車を手放したいけれど、「一番お得に手放せる方法はある?」
「車を手放すにはどんな手順を踏む必要があるの?」と、お悩みの方もいるのではないでしょうか。
本記事では、車を手放すための方法や最適なタイミング、車を手放す流れなどを解説します。
車を手放す際の手続きや注意点も詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
車を手放す方法

車を手放す主な方法は、以下の6つです。
- ディーラーの下取り
- 買取専門店での売却
- 車一括査定サイト
- 個人売買
- 廃車買取サービス
- オークションでの売却
車を手放す方法それぞれにメリットやデメリットがあるため、
正しく理解したうえで、自分に適した方法を探してみてください。
ディーラーの下取り
ディーラーでの下取りは、新車購入と同時に車を手放す方法です。
新車を購入する際、ディーラーが現在の車を引き取り、
その金額を新車購入代金から差し引く形で手続きが行われます。
この一貫した流れは、手間や時間を削減できるメリットがあります。
また、新車の納車日まで今乗っている車を使用できることが多いため、
車がない空白期間を避けられるでしょう。
ただし、ディーラーでの下取りは新車販売が主目的であるため、
買取専門店に比べて査定額が低くなるのが一般的です。
特に車検が迫っていたり年式が古い車の場合でも、新車購入のサービスの一環として、
一定額で引き取ってもらえる場合があります。
買取専門店での売却
買取専門店での売却は、車を高値で手放しやすい方法です。
買取専門店は中古車市場や海外輸出ルートを活用して、車の市場価値に近い金額で買取を行います。
ディーラーの下取りと異なり、買取金額は現金で受け取ることができるため、生活費・貯蓄・投資など自由に使えます。
特に状態のよい車や人気車種は、高額査定を得やすいです。
例えば、走行距離が少なく定期的にメンテナンスを受けている5年落ちの車は、
ディーラーの下取り価格よりも数十万円高く売れることもあります。
多くの買取専門店では、名義変更手続きを代行してくれるため、手続きの手間も軽減できます。
売却を決める前に、複数の買取業者に査定を依頼し、査定額を比較しましょう。
また、査定額を高めるために、車内外を丁寧に清掃し、整備記録や取扱説明書を整えておくのがポイントです。
車一括査定サイト
車一括査定サイトは、複数の買取業者から査定を同時に受けられる便利なサービスです。
基本情報を入力するだけで、最大10社以上の業者から無料で見積もりを取得できるため、
各業者に個別に依頼する手間が省け、短時間で相場を把握できます。
また、一括査定では業者間で競争が生まれ、高額査定を引き出しやすくなるため、
より有利な条件で車を売却できる可能性が高まります。
急いで車を手放したい場合には、即日査定を行なっている業者もあり、迅速な対応が可能です。
一方で、申し込み後は複数の業者から電話やメールで営業連絡が入るため、
対応に時間や労力がかかる点がデメリットです。
特に、平日昼間に連絡が集中すると、仕事や生活の負担になることもあります。
以上を理解したうえで、信頼性の高い車一括査定サイトを選び、
査定後のやり取りやスケジュール管理を計画的に行いましょう。
個人売買
個人売買は、買取業者を介さずに直接購入希望者と取引を行う方法です。
インターネットの個人売買サイトやSNS、地域の掲示板などを利用して購入希望者を見つけます。
中間マージンが発生しないため、買取業者に売るよりも利益を得やすくなります。
また、購入希望者と直接交渉できるため、車の整備状況や特徴をアピールでき、
車の価値を理解してもらいやすいのもメリットです。
特に希少車やカスタマイズされた車の場合、その価値を理解する個人に売ることで、
買取業者に比べて高額で売れる場合があります。
ただし、名義変更や必要書類の準備、支払いの取り決めなどの手続きを自分で行う必要があるため、
手間と時間がかかります。
