日産 エクストレイルの維持費は高い?年間・月々の総額から削減のコツまで徹底解説

日産 エクストレイルの維持費は高い?年間・月々の総額から削減のコツまで徹底解説

2026年6月30日

日産の人気ミドルサイズSUVであるエクストレイルは、優れた走行性能と高い実用性を兼ね備えた魅力的な一台です。しかしその一方で、購入後のランニングコスト、すなわち維持費がどの程度かかるのかは、多くのオーナーや購入検討者にとって極めて重要な関心事となっています。特に、近年の燃料費の高騰や税制の変更などは、家計に小さくない影響を及ぼす要因です。

本記事では、エクストレイルの購入を検討している方や現在所有している方に向けて、維持費の年間・月々の総額目安や詳細な内訳、支払うべき時期、そして維持費を賢く抑えるための具体的な解決策について、自動車コストの専門家が客観的なデータを交えて詳しく解説します。

【結論】エクストレイルの維持費は年間・月々いくらかかる?

エクストレイルを維持するために必要な費用は、年間でおよそ25万円から35万円、月額に換算すると約2万円から3万円が一般的な目安となります。この金額は、自動車税や車検費用、燃料費、任意保険料などのランニングコストを総合的に算出したものです。

【早見表】新型T33型(e-POWER)と旧型T32型の年間維持費目安

現行モデルである新型T33型(e-POWER)と、中古車市場で根強い人気を誇る3代目旧型T32型の年間維持費の目安を比較すると、以下のようになります。

費用項目

新型T33型(e-POWER・1.5L)

旧型T32型(ガソリン・2.0L)

自動車税(種別割)

30,500円

36,000円〜39,500円

自動車重量税(年間換算)

7,500円(免税・減税あり)

12,300円〜16,400円

自賠責保険料(年間換算)

約8,835円

約8,835円

車検基本料金(年間換算)

約20,000円

約25,000円

燃料費(年間1万km換算)

約85,000円

約130,000円

任意保険料(目安)

約65,000円

約65,000円

メンテナンス・消耗品費

約30,000円

約40,000円

年間合計目安

約246,335円

約317,135円〜

※駐車場代や高速道路代、ローン返済金は除きます。また、税額や自賠責保険料は2026年現在の税制・料率に基づきます。

月々にかかる維持費のシミュレーションと内訳

月々にかかるエクストレイルの純粋な維持費は、新型T33型で約2万円、旧型T32型で約2.6万円からとなります。月々の出費として最も大きな割合を占めるのは燃料費であり、日々の走行距離によってこの金額は大きく変動します。これに加えて、毎月発生する任意保険料や、将来の車検や税金支払いのために毎月プールしておくべき積立金を合わせることで、毎月の正確なコストが把握できます。

エクストレイルを快適に維持するために必要な年収の目安

エクストレイルを無理なく快適に所有するために必要な年収の目安は、およそ400万円以上とされています。一般的に、自動車の年間維持費やローン返済額を含めた総維持コストは、年収の10%から15%以内に収めるのが健全な家計運営の基準です。もし車両をフルローンで購入する場合や、毎月の駐車場代が高額な地域に居住している場合は、年収500万円以上が確保されていると、生活に支障をきたすことなく維持することが可能となります。

そもそも払う必要はある?エクストレイル維持にかかる「6つの費用」と「支払う時期」

エクストレイルを所有するにあたり、支払う義務がある法的費用と、車の維持に必要不可欠な維持費は全部で6つの項目に分類されます。これらは法律で定められた義務的な費用と、使用状況に応じて発生する変動費用に分かれており、それぞれ支払う時期が異なります。

1. 自動車税(種別割)|毎年5月に支払う必須の税金

自動車税(種別割)は、毎年4月1日時点での車両所有者に対して課される地方税であり、全てのオーナーに支払いの義務があります。

支払う時期

毎年5月上旬に納税通知書が届き、5月末日までに支払う必要があります。

エクストレイルの税額

新型T33型は排気量が1.5Lであるため年間30,500円、旧型T32型は2.0Lであるため年間36,000円(2019年10月以降の登録車)または39,500円(それ以前の登録車)となります。

