人気もリセール価値も急上昇中の「トヨタ ハイラックス」を徹底解説します。
生産が追いつかずプレ値が付くほどの人気ぶりや、ライバル車との比較、そしてセルカだからこそ実現した驚きの売却実績まで、ハイラックスの売却を検討している方に必見の情報をお届けします。
なぜ今ハイラックスが人気?驚異のリセール価値の謎
ピックアップトラックとして世界中で愛される「トヨタ ハイラックス」。日本では一時販売が途絶えましたが、2017年に復活して以来、その武骨なデザインと多用途性でアウトドアファンを中心に絶大な人気を誇っています。
ハイラックス相場が高騰する4つの理由
現在のハイラックスの異常とも言える相場高騰は、単一の理由ではなく、複数の要因が複雑に絡み合って発生しています。
理由1:生産停止による深刻な品薄状態
ハイラックスは2024年初頭、ディーゼルエンジンの認証不正問題の影響で一時的に生産・出荷が停止されました。これにより市場の流通台数が激減。「今すぐ欲しい」という需要に対して供給が全く追いついておらず、中古車価格が新車価格を上回る「プレミア価格(プレ値)」で取引される直接的な原因となっています。
理由2:海外、特に新興国での「壊れない車」の圧倒的な需要
ハイラックスは、その圧倒的な耐久性と信頼性から、日本国内以上に海外、特に東南アジアや中東、アフリカといった新興国で絶大な需要を誇ります。現地では生活やビジネスに不可欠なインフラとして扱われており、常に一定数のハイラックスが日本から輸出されています。この盤石な海外需要が、国内の中古車相場を力強く下支えしています。
理由3:円安が輸出を後押し
記録的な円安は、海外の買い手にとって「日本のハイラックスが安く買える」状況を生み出しています。これにより輸出業者の買い付けがさらに活発化し、国内の中古車オークション相場を押し上げる大きな要因となっています。
理由4:国内におけるアウトドア・キャンプブーム
コロナ禍以降、国内ではアウトドアやキャンプの人気が継続しています。多くの荷物を積め、悪路も走破できるハイラックスは、まさにこのブームの象徴的な一台です。単なる移動手段ではなく「趣味を楽しむための最高の相棒」としての価値が再認識され、国内需要も底堅く推移しています。
ライバル車「三菱 トライトン」との違い
国内で新車購入できるピックアップトラックとして、ハイラックスのライバルとなるのが2024年に復活した「三菱 トライトン」です。両車の主な違いは以下の通りです。
車種 | ||
ボディサイズ | ややコンパクト | 一回り大きい |
内装の質感 | シンプルで機能的 | 上質で高級感あり |
新車価格 | 比較的安価 | 50〜100万円ほど高価 |
歴史・知名度 | 1968年初代登場。世界的ブランド | 新型が登場したばかり |
トライトンは後発なだけあり、ボディサイズや内装の質感で勝りますが、その分価格も高めに設定されています。一方、ハイラックスは長い歴史に裏打ちされたブランド力と、世界的な知名度で根強い人気を誇ります。
【実際の売却実績】セルカでハイラックスはいくらで売れた?
では、実際にセルカのオークションではどれくらいの価格で売却されているのでしょうか。驚きの高額売却事例をご紹介します。
事例1:リセール率108%!プレ値が付いた特別仕様車
グレード | |
年式 | 2024年式 |
走行距離 | 7,972km |
新車価格 | 約480万円~ |
セルカ成約時期 | 2025年2月 |
落札価格 | 522万円 |
生産停止直前に登場した特別仕様車「Z Revo ROCCO Edition」が、新車価格を大幅に上回る価格で落札されました。最新モデルであること、特別な装備が付いていること、そして市場の品薄感が重なり、リセール率108%という驚異的な価格が実現しました。
事例2:低年式でも高値維持!カスタムが評価された一台
グレード | |
年式 | 2018年式 |
走行距離 | 55,677km |
新車価格 | 約380万円~ |
セルカ成約時期 | 2025年2月 |
落札価格 | 336万円 |
こちらは2018年式と年式は少し前ですが、それでも高価格を維持しています。実は、これより新しい2021年式の同グレード(走行距離約5.8万km)が322万円で落札されており、年式が3年古いにもかかわらず、10万円以上高く売れているのです。この価格逆転の秘密はどこにあるのでしょうか。
ハイラックスのリセール価値を上げる条件とは?