詐欺などのトラブルを避けるため、信頼できるプラットフォームを選び、対面で取引を行うようにしましょう。
廃車買取サービス
廃車買取サービスは、事故車や不動車など、通常の買取店では値がつかないような車でも引き取ってもらえるサービスです。
買取業者には価値がないと見なされる車でも、廃車買取サービスは部品取りや海外輸出など
独自のルートを持っているため、わずかでも価値を見出してくれます。
特に、日本車は海外で部品需要が高く、国内では価値が低くても海外向けには有用な場合があります。
また、廃車買取サービスを利用すると、廃車手続きの手間が省けるだけでなく、
場合によっては廃車費用が節約できるのも嬉しいポイントです。
複数の業者に見積もりを依頼し、比較することをおすすめします。
ただし、業者によってはマイナス査定が発生する場合もあるため、事前に条件を確認しておきましょう。
オークションでの売却
車をできるだけ高値で売却したい場合、オークションの活用は有効な手段です。
オークションでは市場原理によって価格が決まるため、人気車種や希少車は入札者同士の競り合いにより、
相場を上回る価格で売れる可能性があります。
特に、生産終了した人気モデルや希少パーツを装着した車は、需要が高く高額落札されやすい傾向にあります。
近年は、煩雑な手続きを避けつつオークション形式で車を売却できるサービスも登場しています。
なかでも「セルカ」のオークションは、個人情報を運営会社が一括管理し、
入札業者には開示されない仕組みです。
1回の査定で複数業者から入札が集まり、競り合いによって高額査定が期待できるのが特徴です。
営業電話やメールの心配もなく、プライバシーを守りながら高値で売却したい方はセルカの利用がおすすめです。
車を手放すのに最適なタイミング

車はいつ手放すかによって、費用を左右するため、適切なタイミングの見極めが重要です。
車を手放すのに最適な4つのタイミングを解説します。
- 車検の前
- 自動車税が上がるとき
- 維持費が負担に感じてきたとき
- ライフスタイルが変わったとき
以下に当てはまる場合は、車を手放すことを検討してみましょう。
車検の前
車検が近づいている時期は、車を手放す絶好のタイミングです。
車検には基本料金のほか、部品交換や修理が発生すれば数万円から10万円以上の出費になることもあります。
例えば、10万円の車検費用がかかる予定だった車を、車検直前に8万円で売却できた場合、
実質2万円の節約になります。
特に年式の古い車や走行距離の多い車は、車検時に予期せぬ修理が必要となるリスクが高くなるため、
車検前に売却するのが有利です。
売却の理想的なタイミングは、車検の1〜2ヶ月前です。
この時期であれば、車検費用を支払うことなく、まだ有効期限の残る状態で売却できるため、
査定でも好印象を与えやすいです。
自動車税が上がるとき
自動車税が上がる前は、節税効果のあるタイミングです。
自動車税は毎年4月1日時点での所有者に課税され、その年の税金を一括で支払う必要があります。
そのため、3月末までに売却すれば、翌年度分の自動車税を支払わずに済みます。
また、初度登録から13年を超えると、エコカー減税の対象外となり自動車税が増額されるため、
増税前に手放すという判断も重要です。
車の年式や排気量に応じて、損をしない売却時期を見極めることが賢い選択につながります。
維持費が負担に感じてきたとき
車の維持費が負担に感じてきたときは、手放すタイミングかもしれません。
車にかかる費用は、税金・保険料・ガソリン代・駐車場代・定期的なメンテナンスなど多岐にわたります。
これらの費用が年間で30万〜50万円以上になることもあり、
特に古い車の場合、修理や部品交換が必要になると維持費がさらに増加します。
毎月の維持費が3万円を超えて、家計の10%以上を占めるようになると、
維持費の負担が大きくなっているサインです。
維持費が家計を圧迫していると感じたら、現在の車にかかるコストを正確に計算し、手放すかどうかの判断材料にしましょう。