2. 自動車重量税|車検時にまとめて支払う法定費用

自動車重量税は、車両の重量に応じて課される国税であり、公道を走行するために支払う義務があります。

支払う時期

新車登録時、およびその後の車検(継続検査)の際に、次回の車検までの期間分(通常は2年分)をまとめて支払います。

エクストレイルの税額

エコカー減税の対象となる新型T33型は免税や減税の措置が適用されますが、減税対象外の旧型T32型の場合は2年分で24,600円(年間換算12,300円)が必要となります。

3. 車検費用(法定費用+基本料金)|新車は3年後、以降2年ごとに発生

車検費用は、法律で定められた「自動車検査(車検)」をクリアするために支払う費用であり、公道を走るためには必ず受ける必要があります。

支払う時期

新車での購入時は3年後、それ以降は2年ごとに車検の有効期限が切れる前に受ける必要があります。

費用の内訳

前述の自動車重量税や自賠責保険料、印紙代といった「法定費用」に加え、ディーラーや整備工場に支払う「車検基本料金(点検・整備費用)」の2つで構成されます。

4. 燃料費(ガソリン代)|走行距離に応じて都度発生する変動費

燃料費は、車両を動かすために日常的に発生する変動費用であり、移動の度、あるいはガソリンスタンドに立ち寄る際に都度支払います。エクストレイルには、優れた燃費性能を持つハイブリッド(e-POWER)モデルと、従来のガソリンモデルが存在します。走行距離が多いユーザーほど年間の総額が高くなるため、購入前に自身の走行環境を想定しておくことが極めて重要です。

5. 任意保険料(自動車保険)|万が一に備えて毎月/毎年支払う費用(加入推奨)

任意保険料は、強制保険である自賠責保険だけではカバーしきれない対人・対物賠償や、自身の車両損害に備えて加入する民間の保険費用です。法律上の支払い義務はありませんが、万が一の事故の際の賠償額を考慮すると、実質的には所有する上で加入が必須と言えます。支払いは1年分を一括で払う方法と、毎月分割で支払う方法を選択できます。

6. メンテナンス費用・その他|オイル・タイヤ交換や毎月の駐車場代

メンテナンス費用やその他の維持費は、車の安全性やコンディションを維持するための消耗品交換費用、および保管場所にかかる費用です。エンジンオイルやエレメントの交換は半年に1回程度、タイヤやバッテリーの交換は2〜4年ごとに発生します。また、自宅に駐車スペースがない場合は、毎月「駐車場代」が固定費として発生します。

【型式・グレード別】新型T33(e-POWER)と旧型T32(中古)の維持費シミュレーション

エクストレイルの維持費は、選択する型式(新型T33型か旧型T32型か)や日常の走行距離によって、年間で数万円以上の差が生じます。ここでは、具体的なグレードや使用環境に応じたリアルなコストの違いをシミュレーションします。

新型T33型(現行e-POWER)の維持費特徴:排気量1.5Lで自動車税が安い!

新型T33型は、日産の独自技術である「e-POWER」を全車に搭載しており、発電専用として1.5Lの可変圧縮比「VCターボエンジン」を採用しています。これにより、ミドルサイズSUVでありながらコンパクトカーと同等の「排気量1.5L以下」の区分が適用され、自動車税が年間30,500円に抑えられる点が大きなメリットです。さらに、優れた燃費性能により日々の燃料費も低く抑えられます。

旧型T32型(3代目ガソリン・ハイブリッド)の維持費特徴:中古車ならではのコスト感

3代目にあたる旧型T32型は、2.0Lの自然吸気エンジンを搭載しているため、自動車税は年間36,000円(または39,500円)と、新型T33型よりも高くなります。また、現行のe-POWERと比較すると燃費性能が劣るため、年間のガソリン代も高くなる傾向があります。ただし、車両本体価格が中古車として安く手に入るため、初期費用を抑えられるというトレードオフの関係にあります。

