BMW 4シリーズカブリオレを高く買い取ってもらうコツ
BMW 4シリーズカブリオレの人気グレード
BMW 4シリーズカブリオレの人気グレードは「435iカブリオレ Mスポーツ」です。
数々のバリエーションがある4シリーズの兄弟車で、ラインナップ上は4シリーズの最上位に位置しています。
「Mスポーツ」と並んでラインナップされている「ラグジュアリー」も人気は高いものの、新車価格の違いと走行性能の違いから、「Mスポーツ」に人気が集中しています。
最上位グレードであり、新車価格は900~1,000万円近い価格設定。
とても購入の敷居が低い車とは言えません。
しかし、中古車になると販売価格が新車時の約2/3程度になることも多く、それを狙って購入する人も一定数います。
つまり、4シリーズカブリオレは、新車購入よりも中古車購入を検討する人が一般的なのです。
新車での購入台数が比較的少ない部類に入る4シリーズカブリオレは、査定でも高額査定につながりにくい1台です。
流通台数に加えて、買取店自体が4シリーズカブリオレの査定回数が少なく、真の価値を見出しにくいことが関係しています。
しかし、中古車市場でも多くの購入希望者がいることからまったく人気がないわけではありません。
特に「Mスポーツ」の人気が高く、わずかな差ではあるものの「ラグジュアリー」よりも高額査定につながる機会も多いでしょう。
売る・売らないは別にして、一度愛車の価値を図ってみてもらってもいいかもしれません。
BMW 4シリーズカブリオレの人気カラー
BMW 4シリーズカブリオレの人気カラーはブラック系とホワイト系の2色です。
中古車市場には、数は少ないものの4シリーズカブリオレが存在しています。
カブリオレという趣味性の強い形状の車なので、ボディカラーは多彩で人気のブラック系・ホワイト系以外にも数多く流通しているのが特徴です。
しかし、人気のカラーは定番と言われるものがほとんど。
これにはきちんとした理由があります。
4シリーズカブリオレは、トップ部分がハードトップであり、閉まってるあいだは見た目がクーペと判別が難しくなります。
人気のボディカラーであるブラック系・ホワイト系はBMWの中でも定番のカラーですが、同時にクーペによく似合うボディカラーでもあり、4シリーズカブリオレの人気でも支持されているのです。
レッド系やブルー系も一定数流通しているものの、ブラック系・ホワイト系に比べると人気は控えめです。
ボディ形状の関係で乗り手を選びがちな車であることからリセールを狙わずに購入するオーナーが、人気の2色以外のボディカラーを選択する傾向にあります。
反面、ブラック系・ホワイト系は乗り手を選ばないボディカラーであるため、中古車市場で人気があり、リセールも高い傾向を維持しています。
洗車やワックスなどの手入れをきちんとしたうえで、査定依頼をしましょう。
BMW 4シリーズカブリオレの人気オプション
BMW 4シリーズカブリオレの人気オプションは「アドバンスドアクティブセーフティ」をはじめとする安全装備です。
世界的な自動車安全が叫ばれる中、衝突被害軽減機能や操舵アシストについては4シリーズカブリオレにかかわらず人気があります。
標準搭載されている機能もあるにはありますが、年式によってはオプションでしか選択できないものもあります。
また、標準搭載+αの機能を求めるユーザーに選択の余地を残せるように一部機能がオプション扱いになっていることも少なくありません。
標準搭載される安全性能も決して低いわけではありませんが、オプションで上位の機能が装備されていれば高額査定につながりやすくなるでしょう。
また、走行性能の高い「Mスポーツ」であれば、専用のエアロパーツや純正アルミホイールのオプションも人気があります。
BMWの純正オプションは、ものにもよりますがほとんどが高額買取の対象です。
もし取り外してしまっている場合、交換してしまっている場合は装備しなおすか、査定の時に査定員に見せられるようにしましょう。
当然ですが、各種オプションが正常に機能することが高額査定の条件です。
BMW 4シリーズカブリオレの特徴
BMW 4シリーズカブリオレの概要
BMW 4シリーズカブリオレは、2013年にBMWから発売された2ドアカブリオレのことです。
同シリーズで先に製造・販売が始まっていた4シリーズクーペと性能はほぼ同じで、搭載しているエンジンも「428i」「435i」のガソリンエンジンと「420d」のディーゼルエンジンの計3種類存在しています。
トランスミッションは6速MT(マニュアルトランスミッション)、もしくは8速AT(オートマチックトランスミッション)が代表的です。
3.0L 直列6気筒ターボ付エンジンから繰り出される出力は、「435i」が306ps、後継の「440i」が336psと世代を経るごとに改良されています。
