ヒーローの所有車はいくらで売れる? 元阪神タイガース藤川球児と糸井嘉男のフェラーリが高額買取になった理由とは?

ヒーローの所有車はいくらで売れる? 元阪神タイガース藤川球児と糸井嘉男のフェラーリが高額買取になった理由とは?

2024年3月19日

オークションで直接クルマが売れる買取オークション「セルカ」ですが、利用者数が徐々に増えていくにつれ、著名人の方々が利用する機会も見られるようになってきました。今回はそんな著名人の2人、元阪神タイガースの藤川球児さんと糸井嘉男さんが、愛車をセルカで売ったケースについてお伝えします。

■歴代最速スパイダーを売却!

お2人は元プロ野球選手で、共に阪神タイガースで活躍。もうすでに現役は引退されていますが、阪神在籍時は多くのファンを沸かせた名プレイヤーでした。今回は、奇しくも所有車が2人ともにフェラーリ、そしてともに売却を考えているという偶然が重なり、藤川さんと糸井さん両方がセルカで売却することになりました。

2人のフェラーリは、2台とも488スパイダー。2015年に販売開始された、V8ミッドシップフェラーリのオープンタイプです。先代モデルの458スパイダーから大きく変わった点は、NAからターボへとエンジンが変更されたことです。ダウンサイジングターボの採用により、それまでの4.5Lから3.9Lへと排気量が小さくなりましたが、パワーは578psから670psへ向上。歴代最速のスパイダーとして名高いモデルでした。

新車時の販売価格は3450万円からと設定されていましたが、オプションを付け通常4000万円前後で購入されるケースが多かった488スパイダー。488シリーズからフェラーリはブランド自体の価値を再構築するべく価格を見直し、先代モデル比で2割ほど上昇しました。同時に生産台数が大幅に絞られたため、市場での価値は登場以降かなりの高値をキープしています。2024年3月現在での大手中古車サイトの平均販売価格は、3580万円ほど。小売価格はフェラーリの場合数百万のマージンを乗せる場合が多いので、買取(仕入れ)価格は当然もっと低くなるのが一般的です。

今回、ボディカラーは2台ともに同じホワイトですが、どのような成約になったのでしょうか。2台それぞれの結果を見ていきましょう。

●藤川球児のケース

車名:488スパイダー
年式:2017年7月
走行距離:5900km
成約価格:3302.1万円
残価率:95.7%

藤川さんの488スパイダーは、走行距離6000kmとマイレージが少々高めの個体でしたが3300万円以上で成約しています。この個体は、サスペンションリフターやスポーツエキゾーストシステムなどの定番だけでなく、カーボンファイバーパーツやデイトナスタイルシートなどの人気オプションが多数入っていることもあり、高額買取につながったと見られます。ちなみにホイールは社外品に換装されていますが、純正品も同時に出品されています。

特に、ホワイトのボディにホワイト系ベージュでまとめられたインテリアは珍しい組み合わせ。なかなか見られないレアなカラーではありますが、人気のホワイトで統一された個体ということもあり、高額での成約が実現したと考えられます。

●糸井嘉男のケース

車名:488スパイダー
年式:2017年8月
走行距離:3500km
成約価格:3443.5万円
残価率:99.8%

人気のカーボンパーツがふんだんにあしらわれた、こちらもオプション多数の個体です。人気のオプションが満載で、もちろんすべて純正品。そして、高額成約の最大の理由は、3000km台という低走行距離です。このマイレージの個体は数少なく、中古車市場でも高額で取引されます。

そして、カラーも白ボディに赤内装という人気の組み合わせ。インテリアにもカーボンパーツのオプションが多数装着されています。販売する側からすれば、こんなに売りやすい仕様の488スパイダーはぜひとも欲しいと思うはず。相場より安くなる理由が一切見当たらないほどの好条件だといえます。

■身元がわかっている個体だからこそ?

2台がともに好条件での買取成約にいたった理由は、有名人が乗っていたからというよりも、特殊なフェラーリというクルマだからという部分の方が大きなウエイトを占めているでしょう。しかしながら、前のオーナーがどこの誰かわからないよりは、わかっていた方が買い取る側としても動きやすくなるのは確かです。買取でプラスに働く可能性も十分にあり得ます。

そのオーナーが、今回のように誰もが知っている有名な人だった場合。もちろんその人の社会的信用の度合いにもよりますが、有名な人ほど無謀な運転をしないであろうと考えるのが普通です。

今回は企画としてお2人の身元を明かしてのオークションでしたので、多少の色はついたのかもしれません。しかし、それはあくまで多少だと考えられます。先にも述べたように、クルマとしての価値が異常に高い個体でしたので、今回に限ってはそこまで影響していないでしょう。

<文=青山朋弘 写真=フェラーリ/セルカ>


この記事を書いた人

TomohiroAoyama

青山朋弘

新車専門誌、中古車専門誌、モータースポーツ誌などの編集部を経て、
現在はフリーランスの編集&ライター。
自動車専門誌やWebサイトに寄稿しながら、YouTube動画の撮影・編集も行う。
愛車は10年前に走行5万kmで見つけた、NA型ロードスターの初期型。
趣味のMTBをどうやって積むのがいいか、常に試行錯誤している。

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