【走行距離別】年間3,000km・5,000km・10,000kmのガソリン代比較

年間の走行距離に応じて燃料費がどの程度変化するのか、レギュラーガソリン価格を1リットルあたり170円として試算した結果は以下の通りです。

年間3,000km(近所の買い物や週末のみの使用)

  • 新型T33型(実燃費18.0km/L想定):約28,300円
  • 旧型T32型(実燃費12.0km/L想定):約42,500円

年間5,000km(一般的なレジャー利用)

  • 新型T33型(実燃費18.0km/L想定):約47,200円
  • 旧型T32型(実燃費12.0km/L想定):約70,800円

年間10,000km(通勤やロングドライブでの利用)

  • 新型T33型(実燃費18.0km/L想定):約94,400円
  • 旧型T32型(実燃費12.0km/L想定):約141,600円

買ってから「維持できない」と後悔しない!損をしないための4つの注意点

エクストレイルを所有する上で、事前に把握しておかないと後から金銭的な損をしたり、維持が困難になったりする注意点が4つ存在します。これらのリスクを事前に予測しておくことが、賢いオーナーへの第一歩となります。

注意点1:ガソリン車は13年・18年経過で税金が「重課(増税)」される

環境負荷の観点から、初度登録から13年および18年が経過したガソリン車は、自動車税と自動車重量税が約15%重課されます。旧型T32型の初期モデル(2013年式など)を中古車で購入する場合、すでに13年が経過しているか、あるいは間もなく経過するため、税金が高くなるリスクを想定しなければなりません。

注意点2:4WDモデル(e-4ORCEなど)は2WDモデルより燃費やタイヤ代が高くなる

エクストレイルの強みである4WDシステム(新型のe-4ORCEなど)は優れた悪路走破性を持ちますが、2WD(FF)モデルと比較すると車両重量が重くなり、燃費が若干悪化します。また、4WDは4輪のタイヤが均等に摩耗する一方で、交換時は4本同時に行う必要があるため、1回あたりのタイヤ交換費用が高くなりやすい点に注意が必要です。

注意点3:中古のT32型は「CVTやエアコン」の故障・修理費用リスクを考慮する

中古のT32型を選ぶ際、走行距離が伸びている車両は消耗品以外のメカニカルトラブルのリスクが高まります。特に、トランスミッション(CVT)の不具合や、エアコンコンプレッサーの故障は、修理費用が10万円から30万円を超える高額修理に発展しやすいため、購入時の保証範囲を必ず確認する必要があります。

注意点4:年齢や「車両保険」の有無で任意保険料が大きく跳ね上がる

エクストレイルのようなミドルサイズSUVは、事故時の損害額が大きくなりやすいため、任意保険の「車両保険」を付帯すると保険料が高額になりがちです。特に、21歳未満や26歳未満といった若いドライバーが一般型の車両保険をセットした場合、年間の保険料が15万円から20万円を超えることも珍しくありません。

エクストレイルの維持費を限界まで安く抑える5つのコツ

エクストレイルの維持費は、日々の選択や工夫次第で年間数万円から十数万円単位で削減することが可能です。固定費と変動費のそれぞれに対して、以下の5つの具体的なアプローチが効果を発揮します。

1. 任意保険(自動車保険)をネット型(ダイレクト型)に見直す

ディーラーや代理店で加入する従来の自動車保険から、インターネットで直接契約する「ダイレクト型(ネット型)保険」へと見直すことで、補償内容を同等に保ったまま保険料を大幅に抑えることができます。これだけで年間3万〜5万円の節約になるケースも少なくありません。

2. 車検や整備をディーラーではなく「民間車検専門店」に依頼する

車検の依頼先を、手厚いものの基本料金が高いディーラーから、民間の車検専門店やカー用品店に変更することで、基本工賃を大きく削減できます。特に、過剰な部品交換を省き、必要な整備だけを行うことで車検費用を最小限に抑えられます。

3. エコカー減税などの税金優遇制度(新型T33など)を賢く利用する

新型T33型のような優れた環境性能を持つ車両は、購入時や初回車検時の自動車重量税が免税または減税される「エコカー減税」や、自動車税が軽減される「グリーン化特例」の対象となります。これらの制度が適用されるグレードを選ぶことで、税金面の負担を大きく軽減できます。