ライフスタイルが変わったとき
転勤・引っ越し・家族構成の変化・リモートワークの導入など、
ライフスタイルに大きな変化があったときは、車を手放すことを考えるべきタイミングです。
例えば、公共交通機関が充実した都市部に引っ越すと、駐車場代が高額になるだけでなく車を使う機会も減ります。
子どもが成長して独立すると、大型車や2台目の車が不要になることがあります。
リモートワークが普及し、出社回数が減れば通勤車両の維持も不要になるでしょう。
ライフスタイルの変化を感じたら、実際に車を使う頻度を1〜2ヶ月記録し、
必要性を客観的に評価することが重要です。
使う頻度が少ないなら、カーシェアリングやレンタカーに切り替える方が経済的な場合もあります。
家族とも相談し、新しい生活に適した選択をしましょう。
車を手放す手順

車を手放すことを決めたら、以下の手順で準備や手続きを進めましょう。
- 車を手放す方法を決める
- 複数の査定で相場を把握する
- 売却先との契約を結ぶ
- 必要書類をそろえる
- 名義変更・廃車手続きを行う
- 自動車保険・駐車場契約などを解約する
上記の流れに沿って、スムーズに車を手放す準備を整えましょう。
1.車を手放す方法を決める
車を手放す方法には、下取り・買取専門店・一括査定サイト・個人売買・廃車買取サービスなど
複数の選択肢があります。
まずは車の状態や売却理由、希望金額などをどう考えるかで最適な方法を決めましょう。
下取りは、新車購入時に一緒に手続きできるのが便利ですが、査定額は比較的低くなる傾向があります。
一方、買取専門店では高額査定が期待できますが、複数店舗に査定依頼をする手間がかかります。
効率を重視するのであれば、一括査定サイトを利用することで複数の見積もりを簡単に比較できますが、
多くの業者から連絡が来る点に注意が必要です。
個人売買では、仲介手数料なしで高額で売却できる可能性がありますが、
書類手続きや相手との交渉を自分で行う必要があります。
廃車買取サービスは動かなくなった車でも買取可能ですが、査定額は低めとなることが多いです。
自分の優先順位を考えて、最適な方法を選びましょう。
2.複数の査定で相場を把握する
車を高値で売るためには、複数の業者から査定を受けて相場をしっかり把握しましょう。
買取業者やディーラーは、それぞれ得意な車種や在庫状況、販売ルートが異なるため
同じ車でも査定額に差が出ることがあります。
また、相場を理解していると、交渉時にも有利に働きます。
例えば「他の業者ではこの金額を提示された」と伝えると、査定額の引き上げを期待できます。
とはいえ、業者相手に価格交渉をするのは苦手という方もいらっしゃるでしょう。
そんな方にはセルカがおすすめです。セルカはオークション形式でクルマを売却するサービスで、
複数の業者が競り合うため、自然と価格が上昇します。
交渉が不安な方もセルカを活用して、一緒に最高額での売却を目指しましょう。
3.売却先との契約を結ぶ
売却先が決まったら、契約内容を慎重に確認したうえで契約を結びましょう。
契約書には、最終的な売却金額・支払い方法や時期・車の引き渡し条件・キャンセルや契約不履行時の対応など
が記載されます。
車の売却契約は法的拘束力を持つため、一度締結すると簡単には取り消せません。
記載内容を確認せずに署名すると、思わぬ手数料や減額が発生するおそれがあります。
特に「車の状態によって金額が変更される」といった条項や、手数料の内訳を見落とすと、
最終的な入金額が想定と異なる場合があります。
契約前には必ず記載事項を確認し、疑問点は事前に質問して解消しましょう。
特に買取業者との契約では、後から金額変更が生じないよう、
最終的な売却金額を契約書に明記してもらうことが重要です。
4.必要書類をそろえる
車を手放す際、事前に必要書類を整えておくことで手続きがスムーズに進み、
無駄な時間やストレスを避けられます。
主に必要な書類には、以下のものがあります。
普通自動車 | 軽自動車 | |
---|---|---|
