2019年8月23日

キャンピングカーで最も大きいサイズにあたるのがバスコンです。

バスコンとはその名の通り、バスをベースにキャンプ仕様へとカスタムした車になります。

 

 

バスコンのベース車両?

 

バスコンのベース車両としては、

1.三菱ふそう「ローザ」

2.トヨタ「コースター」

3.日産「シビリアン」

が人気な傾向にあります。

 

 

 

三菱ふそう「ローザ」

 

まず人気なのが三菱ふそう「ローザ」です。

人気の秘密は、税金や燃費など維持費の面で有利な3.0Lクリーンディーゼルエンジンを搭載していることと4WD仕様が選べることにあります。

比較的頻繁に改良されつづけているのも、支持されている要因でしょう。

 

2.トヨタ「コースター」

 

バスコンベースとしての知名度や採用実績トップクラスなのがトヨタ「コースター」です。

信頼性の高いトヨタブランドであることと力強い4009ccターボディーゼルエンジン搭載であること、最小回転半径が短めで比較的取り回しに優れることなどが人気の要因となっています。

強いてあげれば、4009ccという半端な排気量が3999cc以下になれば維持費がグッと安くなり、さらに人気が出そうなモデルですね。

 

3.日産「シビリアン」

 

最後が日産「シビリアン」です。

1999年~2011年7月までの間には、ディーゼルモデルも存在しましたが、その後しばらく4.5Lガソリンエンジンモデルのみのラインナップとなっており維持費の面で不利な面は否めません。

上記2車種に比べると、見かけることは少ない印象ですね。

 

バスコンのメリット

 

【メリット1】抜群の広さ

 

バスコンとなれば、そのボディサイズは圧倒的です。ロングボディ版では全長は7mほどにも及びます。

 

 

【メリット2】乗り心地の良さ

 

荷物を積む車として製造されているバンやキャブトラックと比較して、バスは人を快適に乗せて走ることを前提に製造されています。

そんなバスをベースに架装されたバスコンはなんといっても乗り心地が快適です。

バンコンやキャブコンではフロント部分にしかなかったエアコンのダクトも、バスコンでは車内の前から後ろまでいたるところに送風口があるので冷暖房が素早く、そして良く効きます。

広い車内空間は、豊富に設備を盛り込んでもスペースに余裕があり、ラクラク立って歩けるのもメリットでしょう。

 

 

【メリット3】トルクフルでパワーのあるエンジン

 

バスコンに積まれるエンジンは3L以上の大きな排気量が特徴です。

バスの重みを勘案してもなおパワフルなエンジンであり、急な上り坂でもグイグイと力強く走ることができます。

多くはディーゼルエンジンが採用されており、経済性にも配慮が見られます。

また人を安全に運ぶことを前提に製造されたバスがベースになっており走行安定性、衝突安全性も高くなっています。

動くホテルルームともいわれる最高峰のキャンピングカーで、アウトレジャーファンらの間で長年、憧れの存在であり続けています。

 

【メリット4】キャンピングカーっぽく見られない

 

キャブコンに代表されるいかにもキャンピングカーっぽいルックスも魅力的でしょうけれど、バスのスマートなボックススタイルを好むオーナーも多く存在します。

バンタイプじゃ物足りない、でもキャブコンじゃ乗り心地やスタイルが・・・というお金に余裕のあるオーナー向けの車がバスコンといえます

 

 

 

バスコンのデメリット

 

【デメリット1】値段が高い

 

 

しょうがないことですが、バスコンは値段が非常に高額です。

ベース車両を用意する時点で500~1000万円近くするため、必然的に完成時に値段が高くなってしまいます。

 

 

【デメリット2】税金や燃費、保管費用などの維持費も高い

 

バスコンなどキャンピングカーの場合、自動車税はエンジンの排気量サイズで決められてくるため高額となりがちです。

一般にバスコンのエンジンは排気量が大きくパワフルですが燃費には厳しいものがあります。

ガソリンエンジンの場合には特に顕著になります。

駐車場やフェリー乗車料など、なにかと高額料金が取られがちで、お金に余裕がないと使い続けていくのが難しいかもしれません。

 

 

【デメリット3】大きすぎるボディサイズ

 

ボディサイズの大きさはメリットでもありますが、状況によってはデメリットにもなりえます。

最小回転半径は意外と短いのでクイックなハンドリング性を示しますが、いかんせんボディサイズが大きいため、実際よりも取り回しが悪く感じることがあります。

狭い道へは入りづらいことや駐車場の確保も心配になるところ。

ただ、これらも慣れれば問題にはならないでしょう。

 

 

【デメリット4】窓が多く、断熱性や遮断性が悪化

 

バスコンの窓の大きさと多さは、広い視認性というメリットである反面、デメリットでもあります。

というのも、真夏には炎天下の強い日差しがいたるところから入り込み、真冬には結露で外界が見えにくくなったりします。

また、車内の静粛性にも影響が及び、車によってはディーゼルエンジンのガラガラ音が気になることがあります。

 

 

まとめ

 

 

バスコンは、広さ、エンジンパワー、乗り心地、積載性、走行安定性などあらゆる面でキャンピングカーの最高峰に位置する車です。

もともと大勢の人を乗せて走るよう設計されており、パワフルなエンジン、後輪にデュアルタイヤが採用されるなど快適性、安全性ともに申し分のない性能を誇ります。

車内設備を豊富に搭載することができるので、本格派なアウトレジャーファンにおすすめです。

お金や駐車場スペースなどに余裕のあるかたはぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。