【新型アコード試乗】ホンダイズムここにあり! 走りが存分に楽めるニューフラッグシップセダン

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2024年5月24日

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1976年に初登場して以来、ホンダ四輪車ラインナップの中心的存在で居続けているアコード。2024年3月に、通算11代目となる新型が発売となりました。いまや北米が主戦場のグローバルモデルとして展開されているアコードですが、全長5mクラスにまで成長した新型はどのようなクルマに仕上がっているのでしょう。試乗インプレッションを中心に詳しく紹介します。

■いまやアコードも旗艦車種

アコードと聞いて、どんなイメージが湧くでしょうか? 初代のハッチバック型、リトラクタブルライトのエアロデッキ、ローライダー仕様が人気だったワゴン、走り好きから支持を得たユーロR。11世代にも渡る長い歴史を持つモデルですので、おそらく世代によっても印象はさまざまでしょう。

11代目の新型は、正直歴代の名車に比べればパッと見ではインパクトが弱いかもしれません、しかし、レジェンドやNSXといったトップレンジモデルが廃止され、いまやアコードはブランドのフラッグシップモデル。現代のホンダらしい魅力が詰まった、新世代アコードといえる出来栄えでした。

ホンダのフラッグシップにふさわしい堂々とした体躯は、全長約5mにも及びます。セグメントでいえばDとEの中間なのですが、サイズ的にはどちらかといえばE寄り。直接のライバルでもあるトヨタ カムリをはじめ、メルセデス・ベンツ Eクラス、BMW 5シリーズ、アウディ A6、DS9などと同等のサイズ感です。

エクステリアは水平基調で伸びやかかつ、フォーマルに仕上がっていて落ち着いたデザイン。インテリアは、最近のホンダ車共通ともいえる水平基調デザインや、ハニカムメッシュのレジスターなどを採用しながらも、落ち着きのある雰囲気に仕上がっています。

乗り込んだだけでしたら高級感のあるフォーマルなセダン。しかし、いざ走り出してみるとそんな出立ちからはまったく想像もできないような、ダイナミックな走行性能を披露してくれました。

■この回頭性は最高に楽しい!

今回の試乗コースは神奈川・箱根の芦ノ湖スカイライン。ワインディングがメインの試乗でしたが最初はあまりの走行性能、特に回頭性がよすぎて頭が混乱していました。いま運転しているのって、アコードだよな? アコードってFFじゃなかったっけ? いろいろな考えが巡りながらも、後半は運転を普通に楽しんでいる自分がいました。「こんなによく曲がるのか!」 その走りはまるでFR車のようでした。

具体的には、コーナーに入るまでに減速を終え、コーナー走行中にはアクセルを踏みながらクルマの向きを変えていく、そんなFR的な走り方ができてしまうのが新しいアコード。しかもアクセルを踏めば踏むほど舵が入っていくので、ワインディングが存分に楽しめます。これは、3Dモーションセンサーを使った制御技術「モーションマネジメントシステム」という新技術のおかげ。ハイブリッドシステムの走行用モーターとブレーキを統合制御することによって、前輪の荷重を増大させ前輪のグリップを高めているからです。

従来型から継承された四輪の回転速度を制御するトルクベクタリング機能「アジャイルハンドリングシステム」も相まって、その回頭性のよさはFFとは思えないほど。各ペダルやステアリングのフリクションの少なさも好印象で、とても5m級の大型セダンとは感じさせません。

そうかといって乗り心地が硬すぎるわけでもなく、とてもしなやかなフラットライド感が味わえます。これならば後席の同乗者からクレームがくることはないでしょう。実際荒れた路面の道でも、頭が激しく揺すられることはありませんでした。昨今のホンダ車全体にもいえることですが、シャシーの完成度が高いため走りの質が高次元にバランスされています。電子制御可変ダンパーを採用していることもあり、走りの楽しさと乗り心地のよさを見事に両立させています。

■今後のグレード展開に期待

フラッグシップらしく、アコードには最新技術も満載されています。まずパワートレインには、ホンダ自慢の2モーターストロングハイブリッド「e:HEV」を採用。2.0Lの直噴エンジンに、新開発の2モーター内蔵電気式CVTを組み合わせました。WLTCモード燃費23.8km/Lを達成する一方で、今回のような少々スポーティな走行でもまったく不満のない動力性能も持ち合わせています。

ADAS(先進運転支援システム)には、国内モデル初搭載の最新型ADAS「ホンダセンシング360」を搭載。文字通り周囲360度の対象物を、フロントセンサーカメラ、5台のミリ波レーダー、12台のソナーセンサーで検知するシステムです。交差点の進入時など目視での確認が難しい前方交差車両の警報や、車線変更時衝突抑制、車線変更支援などが新たに機能として加わり、より安全なドライブをサポートします。

ほかにもGoogle完備のインフォテインメントシステムなど、ここでは紹介しきれない魅力が多く詰まった、新型11代目アコード。気になるのは545万円というプライスタグでしょう。しかしそこは一度気にせず、ぜひ試乗してみてください。出立ちと走行性能のギャップに驚くはずです。コスパ抜群な1台ということは、走り出してすぐにわかるでしょう。

もうこの大きさとクオリティなら、むしろアコードよりももっとプレミアム性の高い、例えばビガーやインスパイアのような名前のほうがしっくりくると感じたぐらいの完成度の高さです。現在はモノグレード展開ですが、スポーティな面をもっと前面に打ち出した個性的なグレード、例えばタイプSやRSなどが追加されてもおもしろいのではと思わせてくれるモデルでした。セダン探しをしている人にはぜひ乗ってほしいと思わせるオススメの1台です。

<文=青山朋弘 写真=ホンダ>


アコード 主要諸元

■e:HEV(FF・CVT) 

【寸法・重量】
全長:4975㎜
全幅:1860㎜
全高:1450㎜
ホイールベース:2830㎜
トレッド:前1590/後1615㎜
最低地上高:135㎜
車両重量:1580㎏
乗車定員:5人

【エンジン・モーター・性能】
エンジン型式:LFD
種類:直4DOHC
総排気量:1993cc
ボア×ストローク:81.0×96.7㎜
圧縮比:13.9
最高出力:108kW(147ps)/6100rpm
最大トルク:182Nm(18.6㎏m)/4500rpm
使用燃料・タンク容量:レギュラー・48ℓ
モーター型式:H6
種類:交流同期電動機
最高出力:135kW(184ps)/5000~8000rpm
最大トルク:335Nm(34.2㎏m)/0~2000rpm
駆動用バッテリー種類:リチウムイオン
WLTCモード燃費:23.8㎞/ℓ
最小回転半径:5.7m

【諸装置】
サスペンション:前ストラット/後マルチリンク
ブレーキ:前Vディスク/後ディスク
タイヤ:前後235/45R18

【価格】
544万9400円(消費税率10%込み)


この記事を書いた人

青山朋弘

【監修者】青山朋弘

フリーランスライター兼編集者

新車専門誌、中古車専門誌、モータースポーツ誌などの編集部を経て、現在はフリーランスの編集&ライター。
自動車専門誌やWebサイトに寄稿しながら、YouTube動画の撮影・編集も行う。
愛車は10年前に走行5万kmで見つけた、NA型ロードスターの初期型。
趣味のMTBをどうやって積むのがいいか、常に試行錯誤している。

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