スズキ スーパーキャリイの買取相場・査定価格

スズキ スーパーキャリイの買取相場は、流通台数が少ないためかなかなか正確な数値が出ていません。
通常の軽トラックタイプであるキャリイと異なり、ラージキャブ仕様の軽トラックとなっています。
販売開始が2018年となっているため、中古車市場にも流通はしているものの、ベースとなったキャリイと比較すると台数は少なめです。
そのため明確な買取相場というのは算出しにくい傾向にありますが、概ね70～80万円台で推移していることが多いようです。

そもそも軽トラック自体が新車で購入してもそれほど高額ではないため、買取価格そのものも高値をつけるということはほぼありません。
新車同然の状態であれば高額査定も期待できるかもしれませんが、新車に近い価格をつけるスーパーキャリイの中古車というのはあまり見かけることはないようです。
原因としては主に事業用で活用されることが多い点が挙げられます。
キャリイをはじめとした軽トラックは、農業や道路工事などの事業者が使う傾向が高く、中古車で出されてもあまり状態が良くないというケースも珍しくありません。
また先にも紹介した通り、新車価格もそれほど高くないため、新車で購入してもそれほど変わらないというのが現状のようです。

一方で、法人がまとめて購入する際に中古車で購入するというケースもあります。
法人が一括で大量購入すると中古車買取店としては在庫を抱えるリスクが少なく、多少高額で買い取ったとしても売却益で利益を出すことができます。
スーパーキャリイも例外ではなく、このルーティンに当てはまると考えられるでしょう。
スーパーキャリイのような荷台が大きな車に関しては、運送業などで活用されることも多いため、一般的なバンタイプの軽自動車と比較すると活躍できるシーンが多いのが特徴です。
後部に幌つけたりする手間はかかるものの、現状がない分積載量が豊富にあるため、高さのあるものでも積載できるのが大きなメリットと言えます。

一方で通常のキャリイトラックよりキャブが大きな分、積載量がわずかに小さくなっているのがデメリットです。
一般的なキャリイと比較するとゆったりと快適に過ごせるのは大きなポイントですが、それ以外のメリットがあまりないためそもそも新車でも購入されているケースが少ないのではないかと考えられます。
反面、道路工事や建設業者など、車内で休憩をとるような人たちにとってはありがたい1台に仕上がっています。
できることはスーパーキャリイも一般のキャリイも大きく変わりませんが、車内で休憩を取る機会が多いなどの人にはニーズの高い一台といえるでしょう。

スズキ スーパーキャリイの買取時の注意点として、荷台のコンディションが挙げられます。
スーパーキャリイの荷台には防錆加工が施されているものの、経年劣化や傷などによって徐々にその効果が薄れていくのは否めません。
マットを引いていたり、板などで側面を保護していれば大きな傷がつく機会は少ないものの、それでも経年劣化による防錆加工の効果が低下していくのは事実です。
あまり年式が古いと加工処理の効果がほぼなくなってしまうため、最悪の場合穴が開いてしまうこともあります。
スーパーキャリイの売却を検討している場合は、特に荷台の状態を強く意識して、傷や穴が開かないような使い方、もしくは工夫が必要です。
もちろん、エンジンやボディの傷や汚れも同じです。

スズキ スーパーキャリイは、2018年に販売を開始したラージキャブ仕様の軽トラックです。
乗車定員は2人と従来のキャリイと違いはありませんが、車内空間にゆとりができているため、休憩時間などをゆったり過ごすことができます。
車の積載性は高いままに、ゆとりのある軽トラックが欲しいという人に適している1台です。
従来のキャリイと比べると新車価格がやや高めに設定されているものの、重視するポイントによってはスーパーキャリイの方が優れている車と言えます。

