみていきましょう。
このページの目次
デリカD:5の買取情報
SellCaオークションでの高額売却実績
デリカD:5のグレード、色、オプションなど
デリカD:5はクリーンディーゼルを搭載したグレードに人気があり価格が下落しないため、高価買取が期待できます。これは、ディーゼルエンジンは低燃費かつハイパワー、燃料費のコスト削減ができるといった利点があるためです。
さらに、近年のクリーンディーゼルブームもあいまって、どんなシーンでもパワーと低燃費を実現しているデリカD:5は、高速走行などの長距離移動では優位性を発揮しにくいハイブリッド車とは異なり、ディーゼルファンから支持されています。
また、売れ筋のパワーパッケージや上級グレードのプレミアムパッケージは買取価格が上昇する傾向にあり、特別仕様車となる「シャモニー」や「アクティブギア」なども高価買取されやすいグレードです。
デリカD:5で査定額のアップが期待できるオプションはディーラーオプションとなる9インチナビゲーションがあげられます。
これは、9インチ用のオーディオパネルはディーラーオプションでしか取り付けられず、装着している車両も少ないためです。ここにリヤモニターや、ロックフォードのプレミアムサウンドが装着されていれば、さらに高い査定が期待できます。
デリカD:5で特に需要の高い人気色は白と黒です。同じグレードや年式、走行距離の場合、これらのカラーは査定額が上がる一方で、シルバーなどの場合査定額は下がってしまう傾向があります。
関連記事:車の色の秘密
あなたのデリカD:5はいかがですか?
お車の走行距離や状況によっても価格が大きく異なりますのでまずは査定してもらいましょう!
関連記事:車の査定で見られるポイント
関連記事:キズは査定前に直した方がいいの?
では、ここでデリカD:5を高く売るためにデリカD:5のことをもうちょっと知っておきましょう。
関連記事:ミニバン高額売却のポイント
デリカD:5の概要
デリカD:5は雪道や山道といった悪路での走破能力に優れ、傾斜45度までの登板能力を持つなど、アウトドアシーンのに最適な1台として、この分野では競合する他のミニバンを圧倒しています。
また、外観からも想像できるように余裕のある室内空間を実現していて、SUV並の走行性能に加え、ミニバンとしての機能を充分に兼ね備えているオールランダーミニバンとしてのスペックを実現しています。
これは、6速スポーツモード付きCVTや電子制御4WD、サスペンションはフロントにマクファーソンストラット式・リアトレーリングアーム式マルチリンクを採用するなど、通常のミニバンとの差別化によるものです。
また、2012年からは4WD車にミニバンとして初導入となるクリーンディーゼルエンジンを搭載し、歴代デリカのディーゼルファンの要望に応えています。さらに、これまでミニバンは大半が国内のみでしか再販されないため売却時には高値が付きにくい車種でしたが、デリカD:5の場合、海外でも高い評価を得ていることから、中古車に関しても海外で人気となっており、登録から5年以内のものはもちろん、走行距離が長くなってしまっているものでも、市場価値が落ちにくい特徴があります。
デリカD:5の歴史
デリバリーカー(運ぶクルマ)が車名の由来となっているデリカは1968年7月商用トラックとしてデビューしました。
ボンネットトラックが主流だった当時、キャブオーバータイプで3名乗車が可能な小型トラックは時代を先取るもので、1969年には9人乗りが登場しますが、これは現在のミニバンにも通じる3列シート仕様です。
2代目になると車名は「デリカ・スターワゴン」に変更され、エンジンは1.6リッターへ拡大されます。そして、最上級グレードにはコラムATやパワーステアリング、反転式対座シート、マルチサウンドコンポが追加されるなど、レクリエーションビークル(RV)としての魅力を高めていきます。
3代目へのモデルチェンジの際には、それまでのフレーム付ボディからモノコックボディへと変更され、ボディ剛性の強化や軽量化が図られています。デザインもそれまでの直線的なものから「ソフトキューブスタイル」と呼ばれるやわらかなカーブで構成されたものに変更されました。
4代目になるとデリカは「スペースギア」と名付けられ、日常生活をはじめレジャー用途の性格を強めます。エンジンはV6リッターをはじめ4種類が設定され、全長の異なる標準ボディとロングボディが用意されバリエーションも拡大していきました。1999年には時代のニーズに合わせ、両側スライドドアも新たに追加されています。
現行モデルとなる5代目デリカは2007年1月で、「D:5」と名付けられたのは、5代目であることと、ミニバンシリーズのラージサイズカテゴリーという意味合いもあります。4WDシステムにはデリカ初となる電子制御4WDが採用され、衝突安全性能試験総合評価は最高となる6スターを獲得。
2013年1月には2.2リッタークリーンディーゼルエンジン搭載モデルが追加され、デリカらしい高い走破性と力強い走りを実現しています。
一方で現行モデルはすでに12年目に突入し、近年の三菱はモデルチェンジの間隔が長いとはいえ、フルモデルチェンジも近いのではないかと噂されています。このため、査定価格にも影響するモデルチェンジの情報は常にチェックが必要です。
デリカD:5新車の登録台数推移
年間販売台数 | 前年との比較 | |
2018年 | 13,502台 | 533台 |
2017年 | 12,969台 | 2,155台 |
2016年 | 10,814台 | -273台 |
2015年 | 11,087台 | -1,082台 |
2014年 | 12,169台 | -1,684台 |
2013年 | 13,853台 | 398台 |
2012年 | 13,455台 | 136台 |
2011年 | 13,319台 | -3,533台 |
2010年 | 16,852台 | 1,223台 |
2009年 | 15,629台 | -2,978台 |
2008年 | 18,607台 | -8,733台 |
2007年 | 27,340台 | – |
デリカD:5の新車価格表