アルファードなどでは、モデリスタやJBLといったメーカーオプションが査定額を押し上げますが、ハイラックスの場合は少し事情が異なります。年式や走行距離以上に査定額を左右するポイント、それは「カスタム」です。
アウトドアに人気のカスタムはプラス査定に
ハイラックスは、その特性上アウトドアやオフロード仕様のカスタムが人気です。
- ロールバー: 荷台に設置する骨格パーツ。特に「TRD」製などの人気ブランド品は高評価。見た目の迫力が増すだけでなく、作業灯の設置など実用的なカスタムのベースにもなるため、需要が高いパーツです。
- トノカバー: 荷台の荷物を雨風から守る蓋。シャッターのように巻き取る**「ロール式」や、スタイリッシュな「ハードタイプ」**は特に人気があります。単なる荷台カバーではなく、車全体のスタイリングを引き締める重要なパーツとして評価されます。
- パワーステップ: ドアの開閉に連動して出現する電動ステップ。車高の高いハイラックスの乗り降りを劇的に楽にするため、特にファミリー層からの支持が厚い装備です。後付けすると高額なため、装着されている車両は大きなアピールポイントになります。
- オフロードタイヤ・ホイール: 見た目の印象を大きく変える定番カスタム。**BFGoodrich(グッドリッチ)**などの有名ブランドのオールテレーンタイヤや、それに合わせたホイールは鉄板の人気を誇ります。タイヤの残り溝が十分にある状態だと、さらにプラス査定が期待できます。
通常の車では敬遠されがちなカスタムも、ハイラックスの場合はアウトドア向けと判断されれば、純正状態よりも査定額が上がることがあります。先ほどの2018年式の車両も、こうした人気のカスタムパーツが装着されていたことが、年式の壁を超えた高額査定に繋がりました。
ハイラックス売却に関するよくある質問
Q1. 乗り心地が悪いって聞くけど、査定に影響する?
A1. ハイラックスの乗り心地(特に後部座席の突き上げ感)は仕様上の特性であり、それが直接査定額のマイナスになることはありません。むしろ、そうした特性を理解した上で購入を希望するファンが多いため、心配は不要です。
Q2. 自動車税や維持費が高い車だけど、買い手はいるの?
A2. ハイラックスは1ナンバー登録のため、自動車税は年間16,000円と、排気量の割に安価です(ただし毎年車検が必要)。維持費はかかりますが、それを上回る魅力とリセールバリューがあるため、買い手は常に存在します。特に海外バイヤーは維持費を気にしないため、盤石な需要があります。
Q3. 新型モデルが出たら、相場は暴落する?
A3. 新型モデルが登場すれば、現行モデルの相場はある程度下落する可能性があります。だからこそ、新型の正式発表や発売がされる**「前」の今が、最も高く売れる絶好のタイミング**と言えます。
まとめ
ハイラックスは、その希少性と世界的な人気から非常に高いリセールバリューを誇る車です。特に、人気のカスタムが施された車両や特別仕様車は、驚くような高値で取引されています。
愛車のハイラックスの売却をご検討の際は、その価値を正しく評価できる買取店を選ぶことが重要です。セルカのオークションなら、全国のバイヤーがあなたのハイラックスの価値を競い合うため、高額売却が期待できます。新型モデルが登場する前の今、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
また、今回ご紹介してきたリセール実績は、セルカ公式のYouTubeチャンネルでもご紹介しております。気になる方は是非ご確認ください。