現行オデッセイ(2023年再導入モデル)の燃費スペック
現行のオデッセイ(RC5型)は、ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を全車に標準搭載しており、クラス最高水準の燃費効率と力強い加速性能を両立しています。
かつてのガソリン車モデルと比較して、市街地走行時におけるエネルギー回収効率が飛躍的に向上している点が最大の特徴です。
以下に、2023年改良モデルのグレード別カタログ燃費をまとめました。
【表】現行オデッセイ グレード別カタログ燃費(WLTCモード)
グレード名 | パワートレイン | WLTCモード燃費 | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
e:HEV ABSOLUTE | 2.0L e:HEV (FF) | 19.9 km/L | 16.3 km/L | 21.6 km/L | 20.6 km/L |
e:HEV ABSOLUTE・EX | 2.0L e:HEV (FF) | 19.6 km/L | 15.8 km/L | 21.1 km/L | 20.6 km/L |
e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION | 2.0L e:HEV (FF) | 19.6 km/L | 15.8 km/L | 21.1 km/L | 20.6 km/L |
ホンダ独自の「e:HEV」が燃費に貢献する仕組み
e:HEV(イー エイチ イー ブイ)とは、電気モーターを主役としたハイブリッドシステムであり、走行状況に応じて「EVモード」「ハイブリッドモード」「エンジンモード」を最適に切り替える技術です。
例えば、発進時や低速走行時はエンジンを停止して電気モーターのみで走行し、加速時にはエンジンで発電した電力を用いて強力なモーター駆動をサポートします。
高速クルーズ時にはエンジンの得意領域である直接駆動に切り替えることで、大柄なミニバンでありながら小型車に匹敵する熱効率を実現しています。
オデッセイの実燃費は?オーナーの口コミと走行状況別の実力
オデッセイの実燃費は、カタログ数値の約7割から8割程度で推移することが一般的であり、使用環境によってその数値は大きく変動します。
WLTCモードは実走行に近い試験方法ではありますが、乗車人数やエアコンの使用状況、道路の勾配といった外部要因を完全に再現することは困難です。
ここでは、実際に公道を走行しているユーザーのデータを集計した実例を紹介します。
【表】オデッセイ(e:HEVモデル)の実燃費目安
走行シーン | 実燃費の目安(平均) |
市街地(渋滞・信号多) | 13.0 km/L 〜 15.5 km/L |
郊外(信号少・平坦路) | 17.0 km/L 〜 19.0 km/L |
高速道路(巡航) | 15.5 km/L 〜 18.0 km/L |
総合平均 | 15.4 km/L |
※記載の実燃費はユーザーの声をまとめた他社サービス記載の実燃費をまとめた数値です。
年間1万キロ走行時のガソリン代シミュレーション
年間で1万キロメートルを走行する場合、オデッセイ e:HEVの燃料コストは、同クラスのガソリン車と比較して大幅に抑制することが可能です。
2026年現在のガソリン価格相場を反映させ、実燃費(15.4 km/L)を基準に算出したシミュレーション結果は以下の通りです。
- 年間走行距離: 10,000 km
- 実燃費: 15.4 km/L
- ガソリン単価: 175円/L(レギュラー)と想定
- 年間ガソリン消費量: 約649.4 L
- 年間ガソリン代: 約113,645円
【新旧・モデル別比較】歴代オデッセイの燃費一覧
中古車市場でオデッセイを検討する場合、歴代モデルの燃費性能を把握することは、将来的な維持費を予測する上で極めて重要です。
特に4代目(RB3/4型)から5代目(RC系)へのフルモデルチェンジでは、ハイブリッドモデルの投入や全高の変更など、燃費に直結する大きな技術的転換がありました。
【表】歴代オデッセイの燃費比較(代表グレード)
型式・世代 | 搭載パワートレイン | カタログ燃費(モード) | 駆動方式 |
RC5型(現行・2023年〜) | 2.0L e:HEV | 19.9 km/L (WLTC) | FF |
RC4型(先代HV・2016年〜) | 2.0L i-MMD | 24.4 km/L (JC08) | FF |
RC1型(先代ガソリン) | 2.4L i-VTEC | 14.0 km/L (JC08) | FF |
RC2型(先代ガソリン) | 2.4L i-VTEC | 12.6 km/L (JC08) | 4WD |
RB3型(4代目ガソリン) | 2.4L i-VTEC | 13.2 km/L (10・15) | FF |