スズキ スーパーキャリイにはグレード分けが以下のように設定されています。

X
L

Lはスーパーキャリイの標準的なモデルで、とにかく乗れれば問題ないという人向けの1台です。
上位クラスに当たるXは、いくつかの装備が得ると異なっているものの、大枠は同じです。
Xになるとキーレスエントリーやフォグランプが追加されており、使い勝手の良さで言えばXの方が上になります。
ただそれ以外の機能に大きな差はないため、どこまでの機能を求めるかで選択するグレードは変わってきます。
特に昨今注目されている安全装備に関しては、ベースとなったキャリイと同じく誤発進抑制機能や後方誤発進抑制機能を標準搭載。
どちらも安全性能に関しては高い水準の機能を搭載しているため、グレードごとに優劣がついているというわけではない点に注意しておきましょう。

軽トラックにどこまでの機能を求めるかというのは人によって異なりますが、どちらも大きな性能は差はないため、買取価格に極端に差がついているわけではありません。
しかし、フォグランプやキーレスエントリーの存在が大きいのか、査定で高額になりがちなのはXの方です。

スーパーキャリイを高く売却しようと思った場合、グレードよりも注意すべきは車全体のコンディションと言えるでしょう。
広々と用意された荷台部分の状態はもちろんのこと、エンジンや足回りなどの消耗品が付いて回るような部分、安全装備をはじめとする今では必要不可欠な機能などが査定で評価を分けるポイントです。
スーパーキャリイで特に注意すべきポイントとして、車内の状態もあります。
ベースのキャリイよりも広い空間を実現しているため、購入希望者は快適に過ごせるかどうかに重きを置いていることがあります。
そのため、シートの破れやフロアマットの汚れに関しては、査定の際に大きな減点を食らってしまう可能性も少なくありません。
少しでも状態をよく保っておくことで高額査定につながる可能性が高いため、外観も内装も丁寧に扱っておくことが重要です。
またMT車の場合は、クラッチの状態もきちんと点検しておくようにしておく必要があるでしょう。
AT車の設定もありますが、MTの場合はクラッチ操作を行う関係でクラッチ板が摩耗してしまったり、クラッチが繋がりにくくなってしまったりする可能性があります。
これらの不具合で査定で減点を受けてしまう前に、きちんと確認しておくことをおすすめします。
必要であれば部品を交換しておくなどの対処も必要です。

スズキ スーパーキャリイの人気カラーは次の3色です。

ホワイト
シルキーシルバーメタリック
モスグレーメタリック

ラインナップされているボディカラーは全部で6色あり、グレードによる違いはありません。
軽トラックということもあってブラックよりもホワイトやシルバー系のボディカラーが好まれており、中古車市場でもこれらのボディカラーをよく見かけます。
傷や汚れが目立ちやすいという欠点はあるものの、乗り手の属性を選ばないことからこのボディカラーが人気を博しているようです。
少し遊び心を持たせたいという人には、クールカーキパールメタリックが人気です。
中古車市場での台数は多くないものの、他とは違う軽トラックと見た目が変貌するため、こちらも一定の人気があります。

スズキ スーパーキャリイには、これといって人気の高いオプションは設定されていません。
アクセサリーとしていくつかの別売り商品がラインナップはされているものの、新車購入時にしか設定できないようなものもないため、オプションで人気が分かれるということはないのが特徴です。

一方で純正では販売されていないものの、ドライブレコーダーは装備のラインナップの中に存在していないため、装備されているといくらかのプラス評価を受けることはできるでしょう。
スーパーキャリイにドライブレコーダーが必要かという議論が起きそうですが、死亡事故につながるような事故が発生している主な場所は郊外であることが多いと言われています。
仮に高速走行をしなかったとしても、農道や見通しのいい道路で事故が起こることは珍しくありません。
万が一事故を起こしてしまった時に、どちらに責任があるかをはっきりさせるためにも、今やドライブレコーダーは必須のアイテムといえます。
そのため社外品であっても、ドライブレコーダーがついているスーパーキャリイは、査定でプラス評価を受けられることがあります。
100%とは言い切れないものの、ついていないよりは安全性が高いため、装備しているのであればつけたままの状態で査定に出してください。