4. 消耗品(タイヤやバッテリーなど)はネット通販で購入して持ち込む

タイヤやバッテリー、ワイパーゴムなどの消耗品は、ディーラーや大手のカー用品店店頭で購入すると高額になりがちです。これらをインターネット通販で安く購入し、持ち込み交換に対応している整備工場に依頼することで、部品代を半額近くまで抑えることが可能です。

5. 中古車を選ぶなら「整備記録簿」が揃っている車両を選ぶ

中古のエクストレイル(T32型など)を購入する場合は、過去のメンテナンス履歴がすべて記録されている「定期点検整備記録簿」が付いている車両を選ぶべきです。適切にオイル交換などのメンテが行われてきた車両は、購入後の突発的な故障リスクが低く、結果として修理費用を抑えることに繋がります。

【ライバル比較】エクストレイルの維持費はRAV4やフォレスターと比べて高い?

エクストレイルの維持費は、同クラスのライバル車種であるトヨタ・RAV4やスバル・フォレスターと比較した場合、特に税金面の維持費において優位性を持っています。

同クラスSUVとの維持費・税額の比較分析

主要なミドルサイズSUVの自動車税(排気量による違い)を比較すると以下の通りです。

  • 日産 エクストレイル(新型T33型):排気量1.5L(自動車税:30,500円)
  • トヨタ RAV4(2.0Lガソリンモデル):排気量2.0L(自動車税:36,000円)
  • スバル フォレスター(2.0Lマイルドハイブリッド):排気量2.0L(自動車税:36,000円)

新型エクストレイルは、発電用エンジンを1.5Lに抑えているため、毎年の自動車税がライバル車よりも5,500円安くなります。さらに、e-POWERによる高い燃費性能により、ガソリン代も含めたトータルコストでは、同クラスのガソリン車やマイルドハイブリッド車を上回る経済性を発揮します。

エクストレイルの維持費に関するよくある質問(FAQ)

Q. エクストレイルを「維持できない」と手放す人の共通点は?

A. 主な共通点としては、高金利のフルローンを組んで毎月の返済負担が重すぎたケースや、都市部での高い駐車場代を計算に入れていなかったケース、また、燃費の悪い旧型モデルで予想以上にガソリン代がかさんだケースなどが挙げられます。購入前に月々の手取り額に見合ったシミュレーションを行うことが大切です。

Q. 新型のT33(e-POWER)を選ぶとガソリン代はどれくらい浮く?

A. 年間10,000kmを走行する場合、旧型のガソリンモデル(T32型)と比較して、新型T33型(e-POWER)はおよそ年間で4万〜5万円程度のガソリン代を節約できます。走行距離が多ければ多いほど、その差額は大きくなります。

Q. 中古車(T32)のガソリン車とハイブリッド車、維持費はどっちがお得?

A. 日々の燃料費だけで見ればハイブリッド車がお得ですが、中古車として購入する場合、ハイブリッドシステム(駆動用バッテリーなど)が劣化していると、将来的に数十万円の交換費用が発生するリスクがあります。そのため、走行距離が短く状態が良いものであればハイブリッド、安さと割り切るならシンプルなガソリン車が、トータルの維持費で見た時に安定する場合があります。

まとめ:維持費の総額と支払時期を把握して、後悔のないエクストレイルライフを

エクストレイルの維持費は、年間約25万〜35万円が目安であり、選択する型式やグレード、日々のメンテナンスへの意識によってその総額は大きく変動します。

毎年の自動車税や2年ごとの車検費用といった「支払う時期」を事前に把握し、任意保険のネット型への見直しや民間整備工場の活用といった「安く抑えるコツ」を実践することで、維持費への不安を大幅に軽減できます。新型の経済的なe-POWERを選ぶか、初期費用を抑えて旧型を賢く維持するか、自身のライフスタイルと予算に最適解を導き出し、後悔のない快適なSUVライフを実現してください。

この記事を書いた人

セルカ編集部

【編集者】セルカ編集部

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