「愛車の価値は知りたいけれど、売却を強要されたり、しつこい営業電話に悩まされたりするのは避けたい…」
このようにお考えではありませんか?車の見積もりは、無料で愛車の現在価値を知る絶好の機会です。
しかし同時に多くの人が営業への不安を感じています。
この記事では、営業電話や強引な売却交渉をスマートにかわしつつ、
見積もりだけを賢く依頼するための具体的な方法を解説します。
業者に失礼なく売却しない意思を伝えるためのコツや、万が一の際の断り方まで、
安心して利用できるノウハウを網羅しました。
この記事を読めば、余計なストレスなく複数の業者から見積もりを取り、愛車の価値を把握することができます。
車を売らずに見積もりだけ頼んでも問題ない

結論からお伝えすると、車を売る予定がなくても見積もりを依頼することに問題はありません。
多くの業者では、査定や見積もりを無料で提供しており、費用を請求されることはほとんどありません。
ただし、売却の意思がないと見なされた場合、適正な金額を提示してもらえなかったり、
対応が雑になる可能性もあるため注意が必要です。
とはいえ、将来的に買い替えを検討している方や、家計の見直しを行いたい方にとっては、
現在の車の価値を把握しておくことは大いに役立ちます。
そのためにも、上手に見積もりサービスを活用してみましょう。
車の見積もりだけを依頼するメリット

売るつもりがなくても、車の見積もりを取ることには多くのメリットがあります。
単に価格がわかるだけでなく、将来の売却で損をしないための準備にもなるからです。
具体的にどのような利点があるのか、4つのポイントに絞ってご紹介します。
- 売却価格の相場がわかる
- 複数社に相見積もりを取れる
- 業者間で競わせて価格アップを狙える
- 信頼できる業者を見極められる
売却価格の相場がわかる
車の見積もりだけを行うメリットは、愛車の価値を把握できることです。
プロの査定を受けることで、客観的で正確な現在価値を把握できるでしょう。
車の価値に影響する要素の一例は、以下があります。
- 年式
- 走行距離
- グレード
- ボディカラー
- 車の状態
- 修復歴の有無
- 純正オプション
プロの査定士による評価を受けることで、専門的な視点から見た客観的な価値評価が得られます。
一般には知りにくい価値判断の基準や相場感のノウハウがあるからです。
将来の買い替えや資金計画を立てる際の重要な判断材料になるでしょう。
年に一度程度見積もりを取ると、経年による価値変動も把握できます。
複数社に相見積もりを取れる
見積もりだけなら、焦って1社に決める必要がないため、心に余裕を持って複数の業者を比較できます。
実は、買取業者によって得意な車種や販売ルートは異なります。
そのため、同じ車でも査定額の差が出ることが珍しくありません。
たとえば、輸出に強い業者はSUVや人気の外車を高く評価するのが一般的です。
一方で地域密着型の業者は軽自動車や実用車を高く評価することがあります。
3〜4社程度から見積もりを取ると、愛車の適正な市場価値の幅が見えてくるでしょう。
相見積もりを通じて各業者の対応の質や査定プロセスの違いもわかり、
将来実際に売却する際の業者選びにも役立ちます。
業者間で競わせて価格アップを狙える
相見積もりは、業者間の競争を促し、愛車の価値を引き上げるチャンスを生み出します。
今は売るつもりがなくても、各社が提示した最高額を知っておけば、将来の交渉で有利な材料となるでしょう。
競合他社の存在を知らせると条件が改善されるケースがあります。
一括査定サービスやオークション形式の買取サービスを利用すると、業者間の競争が自然と生まれます。
セルカは登録バイヤー数8000社以上のオークションサイトです。
成約したときのみ料金が発生するので、出品までは無料でできます。
一度の査定で複数の入札が入るため、手間なく買取店やディーラーよりも高額売却が期待できる仕組みになっています。
買取価格アップを狙いたい方はぜひご相談ください。
信頼できる業者を見極められる
売却のプレッシャーがない状態でこそ、業者の本当の姿が見えてきます。
見積もりを依頼した際の対応の丁寧さ、査定額の根拠説明の明瞭さなどをチェックしましょう。
誠実な業者かどうかをじっくり見極める機会になります。
見積もり依頼時の対応は、業者の基本的な姿勢を反映しています。
売却の意思がないと伝えた後の対応や、査定内容の説明の詳しさなどから、
信頼できる業者かを見極める手がかりが得られるでしょう。
信頼できる業者の特徴の一例は、以下のとおりです。
