トヨタ ハイラックスの買取相場の傾向は、比較的安定しつつも緩やかな下降傾向にあります。
国内唯一のピックアップトラックとして2017年に復活し、年式がそこまで古くないことも大いに関係していると思われます。
ただし、2022年がハイラックス復活から丁度5年を迎えることから、売り手の数が増えているようです。
そのため、中古車買取価格が徐々に下降傾向にあり、一時期ほどの人気は失ってしまっているのが現状です。

2004年を最後に一時国内販売が終了したことから、現在の中古車市場のメインとなっているハイラックスは、ほぼすべて2017年に復活した8代目にあたります。
年式もそう古くはないため比較的高額で売買される傾向にありますが、SUVとは違いピックアップトラックであることから、買い手を選んでしまうという欠点もあります。
幸いアウトドアブームなどで大量の荷物を運ぶ機会が増えたことから、ハイラックスの需要も徐々に高まりつつあるようです。
しかし、一概に査定額が高いかと言われれば難しいラインでもあります。

現行のハイラックスは普通免許でも乗ることができます。
国内基準を満たした日本国内のディーラーで購入できるハイラックスは現行普通免許で運転できる範囲に車両総重量・最大積載量ともに収まっているため、まったく問題なく運転できるのです。
しかし、中には日本国内で販売されていなかった時期のハイラックスを並行輸入で手に入れ、それを売却したことで海外使用のハイラックスが紛れているため注意が必要です。
海外仕様のハイラックスは現行普通免許では運転できないため、準中型以上の運転免許が必須となります。
中古車市場には、この並行輸入ハイラックスが紛れていることもあるため、十分注意しなければなりません。
つまり、売り手からすると並行輸入したハイラックスでも売却はできるものの、輸入車は日本の基準を満たしていないため買い取ってもらってもあまり高額にならない可能性があるのです。
もちろんまったく売れないわけではありませんが、国内の基準で販売されているものよりも高額査定が期待できないのは理解しておく必要があります。

今後、買取相場は徐々に低下していくことが予測されます。
少しでも早いうちに手放すことも重要ですが、ハイラックスは海外市場での人気の方が高い傾向にあります。
可能であれば、輸出用車両を扱っている中古車買取店に査定を依頼するといいでしょう。

トヨタ ハイラックスの買取時の注意点は、年式や走行距離よりも傷や汚れなどの美しさ、エンジンや走行に関係する足回りのコンディションに気を配ることです。
ピックアップトラックという、現在日本に流通している車としては唯一無二の存在であり、流通台数こそ少ないものの一定数の購入希望者がいる車でもあります。
新車購入するにしても決して高い車ではないものの、やはり少しでもお得に手に入る中古車市場で購入しようと考えている人も少なくないようです。
購入の基準としては傷や汚れなどの美観に関することが多いため、今後売却を検討している場合は洗車やワックスを定期的にするなどの対処が必要です。
また、足回りやエンジンのコンディションチェックにも気を配っておく必要があります。

トヨタ ハイラックスは、日本国内で唯一のピックアップトラックとして流通している車です。
一時期は日本市場を撤退してしまっており、並行輸入でしか購入することができませんでした。
しかし2017年に日本市場に復活したことで改めて人気を獲得した車でもあります。
中古車市場での流通台数が少ない車ではありますが、条件を満たせば高額査定が期待できる車でもあります。
グレード設定などは少ないものの、人気の要素を3つほど分けて見ていきましょう。

トヨタ ハイラックスには、グレード設定が4つしかありません。
うち2種類は特別仕様車であり、通常モデルに限定すればわずか2種類。
買取相場は大きな差こそありませんが、2022年9月現在の買取相場で高い順に並べてみました。

