スクラムワゴンの買取参考相場と傾向
スクラムワゴンは1999年からマツダで販売されている軽自動車規格のキャブオーバー型車です。スクラム自体は1989年からスズキエブリイのOEM車として販売されており、99年にスクラムがフルモデルチェンジを行い3代目となったタイミングでワゴンが追加されました。スクラムは英語で「腕・肩を組むこと」を表し、ラグビー用語から転じてマツダと顧客の協調・連帯を願って名付けられました。現行モデルは2015年から販売されている3代目にあたります。商用車としての人気が高い車ですが、居住空間の広さからキャンプで使用したり日常でも多くの荷物を積むことができるため大変便利な車となっています。そんなスクラムワゴンの現在の買い取り価格について見ていきましょう。
3年落ち
現行モデルが該当するゾーンです。現行モデルは2015年から販売されていますが、現在までに大きなマイナーチェンジなどはないのですが、2019年に一部改良が施されておりそれまで販売されていたモデルよりも装備が充実しています。安全装備の強化や全車ハイルーフ仕様に変更などの改良が行われました。特に安全装備ではかなり充実した内容となっており、デュアルカメラサポートブレーキシステムや後退時ブレーキサポートシステムが搭載されています。買取価格はグレードにもよりますが80〜120万円ほどとなっています。残価率は50〜60%程となっており、そこそこ高い残価率となっています。またグレードによってはこれよりも良い値段で買い取ってもらえることもあります。OEM車でありながらこの残価率をキープしているのはかなりすごいことです。
5年落ち
こちらも現行モデルが該当するゾーンです。先ほども記載した通りマイナーチェンジなどは行われていないため、こちらのモデルは2015年の販売当初のモデルとほとんど同じ仕様となっています。買取価格は50〜100万円ほどとなっています。このころになると走行距離も伸びてくるため買取価格が落ち込みます。
7年落ち
現行モデルの初期型が該当するゾーンです。5年落ちの車とほとんど同じ仕様となっています。買取価格は40〜80万円ほどとなっています。モノによっては100万円で取引されることもあります。5年落ちと比べるとそこまで買取の相場に変動は見られません。
スクラムワゴンは買取価格が年々落ちていますが、大幅に下落することはなく安定した買取価格をしています。OEM車でありながらここまで価格をキープしているのは健闘しているといえるでしょう。現行モデルであれば急激な価格の低下は見込まれません。
スクラムワゴンの買取時の注意点
スクラムワゴンは年々買取価格が落ちていっていますがOEM車ながら買取価格が安定しており、現行モデルであればある程度の価格で買い取ってもらえるでしょう。そこで、スクラムワゴンを売る際に気を付けておくことはまず、走行距離です。走行距離が10万kmを超えてしまうと通常の相場より低い値段で買い取られてしまいます。買取を検討されている場合はできるだけ早めに買取に出された方が良いでしょう。次にもう一つ気を付けておくことはモデルチェンジです。これまでスクラムワゴンは大体10年以内でフルモデルチェンジがされてきており、2022年の現在は7年目に当たります。3年以内くらいでフルモデルチェンジの可能性があるため売るならその前に売るようにしましょう。
スクラムワゴンを高く買い取ってもらうコツ
スクラムワゴンは買取価格が安定しており、常に需要のある車であることがうかがえます。特に上級グレードであれば残価率も高く、多少過走行でも大きく価格を落とすことなく買い取ってもらえます。このように車はグレードなどによって買取価格が異なってきます。他にもカラーやオプションで買取価格に差が出てくるため、ここでは人気のあるグレードやカラー、オプションについて紹介します。
スクラムワゴンの人気グレード
・PXターボ
・PZターボ
・PZターボスペシャル
以上がスラムワゴンの全グレードとなります。それぞれの特徴や買取相場について解説していきます。
まず、PXターボについて紹介します。PXターボはスクラムワゴンのベースグレードに当たります。ベースグレードということもあってかなり装備がシンプルになっています。まず、上級グレードとの一番の違いが扉が電動ではないという点です。開け閉めしやすいように考慮した作りにはなっており、半ドアまでしめればあとは自動的に閉まるスライドドアイージークロージャ―もついています。しかし、両手に荷物を持っている場合などは電動でないと少し不便かもしれません。しかしながら、快適装備は充実しており、フィルター付きのフルオートエアコンやシートヒーター(運転席)、アドバンストキーレスエントリー&キーレスプッシュボタンスタートシステムが搭載されているなどベースグレードといえどかなり充実した装備となっています。ルックスはどうしても商用車感が拭えませんが使いやすい車となっています。買取価格は30〜90万円ほどとなっています。
次はPZターボについて紹介します。PZターボはPXターボの上級グレードに当たります。PZターボはエクステリアがかなり進化しています。ヘッドランプがディスチャージヘッドランプになり、マルチリフレクターフロントフォグランプ、メッキ仕立てのフォグランプベゼルが採用されています。また、メッキ加飾のフロントグリルとなっているため、商用車感をだいぶ薄めてくれるグレードとなっています。また、後席左側のみパワースライドドアが搭載されています。買取価格は40〜120万円ほどとなっています。PZターボがスクラムワゴンの中ではリセールがよく人気が高いグレードとなっています。
最後はPZターボスペシャルについて紹介します。こちらは最上級グレードとなっています。PZターボスペシャルは後席両側パワースライドドアとなっているのに加え電動オートステップが採用されています。乗降性がアップしているため、高齢者や子供にも配慮されたグレードとなっています。買取価格は40〜110万円ほどとなっています。
スクラムワゴンの人気カラー
・パールホワイト
・ブルーイッシュブラックパール
・シルキーシルバーメタリック
以上の3色がスクラムワゴンの人気カラーとなっています。定番のホワイト、ブラック、シルバーが人気なようです。スクラムワゴンはカラーが4色しかないためこの3色に偏ってしまっています。もう一つのムーンライトバイオレットメタリックも大変きれいな色で一番商用車感を感じさせないカラーとなっているためおすすめです。
スクラムワゴンの人気オプション
・防水シートカバー
荷物などをたくさん詰めるのがスクラムワゴンの魅力ですが、荷物についた汚れなどからシートを守るためにもつけておきたいオプションです。
・ラゲッジマット
こちらも先ほどのシートカバーと同様荷物の汚れや荷物による傷を防ぐためにつけておいた方が良いオプションです。
・マルチルーフバー
屋根が高く、積載量が多いスクラムワゴンの特徴を最大限に活かせるオプションです。より室内収納がしやすくなります。
・バックドアガーニッシュ
商用車感をなくしたい方などは、エクステリアをカスタムすることをお勧めします。エクステリアを格好良くすることで商用車感が薄れ他の車と差をつけることができます。
・ナビ
こちらは必須オプションといえるでしょう。ナビも様々な種類がありますが純正のものをつけておけば買取の際、マイナスになることはないでしょう。