- 詳細な査定内容を説明してくれる
- 査定額の根拠を明確に示してくれる
- 強引な勧誘をせず顧客の意向を尊重してくれる
説明が曖昧だったり、しつこい営業電話をかけてくる業者は注意が必要です。
見積もり依頼時には、各業者の対応をメモなどに記録しておくことをおすすめします。
「説明が丁寧だった」「質問に誠実に答えてくれた」などの情報は、将来実際に売却する際の業者選びに役立ちます。
車の見積もりだけ依頼する際の4つのマナー

車の見積もりだけだからこそ、お互いが気持ちよくやり取りできるよう、少しの心遣いが大切になります。
ここでは、見積もりだけを依頼する際に大切な4つのマナーをご紹介します。
- 電話やネットで事前に予約する
- 詳細な調査の際は無料対応できるか事前確認する
- 平日の午前中など空いている時間帯に来店する
- 売却先が決まったら連絡を入れる
円滑な対応やトラブル回避のためには、基本的なマナーを守ることが大切です。
本格的に売却を検討する際にも、良好な関係を築いておけば有利に進められるでしょう。
電話やネットで事前に予約する
たとえ見積もりだけでも、アポイントなしの訪問は避け、事前に電話かネットで予約を入れましょう。
予約を入れておくだけで、業者側は査定員を確保し、スムーズに対応する準備ができます。
電話予約の場合は、見積もりを依頼したい旨を伝えた上で、都合のよい日時を相談しましょう。
必須ではありませんが、予約の際は車検証を手元に用意し、
車種、年式、走行距離などの基本情報を正確に伝えられるようにしておくとよいでしょう。
オンライン査定を先に利用して概算額を把握してから実車査定を予約すると、より効率的に進められます。
予約時間に遅れそうな場合は必ず連絡を入れ、相手の時間を尊重する姿勢を示しましょう。
詳細な調査の際は無料対応できるか事前確認する
通常の査定や見積もりは無料が原則ですが、注意が必要なケースもあります。
多くの買取業者では、査定や見積もりを無料サービスとして提供しており、
手軽に車の現在価値を確認可能です。
ただし、より踏み込んだ内容を依頼する場合は、別途料金がかかることがあります。
たとえば「エンジンから異音がするので原因を調べてほしい」「傷の修理費用も見積もってほしい」といったケースです。
こうした故障診断や修理費用の算出は、通常の価値査定の範囲を超えるため、有料となる場合があります。
「ここまでが無料査定の範囲ですか?」と事前に一言確認しておけば、後から後悔せずに済みます。
また、無料査定をうたっている業者であっても、出張査定の場合には別途条件が設定されているケースもあります。
仮に料金が発生する場合には、金額と内容を明確に確認し、納得してから進めましょう。
平日の午前中など空いている時間帯に来店する
もし可能であれば、業者が比較的空いている時間帯を狙って訪問するのも、スマートなマナーです。
週末や夕方は混雑しがちであるため、平日の午前中などを選ぶと、
査定士も落ち着いて丁寧に対応してくれる可能性が高まります。
一般的に、ディーラーや買取業者は週末や祝日、平日の夕方以降は来客が多く混み合います。
見積もりだけを目的として混雑時に訪問すると、十分な対応を受けられないケースもあるでしょう。
平日の午前10時〜12時頃は、多くの店舗で比較的空いている時間帯です。
火曜日や水曜日も一般的に来店客が少ない傾向があります。
来店する際は、見積もりに必要な時間も確認しておくと、双方のスケジュールを効率的に調整できます。
空いている時間帯に丁寧な対応を受ければ、より正確な情報と納得のいく見積もりを得られるでしょう。
売却先が決まったら連絡を入れる
車の売却先が決まった際は、、相見積もりを行なっていた他の業者へも連絡しましょう。
他の業者に売却する場合でも、感謝の言葉を一言伝えるだけで、印象がよくなるからです。
また以前に見積もりした業者が「まだ検討中だ」と誤解して、連絡や営業を続けてくることがあります。
また、対応が丁寧だった業者には、「売却を検討しているのですが、改めて条件を見直していただけますか?」
と相談してみるのもよいでしょう。
他社の見積もりを伝えたうえで再交渉を申し出ると、よりよい条件を提示してもらえる可能性があります。
丁寧なやり取りをしていれば、今後また査定や売却を依頼する際の信頼関係にもつながります。
車の見積もり後のしつこい営業を断る方法

事前に対策をしていても、熱心な営業担当者から連絡が来ることはあります。
ここでは相手に不快感を与えずに、きっぱりと断るための具体的な方法を3つ紹介します。