もともとは本国ドイツと同じ仕様のエンジンを搭載していましたが、2016年に日本仕様車のエンジンを「440i」に変更し、事実上の2代目となりました。
全長4,640mm×全幅1,825mm×全高1,385mmのボディサイズで、乗車定員は4人となっています。
駆動方式は後輪駆動のみのラインナップです。
ハードトップ構造で、完全クローズの状態ではクーペにしか見えないのも特徴です。
日本ではカブリオレの認知度があまり高くないため、購入希望者もかなりの車好きか憧れを持ったユーザーに限定されます。
多くの車が軽量化を目的にハードトップからソフトトップに変更する中、長年ハードトップを守り抜いてきました。
これにより完全クローズの状態ではクーペと見分けがつかず、クーペの安定感のある走りと安全性を確保できていました。
2021年に発売された現行モデルからソフトトップに戻ったものの、事故のリスクを考える購入希望者には旧モデルのハードトップに人気があるのも事実です。
開閉には走行速度の条件があるものの、基本的には停車状態で、ボタンひとつでの開閉が可能です。
4シリーズカブリオレは走行性能も高く人気を誇っていますが、同じ4シリーズのクーペ、グランクーペと比較すると劣ってしまいます。
2017年当時の販売台数の内訳は、クーペが全体の25%、グランクーペが54%なのに対し、カブリオレが21%と控えめな数字。
背景には日本国内でのカブリオレの認知度の低さが関係しています。
それでも高い走行性能と、BMWのネームバリューを持っていることから人気は高く、中古車市場でも一定のリセールバリューを保ち続けています。
3代目の登場で、やや買取価格が下落した時期もありましたが現在は以前の程度にまで回復するなど、高い人気を誇っていることに変わりはありません。
BMW 4シリーズカブリオレの魅力
BMW 4シリーズカブリオレの魅力は、走行時の安定感や疲れにくさにコミットしている点です。
エンジン性能やトランスミッションはもちろんのこと、シートの快適さまで徹底的に追求した1台に仕上がっています。
4シリーズカブリオレにはスポーツシートが採用されており、ドライバーの身体にかかる負担を軽減してくれます。
一般的なスポーツシートとは少し違い、BMW独自で人間工学に基づいた設計がなされているのも特徴です。
スポーツシートなので、一般の乗用車に比べると固さを覚える人もいますが、調整機能がついているので無理のないドライビングポジションでドライブが楽しめるようになっています。
調整できるのはシートの角度だけではなく、バックレストの角度も可能。
細かいセッティングが可能で、オーナー個人にあった最適なドライビングポジションを探すことができます。
太ももの負担軽減を目的に装備されている「サイ・サポート」も運転の負担軽減に役立ちます。
4シリーズカブリオレの特徴として欠かせないのがコーナリング性能の高さです。
一般的にカブリオレはルーフの関係上ねじれ剛性が弱く、コーナリングが苦手とされています。
4シリーズカブリオレは、独自技術「ダイナミック・スタビリティ・コントロール」を採用することで苦手とされているコーナリング性能の向上に成功しました。
具体的には高速で急カーブに入る際のスリップやスライドを防ぐ効果があります。
また、坂道発進での後退防止機能である「スタート・オフ・アシスタント機能」や急ブレーキをかけた時に減速が急にならないようにする「フェード防止機能」も搭載。
コーナリングを含めたドライバーサポート機能が充実しています。
これだけ走ることに特化していると、デザイン面で省略されていることが多いのではないかと思われますが、実際はそんなことはありません。
グレードや年式に関係なく、BMWらしい高級感のあるデザインや質感がしっかりと現れています。
ステアリングホイールをはじめとする内装は、主に「Mスポーツ」で培われた高級感とスポーティさを両立したもの。
4シリーズの最上位グレードに位置するだけのことはあります。
乗り心地もドライブ性能も、そして高級感も両立させている車として、人気を誇っています。
BMW 4シリーズカブリオレの歴史
BMW 4シリーズカブリオレは2013年に登場しました。
先代にあたる「3シリーズカブリオレ」を発展させたもので、日本での発売はその1年後の2014年となりました。
ラインナップ上は大きく3種類あったものの、日本に導入されたのはガソリンエンジンの「435i」のみ。
もう1台のガソリンエンジンモデルとディーゼルエンジンモデルは販売されていません。
途中エンジンの仕様変更に伴って名前が「440i」に変更されましたが、エンジン性能以外の変更点はなく、基本的には同じ車だと考えていいでしょう。