自動車検査証(車検証) | ◯ | ◯ |
自賠責保険証明書 | ◯ | ◯ |
リサイクル券 | ◯ | ◯ |
自動車税納税証明書 | ◯ | ◯ |
譲渡証明書・委任状 | ◯ | ◯ |
印鑑登録証明書 | ◯ | × |
実印 | ◯ | × |
申請依頼書 | × | ◯ |
以上の書類に不備があると名義変更や登録抹消ができず、
最悪の場合は契約自体がキャンセルされる可能性もあります。
書類の準備が遅れると、自動車税や保険料が無駄に発生し続けるため、早めの確認が大切です。
また、ローンが残っている場合は、ローン会社から抵当権解除書類も取り寄せる必要があります。
買取業者やディーラーに事前に確認し、必要書類をまとめて準備しておくと、
手続き当日もスムーズに進みます。
5.名義変更・廃車手続きを行う
車を手放す際、名義変更や廃車手続きを確実に行いましょう。
名義変更は新しい所有者に車の権利を移転するために必要な手続きで、
運輸支局や軽自動車検査協会で行います。
手続きには、車検証・自賠責保険証明書・譲渡証明書・印鑑登録証明書などが必要です。
これらの書類を整えたうえで、名義変更を行わないと自動車税の二重払いが発生したり、
事故が起きた場合に責任問題が生じたりします。
名義変更や廃車手続きは、早めに行うことで不安を解消し、売却後の問題を避けられます。
6.自動車保険・駐車場契約などを解約する
車を手放す際は、自動車保険・駐車場契約・ETCカード・ガソリンカードなど、
車に関連するサービスの解約を早めに行うことが大切です。
手続きを放置すると、不要な料金が発生し続けてしまいます。
特に自動車保険は年間で数万円かかるため、車を手放したタイミングで解約手続きを進めるのが経済的です。
保険会社に連絡し、車を手放した日と希望する解約日を伝えると、
残りの契約期間に応じて保険料が返金される場合もあります。
駐車場契約についても、管理会社や大家に解約の意思を伝え、
通知期限を確認したうえで速やかに手続きを進めましょう。
さらに、ETCカードやガソリンカード、ロードサービスなども忘れずに解約する必要があります。
車を手放すメリット

車を手放すかどうか迷っている方に向けて、車を手放すメリットを3つ紹介します。
- 車の維持費を節約できる
- 事故や交通違反のリスクがなくなる
- 移動が徒歩や自転車になり健康的
車を手放すのを不安に感じている方は、以下で紹介する内容を参考にしてください。
車の維持費を節約できる
車を手放すことで、自動車税・保険料・車検費用・駐車場代・燃料代・メンテナンス費用など、
年間で30万円から50万円以上の維持費を削減可能です。
特に普通車では、税金や保険料に加えて駐車場代・燃料費・修理代などがかさみ、
年間で約60万円以上の維持費が必要な場合もあります。
車を手放すことで維持費の負担を減らし、そのお金を貯蓄や旅行、教育資金など他の目的に活用できます。
もし、車を手放すか迷っているのであれば、車の維持費を計算してみるのがおすすめです。
カーシェアリングやレンタカーを利用する方が、車を所有するよりも経済的な場合があります。
事故や交通違反のリスクがなくなる
車を手放すメリットのひとつに、事故や交通違反に伴うリスクから解放されることが挙げられます。
いくら慎重に運転していても、予期せぬタイミングで事故が発生する可能性はゼロではありません。
万が一加害者となれば、高額な賠償責任を負うこともあり、
被害者であっても身体的・精神的なダメージは避けられません。
また、日常的な運転に伴う渋滞や駐車場探し、交通違反のリスクもストレスの原因です。
特に高齢になると、運転技術の低下に対する不安や反応速度の衰えによって事故のリスクが高まりやすく、
不安を感じる方も多くなります。
このような背景から、車を手放すことで日々の不安やプレッシャーから解放され、
精神的なゆとりが生まれる場合もあります。
あらかじめ代替の交通手段を検討・準備しておくことで、車のない生活への移行もスムーズに行え、