- 売却しない理由を明確に伝える
- 家に持ち帰ってから電話で断る
- しつこい電話営業は着信拒否する
売却しない理由を明確に伝える
営業電話がかかってきたら、売却しない意思を正直かつ明確に伝えましょう。
曖昧な返事は「まだ可能性がある」と相手に期待させてしまい、かえって連絡が続く原因になります。
売却の意思がない旨をはっきり伝えることが大切です。
たとえば、「家族と話し合った結果、当面は売却を見送ることに決めました」といった具体的な説明があると、
相手も納得しやすくなります。
断るときは、丁寧ながらも毅然とした姿勢を保つのがコツです。
「また考えます」「機会があれば」などの表現は避けたほうが無難です。
言葉を濁すと、営業を続ける余地を与えてしまいます。
それでもしつこい営業が続く場合は、
「今後のご連絡は不要です。お手数ですが、営業リストから外していただけますか」と
きっぱり伝えてみてください。
業者側もこちらの明確な意思を理解すれば、それ以上の連絡は控えるようになります。
ストレスなく見積もりサービスを利用するためにも、どのように売却を断るのかイメージしておきましょう。
家に持ち帰ってから電話で断る
その場で結論を迫られて困った場合は、「一度持ち帰って検討します」と伝え、
その場から離れることで冷静に判断する時間を取り戻せるからです。
対面の場では、営業担当者の熱意に圧倒されたり、断りづらい雰囲気に流されてしまったりすることがあります。
いったん時間を置いて冷静に考えると、自分のペースでの判断が可能です。
たとえば、見積もりの際には、
「詳しくご説明いただきありがとうございます。家に持ち帰って家族と相談してから決めたいと思います」と
伝えておくとスムーズです。
後日の断り方はシンプルで十分です。
「検討しましたが、今回は売却を見送ることにしました」と伝えましょう。
重要なのは、断ると決めたら早めに連絡することです。
業者側も結果を待っているため、早めの対応が双方にとって気持ちのよい取引につながります。
しつこい電話営業は着信拒否する
丁寧に断りの意思を伝えたにもかかわらず、連絡が続く悪質なケースでは、ためらう必要はありません。
あなた自身の時間を守るために、最終手段として毅然とした対応を取りましょう。
電話での営業が嫌な方は「電話での連絡はしないでください」とはっきり伝えるのが肝心です。
メールやSMSでの連絡にしたいと伝えれば、一般的にしつこい電話連絡には悩まされなくなります。
しかし何度断っても連絡が止まらないときは、あなた自身の時間や心の平穏を守るためにも、
着信拒否などの対策を取るのは正しい判断です。
知らない番号からの電話には出ず、留守番電話のメッセージを残してもらうのもひとつの手です。
メッセージの内容を聞いてから対応を判断すれば、無用なやり取りを避けられます。
見積もりを活用するためには、自己防衛の姿勢も大切です。
遠慮せず、必要なときはきちんと線を引きましょう。
車の見積もりだけを複数業者に依頼する際の注意点

相見積もりは高価買取の基本ですが、その効果を最大限に引き出すには、
いくつか押さえておくべきポイントがあります。
最後に、業者との駆け引きを有利に進め、高値を引き出すための5つの戦略をご紹介します。
- 3社以上から見積もりを取る
- 見積もりの条件を統一する
- 他社でも見積もり依頼していることを伝えておく
- 他社の査定額は見積もり前に伝えない希望金額は最初に提示しない
複数の買取業者に見積もりを依頼すると、より高値での売却や信頼できる業者の発見につながります。
しかし、やり方を間違えると、正確な比較ができなかったり、
業者との信頼関係を損ねたりするおそれもあります。
中古車買取の際に起こりやすいトラブルに関しては、以下の記事で解説しています。
見積もりだけでなく、実際の買取までご検討の方は併せてご確認ください。
3社以上から見積もりを取る
愛車の価値を知るためには、最低でも3社の見積もりを比較するのが基本です。
なぜなら、1社だけではその金額が高いのか安いのか、客観的な判断ができないからです。
実際に「A社は80万円、B社は95万円、C社は88万円」と、10万円以上の差が出ることも珍しくありません。
こうしたばらつきを見極めるには、3〜4社程度に見積もりを依頼するのが最適です。
情報量と手間のバランスがちょうどよく、比較検討がしやすくなります。
ただし各社には見積もりだけだとばれないように依頼しましょう。
見積もりだけとわかるとそもそも対応してくれないという業者も一部いますし、