Z GRスポーツ
Z
Z ブラックリーエディション
X

標準設定されているグレードは「X」と「Z」の2種類。
年式や新車価格の関係もあり、買取相場は「X」が200～250万円、「Z」が270～320万円程度となっています。
ハラックスは見た目の大きさとは裏腹に新車価格が300～400万円とリーズナブルな価格帯に入ります。
人気車種であるランドクルーザー300やランドクルーザープラドと比較しても安価な部類に入るため、予算的に厳しいという購入希望者からハイラックスの需要は生まれているようです。
また、アウトドアでも特に海などの大がかりな荷物を必要とするレジャーを楽しみたい人にとってはランドクルーザー系統よりもハイラックスのほうが需要が高いようです。
荷台に荷物を載せられるため砂や海水がついていてもお構いなしに載せられることから、マリンスポーツなどを楽しむ人から人気があります。
ちなみに「X」はビジネスユースを意識したシンプルなデザインを、「Z」は「X」をベースに安全装置やデザインを追加したグレードとなっています。
個人使用で購入する希望者が多いため、中古車市場でも「Z」に人気が集中するようです。

ハイラックスに設定された特別仕様車で人気が高いのは「Z GRスポーツ」。
海外市場ではすでに導入されていたグレードですが、2021年10月に日本市場に投入されました。
通常の「Z」よりもワイドボディを採用しており、内外装もラグジュアリーな様相を呈しています。
新車価格はハイラックスの中ではもっとも高額な430万円程度ですが、発売から間がないこと、トヨタでも人気の「GRスポーツ」モデルであることから高額査定が期待できます。
市場での流通台数は決して多くはありませんが、おおむね350万円以上の査定が見込めるでしょう。
通常グレードのハイラックスよりもさらに流通台数が少ないため、今後の市場の動き次第ではさらに高額買取の対象になる可能性もあります。
もう一台の特別仕様車である「Z ブラックリーエディション」も人気ではあるものの、ベースとなった「Z」よりもやや人気は劣ってしまっています。
買取相場は250～300万円程度とやや大人しい印象です。
しかし、繰り返しになりますがハイラックスそのものの流通台数が少ないため、しっかりとした価値がついていない可能性もあります。
今後、中古車市場に台数が増えるに従って徐々に相場も落ち着いてくる可能性があるため、もう少し様子を見てみてもいいかもしれません。

トヨタ ハイラックスの人気カラーは以下の3色です。

アティチュードブラックマイカ
スーパーホワイトⅡ
オキサイドブロンズメタリック

上位2色はハイラックス以外でも選択されることの多い鉄板のボディカラーです。
しかし、3位にランクインした「オキサイドブロンズメタリック」はなかなか他では見ることがないボディカラーでしょう。
確かに乗り手の好みとマッチしないと購入が難しいカラーではあるものの、ほかに設定されているカラーよりも落ち着いていることから人気が高いようです。
また、個性的なデザインであるハイラックスにもよくマッチしており、アウトドア派の人からすれば景観を壊すことがないボディカラーとして重宝されているのかもしれません。

トヨタ ハイラックスの人気オプションは以下の4つです。

ソフトトノカバー
荷室にあたる部分に天井がないハイラックスでは必須のアイテム。雨天時の走行では必ず必要となるアイテムで、レジャーだけではなく普段使いでも購入しておきたい。社外品もあるが隙間なく覆うことができるため純正のほうがよい。

ベッドライナー
荷台の傷を防止するためのライナー。荷物の出し入れが楽になるため、装備しておいて損はない。テールゲート部分までセットとなっているため、ハイラックス購入時にはぜひつけておきたいオプションとも言われている。

フロントバンパープロテクター&ナンバーフレーム・ロックボルトセット
ナンバープレートを固定するためのオプション。単純にドレスアップ性が高まるだけではなく、防犯性も向上できる。ハイラックスは盗難被害が多い車でもあるため必ず付けておきたいところ。

T-Connect9インチモデル
トヨタ純正のカーナビゲーション。急な目的地変更などにも対応できるほか、通信システムによりアクシデントが発生してもオペレーターと直接やり取りができる機能を備えている。