先代のRC4型は、当時のJC08モード測定法により高い数値を記録していますが、実走行に近い現行のWLTCモードに換算すると、現行モデルの方が制御システムの高度化により実質的な効率は向上しています。
また、RB3型などの旧型ガソリンモデルは、4WD設定がある一方で実燃費が10km/Lを下回るケースも多く、維持費の観点では現行e:HEVモデルとの差が顕著に現れます。
ライバル車と燃費を徹底比較
オデッセイの燃費性能を客観的に評価するためには、トヨタ・アルファードやホンダ・ステップワゴンといった競合車種との比較が不可欠です。
特にLクラスミニバンの王者であるアルファードと、同門のミドルクラスでありながら室内空間の広さで競合するステップワゴンとの間には、燃費とコストの明確なトレードオフが存在します。
【表】ライバル車種との燃費・年間ガソリン代比較
車種名(グレード) | カタログ燃費(WLTC) | 実燃費目安 | 年間1万km走行時のガソリン代 |
オデッセイ (e:HEV ABSOLUTE) | 19.9 km/L | 15.4 km/L | 約113,645円 |
アルファード (Hybrid E-Four) | 16.5 km/L | 12.5 km/L | 約140,000円 |
ステップワゴン (e:HEV SPADA) | 19.6 km/L | 16.5 km/L | 約106,060円 |
※記載の実燃費はユーザーの声をまとめた他社サービス記載の実燃費をまとめた数値です。
※ガソリン代は175円/L、年間1万km走行で算出。
燃費性能において、車体が軽量なステップワゴンが最も優位に立っており、維持費の安さを最優先する場合はステップワゴンに軍配が上がります。
しかし、オデッセイはステップワゴンにはない「超低床プラットフォーム」による安定した走行性能と、アルファードに匹敵する2列目シートの豪華さを備えています。
アルファードと比較した場合、オデッセイは燃費性能で大きく上回っており、高級感と経済性のバランスを重視するユーザーにとって、オデッセイは極めて合理的な選択肢と言えます。
オデッセイ 燃費維持における今後の動向
2026年現在の自動車社会は、カーボンニュートラルの実現に向けたGX(グリーントランスフォーメーション)の加速と、国際的なエネルギー情勢の不安定化という二大局面に直面しています。
ガソリン価格は政府の補助金政策の段階的縮小や、原油調達コストの高止まりにより、今後も高水準で推移することが予測されており、燃料消費を抑える技術の価値はかつてないほど高まっています。
また、将来的な環境税の導入や走行距離課税の議論も活発化しており、オデッセイのようなハイブリッド車は、優れた燃費性能によってこれらの税制負担を軽減できる可能性を秘めています。
原材料費の高騰に伴う車体価格の上昇も続いていますが、リセールバリューの観点からも、燃費性能に優れたe:HEVモデルを選択することは、長期的なトータル・オーナーシップ・コスト(維持総額)を抑制する賢明な投資となるでしょう。
オデッセイの燃費を向上させる!今日からできる運転のコツ
オデッセイの持つポテンシャルを最大限に引き出し、燃料消費をさらに抑えるためには、ドライバーの意識的な操作が重要です。
特にe:HEVの特性を理解した運転を行うことで、実燃費をカタログ値に近づけることが可能になります。
- 緩やかな発進(ふんわりアクセル)の実践: 発進直後は最もエネルギーを消費するため、モーター駆動を維持するように優しく加速し、エンジン始動を遅らせることが有効です。
- 回生ブレーキの積極活用: 減速時には早めにアクセルをオフにし、回生ブレーキによってバッテリーへの充電を最大化させることで、次回の走行にエネルギーを再利用できます。
- 不要な荷物の整理: 車両重量が燃費に直結するミニバンにおいて、不要なゴルフバッグやレジャー用品を降ろしておくことで、エンジン負荷を軽減できます。
- タイヤ空気圧の適正管理: 空気圧が不足すると転がり抵抗が増大するため、月に一度は指定空気圧(ドア付近のラベルに記載)を確認することが推奨されます。
- エアコン設定の最適化: 過度な設定温度の上げ下げは電力消費を早め、結果としてエンジン発電の頻度を高めるため、外気温との差を考慮した設定が望ましいです。
まとめ:納得の1台を選ぶための燃費チェックポイント
ホンダ・オデッセイは、その卓越したデザインと居住性だけでなく、e:HEVによる優れた燃費性能を備えた、時代に適合する一台です。
確かに燃費数値だけで比較すればミドルクラスミニバンに譲る部分はありますが、その走行安定性と質感の高さを考慮すれば、コストパフォーマンスは非常に高いと言わざるを得ません。
購入を検討される際は、カタログ燃費だけでなく、本記事で示した実燃費や年間の走行シミュレーションを参考に、ご自身のライフスタイルに最適かどうかを判断してください。
適切なメンテナンスとエコドライブを心掛けることで、オデッセイはあなたの生活をより豊かに、そして経済的に支えてくれるパートナーとなるはずです。