まともな値段提示が期待できないからです。
見積もりを複数の業者から取る方法は、一括査定サイトを活用する方法と、
自分で業者を選んで個別に依頼する方法があります。
もし複数の業者とのやり取りが煩わしいと感じる場合は、オークション型のサイトを利用するとよいでしょう。
セルカは8000社以上が登録するオークションサイトです。
セルカとのやり取りのみで、最高落札額での売却ができます。
また一括査定のメリットやデメリットに関しては以下の記事で解説しています。
一括査定をご検討の際は併せてご確認ください。
見積もりの条件を統一する
正確な比較をするために、すべての業者に同じ情報を伝えることが鉄則です。
業者ごとに査定基準や重視するポイントが異なります。
見積もりの条件が統一できていないと、本当は高く売れる業者を見逃す可能性があります。
たとえば、ある業者には修復歴があることを伝えて査定してもらい、別の業者には伝えなかった場合、
後者の査定額が高くなるのは当然です。
しかし、売却する段階で修復歴が発覚すると、大幅に減額されるリスクがあります。
統一すべき見積もりの条件は、以下のとおりです。
- 車両情報(年式、走行距離、グレード、修復歴の有無など)
- 査定方法(店舗査定、出張査定、オンライン査定など)
- 査定を行うタイミング(できるだけ同時期に)
- 付属品の有無(スペアキー、整備手帳など)
- 装備品の詳細(ナビ、ETC、後付けのパーツなど)
見積もり前に、車検証の内容や装備状況、走行距離などをメモしておくとスムーズです。
チェックリストを作っておけば、どの業者にも同じ情報を伝えやすくなります。
見積もりの際は条件を揃えて、公平な判断をしましょう。
他社でも見積もり依頼していることを伝えておく
査定を依頼する際には、「他にも数社さんに見積もりをお願いしています」と正直に伝えましょう。
この一言が、業者に適度な緊張感を与え、「いい加減な査定はできない」と思わせる効果があります。
結果として、より真剣な査定額が提示されやすくなります。
具体的な伝え方の例は、以下のとおりです。
- いくつかの業者さんに見積もりをお願いして比較しています
- 現在、他社でも査定を受けていて、正確な市場価格を知りたいと思っています
- 将来の売却を見据えて、複数社の見積もりを集めて検討しているところです
他社で見積もり依頼していることを伝える際は、金額は言わないようにしましょう。
業者が出せる金額は、こちらが基準を設けずにヒアリングした方が正しく聞き出せます。
他社見積もりが低かった場合は強引に営業され、高かった場合は金額を教えてもらえない可能性もあります。
無理に交渉するのではなく、対等な立場で正直に伝えることが、納得のいく査定につながる近道です。
他社の査定額は見積もり前に伝えない
駆け引きの重要なポイントです。他の業者にも依頼していることは伝えますが、
「A社では〇〇万円でした」と具体的な金額を自分から言うのは避けましょう。
他社の金額を基準と見なして、少しだけ上回る査定額を提示される可能性があるからです。
その結果、本来ならさらに高く売れるはずの価格を引き出せなくなる可能性があります。
「複数の業者に見積もりを依頼していますので、御社の評価を教えてください」といった伝え方であれば、
各業者の査定方針や評価ポイントを把握できます。
提示された査定額や対応内容は、きちんと記録しておくのも肝心です。
あとで比較検討する際にも役立ち、売却タイミングを見極める判断材料としても活用できます。
希望金額は最初に提示しない
査定士からの金額提示がないうちから「ご希望額はありますか?」と聞かれても、
具体的な金額は言わないようにしましょう。
希望額を先に伝えてしまうと、それが業者にとっての上限になるからです。
本来ならより高い査定額が出る可能性があったとしても、
業者はその金額に合わせた見積もりを出してくることがよくあります。
たとえば、実際の市場価値が70万円ある車でも、希望額を50万円と伝えると希望額付近の査定で納得してしまうでしょう。
また、「前のオーナーから80万円で買ったので、半額の40万円はほしい」といった伝え方も避けましょう。
個人的な事情や印象で査定が左右されることはありません。
業者から「いくらぐらいを希望されていますか?」と聞かれたときは、
「まだ売却は未定ですが、まずは相場を把握したいと思っています」と返すのがベストです。
大切なのは、希望額ではなく車の状態を正確に伝えることです。
そのうえで、業者ごとの判断を見極めると、納得できる査定を引き出す近道となります。