安心で快適な日常を送れるでしょう。
移動が徒歩や自転車になり健康的
車を手放すことで、日常の移動手段が徒歩や自転車中心になるため、
自然と運動量が増加して健康の維持に役立ちます。
例えば、駅やバス停までの15分の歩行は1日に約150kcalのカロリー消費を促し、
これを毎日続けることで月に3,000kcaも消費でき、減量につながることもあります。
短距離の車移動をやめて、歩いたり自転車を使ったりすることで、健康的なライフスタイルを実現できるでしょう。
車を手放すデメリット

車を手放すかを考える際は、メリットだけで判断せず、デメリットも考慮する必要があります。
車を手放すデメリットは、以下の3つです。
- 田舎や郊外での移動が不便になる
- 悪天候時の移動が大変になる
- タクシーやレンタカーによる出費が増える
メリットとデメリットの両方理解したうえで手放すかを検討してください。
田舎や郊外での移動が不便になる
田舎や郊外で車を手放すと、日常的な移動が不便になります。
都市部と違い、バスや電車の本数が少なく、特に通勤・通学・買い物などの基本的な生活に支障をきたします。
例えば、スーパーまで車で10分の距離が徒歩だと片道40分以上かかることもあり、
荷物が重ければさらに困難です。
特に高齢者や子どものいる家庭では、気候や天候に左右される移動は負担になります。
また「最終バスが19時」「バスの本数が1時間に1本」といった状況では、
友人との食事や趣味の活動も制限されます。
車を手放す前に、1週間ほど車なしで生活してみて不便さを実感し、その後、代替手段がないかを検討しましょう。
悪天候時の移動が大変になる
車を手放すと、雨・雪・強風・猛暑など悪天候時の移動が不便になります。
車という動く屋根のある空間を失うことで、外出時に天候の影響をダイレクトに受けることになります。
雨の日には傘を差しながらの移動が必要となり、荷物が多い場合は不便を感じるでしょう。
冬の寒い日や雪の日には、路面の凍結による転倒の危険や、寒さで体調を崩すリスクも高まります。
さらに、猛暑日には公共交通機関の待機時間で熱中症になるおそれもあります。
悪天候になりやすい地域に住んでいる方は、車を手放すことを慎重に検討しましょう。
タクシーやレンタカーによる出費が増える
車を手放すことで維持費の節約にはつながりますが、急な外出や大きな荷物の運搬時には、
タクシー・レンタカー・カーシェアリングの利用が必要になる場面も出てきます。
これにより、予期しない出費が発生する可能性があります。
対策としては、ライフスタイルに応じた移動手段の利用頻度を事前にシミュレーションし、
カーシェアの会員特典や割引制度を活用するのが効果的です。
特に都市部では、一定距離まではカーシェアやタクシーの方が合理的な場合もあるため、
費用と利便性のバランスを見極めた選択が必要になります。
車を手放す際の注意点

車を手放す際は、以下で解説する3つのポイントに注意する必要があります。
- 軽自動車は自動車税の還付がない
- 任意保険の等級を引き継ぐには「中断証明書」が必要
- 保険・税金の解約手続きを早めに行う
車を手放した後のトラブルを防ぐために、事前に確認しておきましょう。
軽自動車は自動車税の還付がない
車を手放す際、軽自動車と普通自動車で税金の取り扱いに大きな違いがあります。
普通自動車の場合、4月1日時点の所有者に課税される自動車税は、年度途中で廃車や譲渡を行うと、
翌月以降の税額が月割りで還付されます。
しかし、軽自動車税は市区町村税であるため、年度途中で手放しても還付されません。
例えば、5月に税金を納付した後に6月に軽自動車を手放しても、残りの10ヶ月分の税金は戻ってきません。
そのため、軽自動車を手放す場合は、税金の納付前である3月〜4月に売却するのが経済的です。
税金をすでに納めた後であれば、売却時期は車の状態や市場価値を優先して決めることをおすすめします。
手続きを忘れると翌年も課税されるおそれがあるため、