2014年には日本未発売であった上位モデル「M4」カブリオレの導入も決定しましたが、こちらは別車種の扱いになっています。
2017年にマイナーチェンジに相当するLCIが実施されました。
これにより、ヘッドライトとテールライトの意匠変更が行われています。
ヘッドライトには全車アダプティブLEDが標準搭載となり、夜間の視認性向上につながっています。
また、「ラグジュアリー」のみフロントとリアのバンパーの意匠変更も実施。
「Mスポーツ」に変更はありません。
ボディカラーも刷新が図られた結果、新規追加と削除されたものが現れます。
この2017年のLCIを境に初代と2代目に分ける考え方が一般的です。
2021年に4シリーズカブリオレ初のフルモデルチェンジされた現行モデルが日本で発売されました。
先代までハードトップを採用していたものをソフトトップに変更したことで、車両重量を約50kg軽量化。
トップ部分の開閉も、時速20km以下から時速50km以下に引き上げられたことで使い勝手が向上しています。
今回は「420i」のほか、「440i xDrive」もラインナップされており、先代モデルの日本上陸直後と異なり始めから上位モデルの選択もできるようになりました。
「440i xDrive」は加速性が非常に高く、停止状態から時速100kmまでにかかるタイムはわずか4.9秒。
それを実現する最大出力と最大トルクは、387ps/500Nmとなっています。
駆動方式は後輪駆動と変更はありませんが、先代モデルよりも格段に向上したエンジン出力を直に路面に伝える意味ではリス的な組み合わせです。
ボディサイズや装備は、4シリーズクーペと共通となったものの、開放感を味わいたいドライバーには相変わらず人気があります。
オープン化に伴うロール部の剛性強化も行われており、屋根を開けた状態での衝突事故でも被害を最小限に抑える工夫も改めて施されています。
BMW 4シリーズカブリオレ買取相場の傾向
BMW 4シリーズカブリオレの買取相場の傾向は、やや低下したものの堅実な数字で推移しています。
2021年初頭に販売を開始した新型4シリーズカブリオレの影響で、年の頭に買取価格がやや下落したものの、以降大きく値下がりすることはなく現在に至っています。
そもそもの流通台数が少ないため、あまり中古車市場には出回らない車です。
しかし、今回のフルモデルチェンジを期に乗り換え・買い替えを検討するオーナーも一定数いたようで、新型発表とともに多くの4シリーズカブリオレが中古車市場に流通しました。
現在の買取相場は新車価格の1/3程度、価格にして300万円前後がもっとも高い数字です。
一方で下限の数字を見ると、250万円を下回らないことも多く、堅実な人気を誇っていることがわかります。
新車価格が900万円近い、日本ではあまりなじみのないボディ形状であるにもかかわらず、高い人気をものがっています。
しかし、カブリオレ自体があまり日本では人気がないのも事実です。
もともとカブリオレは欧米諸国の冬期に日照時間が少ないことへの対策として登場した車です。
欧米諸国では現在も人気があるものの、日本では冬場の日照時間が極端に少ないということもないため、あまり需要がないのが現実。
4シリーズカブリオレにかかわらず、カブリオレ、ロードスター共通して人気に火がつかない原因でもあるのです。
また、どうしてもオープンカーというと特別視することも少なくはないため、街中で乗るには勇気がいるとする声もあります。
最近では車の選択肢も増えているので、見た目で敬遠されることも少なくなりつつありますが、まだまだ選ばれにくい車であることに変わりはないでしょう。
反面、車好きのあいだでは高い人気があるのも事実。
カブリオレである以前い高い走行性能を誇っている点、それを支える機能が充実している点で、高い支持を得ています。
ボディ形状がパッと見でオープンカーとわかりにくい初代・2代目4シリーズカブリオレは、その点ではほかのカブリオレと差別化できていると言えるでしょう。
4シリーズカブリオレを高く買い取ってもらうためには、年式と走行距離が浅いうちに査定に出すことです。
また、エンジン性能を目当てに購入するユーザーも多いため、日頃のエンジンオイル交換などができているかどうかも大きなポイントになるでしょう。
また、輸入車専門の買取店に査定を依頼することで、買取価格が高くなることもあります。
中古車買取オークションのセルカは、輸入車専門の買取店とも提携しており、セルカまでお問い合わせいただければあとは自動で見積もりが来るようになっています。
一般的な中古車買取店では評価されにくい4シリーズカブリオレを高く売りたいのなら、中古車買取オークションのセルカまで、まずはご一報ください。