「軽自動車税申告書記入申請書」の提出を忘れずに行いましょう。
任意保険の等級を引き継ぐには「中断証明書」が必要
車を手放す際は、自動車保険の等級を将来に引き継ぐために「中断証明書」の取得が必要です。
自動車保険には、事故のない期間が長いほど保険料が割引される「等級制度」があります。
最大で保険料が約65%割引されるため、長年無事故で積み上げた等級は資産ともいえます。
この等級は、中断証明書を取得しておけば最大10年間保持が可能です。
中断証明書は無料で発行でき、保険契約の終了日から1ヶ月以内の申請が必要です。
手続きを忘れると等級を引き継げなくなるため、
車を手放すと決めた時点で早めに保険会社に連絡して申請を行いましょう。
保険・税金の解約手続きを早めに行う
車を手放す際は、自動車保険や税金関連の解約手続きを早めに済ませましょう。
手続きを後回しにすると、不要な費用の発生やトラブルの原因となることがあります。
例えば、自動車保険は解約の手続きをしない限り契約が継続され、
保険料が自動的に引き落とされ続けてしまいます。
また、自動車税も名義変更を行わない限り、翌年度も課税されるため注意が必要です。
保険料については、解約が1ヶ月遅れるだけで返金額が減ってしまうケースもあります。
車の引き渡し日が決まったら、速やかに保険会社・駐車場・税務署などに連絡し、
解約方法や必要書類を確認しておきましょう。
特に駐車場の解約は1ヶ月前に通知が必要な場合が多いため、余裕を持って行動することが大切です。
愛車を少しでも高値で手放すためのポイント

最後に、愛車を少しでも高値で手放すポイントを解説します。
- 車内外を洗車・清掃しておく
- 純正パーツやスペアキーをそろえる
- 複数の査定で相見積もりを取る
車をより高値で手放すために、以下で紹介するポイントをおさえておきましょう。
車内外を洗車・清掃しておく
車を高値で手放すには、車内外の洗車や清掃をしておきましょう。
車が清潔で整理整頓されていると、「丁寧に扱われてきた車」と好印象を与えられ、
査定額アップにつながる可能性が高まります。
外装の洗車はもちろんのこと、シート・フロアマット・ダッシュボード・ドリンクホルダーなどの
細部まで清掃しておきましょう。
車内にたまったほこりやゴミを取り除くだけでなく、エアコンのにおい対策もしておくと、
より好印象を与えられます。
洗車をすることでボディの傷やへこみが目立つ場合もあるため、
査定前に確認し、必要に応じて対応を検討することも大切です。
純正パーツやスペアキーをそろえる
車を売却する際に査定額を少しでも高くするには、純正パーツや付属品を可能な限り揃えておくことが大切です。
特にスペアキーは、現在の車では電子キーが主流であり、再発行には1万円以上かかることもあります。
また、取扱説明書・整備記録簿・保証書などの書類一式がそろっていることも
信頼性の証明として査定額アップに貢献します。
さらに、カスタムパーツに交換している場合でも、もとの純正パーツを保管しておくと
再販時の選択肢が広がるため評価が上がりやすいです。
査定前にはこれらのアイテムを一つひとつ確認・整理しておくのが、高額査定を引き出すためのポイントです。
複数の査定で相見積もりを取る
車を高値で手放すには、複数の買取業者から査定を受けましょう。
買取業者によっては、査定額に数万円から10万円以上の差が出ることも珍しくありません。
これは、各業者が得意とする車種や販売ルートが異なるためです。
そのため、相見積もりを取ることで業者間の競争が生まれ、より高額な査定を引き出しやすくなります。
ただし、複数の業者と個別にやり取りをするのは手間がかかり、
営業電話やメールが煩わしいと感じる人も多いでしょう。
そこでおすすめなのが、オークション型の売却サービス「セルカ」です。
セルカでは一度の情報入力だけで、複数のバイヤーが入札形式で査定額を提示するため、
手間なく高値で売却できます。
営業電話を避けつつ、より高く車を売りたい方におすすめのサービスです。