718ケイマンは2016年にドイツの自動車メーカーポルシェから販売されたスポーツカーです。ケイマンはボクスターの姉妹車として誕生しているため、部品がかなり似通っていますがケイマンの方はクローズドボディとなっています。そのため、よりスポーツカーらしい走りを楽しむことができます。718というのは1957年に製作された4気筒ミッドシップエンジンレーシングカーポルシェ718から来ています。これまで、ポルシェのクーペは911というイメージが強かったのですが、数々の記録を残してきたレーシングカーである718の名前を冠したことにポルシェファンは驚いたことでしょう。そのことによってケイマンはポルシェを代表する車となりました。これまでケイマンはボクスターの上位モデルとして位置づけられていましたが、718からはケイマンの方が価格が低く設定されており、比較的手の届きやすい価格となっています。また、スポーツカーはスピードや走りを重要視されているため、燃費性能などは無視されがちですが、ケイマンはスポーツカーでありながら高い燃費性能を誇っています。こういった理由からかなり718ケイマンは人気が出ています。そんな718ケイマンの現在の買い取り価格について見ていきましょう。

718ケイマンは全体的にかなり高額で買取がされています。輸入車はリセールが悪いのですが、やはりポルシェクラスの高級かつ人気の高いブランドになると、残価率も高い状態かつ高額で取引されやすいようです。中にはプレミア価格がついて購入時よりも高い値段がつくものもあります。
輸入車のリセールが低い理由として故障しやすく、またそれを修理する部品も高いことがあげられます。ポルシェの車も確かに部品代などは高いですが、比較的故障が少ない車といわれています。そういった点もポルシェのリセールが良い要因の一つかもしれません。
買取価格の相場はグレードにもよりますが、350〜1000万円ほどとなっています。残価率は50〜80%程となっており、かなり高額で取引されていることがうかがえます。
年式が下がっても高い買取価格かつ残価率をキープしています。走行距離は1万kmで10〜20万円ほど下がる傾向にあるようなので、その点は注意が必要かもしれません。

718ケイマンはどのグレードでもかなりの高額買取が期待できる車です。多少年式が落ちても高い残価率をキープしています。しかし買取の際気を付ける点があるとするなら、走行距離です。走行距離が長くてもポルシェであれば高額で買い取ってもらえるという傾向にありますが、やはり走行距離が伸びてしまうと買取価格は落ちていきます。少しでも高く売りたい場合は走行距離が短いうちが良いでしょう。また、どこに売るかも重要です。ポルシェなどの高級車やスポーツカーを専門的に扱っている業者に売ることをおすすめします。または、オークションなども良いかもしれません。オークションは比較的買取価格が高くなる傾向にあります。納得いかなければ取り下げることもできますし、試しに出してみるのもいいかもしれません。

718ケイマンは大変人気のある車で中古車市場でも高値で取引されています。特にスポーツクラスのグレードですと高額で買取されやすかったり、人気カラーだと買取価格がプラスになることもあります。また、718ケイマンは殆どの方がオプションをつけます。逆につけていないことの方が珍しいかもしれません。そういったオプションによっても若干買取価格に差が出てきます。そこで、人気のあるグレードやカラー、オプションについて解説していきます。

・718ケイマン
・718ケイマンT
・718ケイマンS
・718ケイマンGTS4.0
以上が718ケイマンの人気グレードになります。それぞれの特徴や買取の相場についてみていきましょう。

まずは、718ケイマンについて見ていきましょう。こちらはベースグレードとなっており新車での価格は大体700〜800万円ほどのため、ポルシェの中では比較的安い方です。エンジンは2.0L水平対向4気筒ターボエンジンを搭載しており、最高出力300馬力、最大トルク380Nmとベースグレードとは思えないパワフルさです。加えてこのエンジンは従来ケイマンに搭載されていたものからダウンサイジングしたエンジンが搭載されています。コンパクトなエンジンでこのパワフルさは驚異的です。買取価格は350〜600万円ほどとなっています。

次は718ケイマンSについて紹介します。Sは販売当初から設定されている上位グレードです。ベースグレードとの違いは搭載されているエンジンです。2.5リッター水平対向4気筒ターボエンジンを搭載しています。最高出力350馬力、最大トルク420Nmとなっており、さらにパワフルな車となっています。ホイールは19インチでそれ以外ではベースグレードとエクステリアの違いはありません。内装ではスポーツペダルが追加されます。買取価格は500〜700万円ほどとなっています。

次は718ケイマンTについて紹介します。こちらは2020年ごろから販売されたグレードとなっており、軽量化を図っています。こちらのグレードは718ケイマンをベースに走行性能を高めるPADMシステムなどが標準装備されたグレードになります。防犯システムも標準装備となっており装備が充実しています。Tというのはツーリングを意味しているため、走行性能などに力を入れたグレードとなっています。シートも2ウェイ電動調整機能付きのスポールシートとなっていることからも走りを楽しむための車であることがうかがえます。ホイールは20インチとなっており、718ケイマンの中で最も大きいサイズです。こちらは買い取り実績が殆どないため、買取相場を記述することができませんが、2022年現在だと大体残価率は70〜80%程だと考えられます。

次は最上位グレードである718ケイマンGTS4.0について紹介します。GTSはポルシェの中でよりスポーティなモデルにつけられる名前です。スポーティだけど実用性も高い車としてポルシェの中では人気の高いグレードです。718ケイマンGTS4.0は2020年から販売されている車です。エンジンは4.0L水平対向６気筒エンジンを搭載しており、最高出力は400馬力、最大トルクは420Nmとさらにパワーアップしたエンジンが搭載されています。エクステリアも若干異なっており、サイドデカールが追加されたりリアのロゴがブラック塗装になっています。GT専用のステアリングホイールが使われていたりと、随所に専用の仕様が見受けられます。こちらは買い取り実績が殆どないため、買取相場を記述することができませんが、2022年現在だと大体残価率は70〜80%程だと考えられます。

・キャララホワイトメタリック
・ジェットブラックメタリック
・アゲートグレーメタリック
以上の3色が718ケイマンの人気カラーとなっています。この3色はどれも有償色ですべて15万円とかなりの高額カラーです。買取の際はプラスになる可能性が高いでしょう。すべて有償色なだけあって、普通のホワイトやブラックよりもかなり高級感がでます。しかし、718ケイマンはどの色も需要があり高額買取がされやすいです。レッドやイエローなどの奇抜なカラーも人気ですので、上記の3色じゃないからマイナスになるということはありません。

・スポーツクロノパッケージ
こちらはかなり人気の高いオプションです。エンジンやシャシーなどが強化され、よりスポーツドライビングを楽しむことができます。PADMというエンジンマウントが装備されます。しかし、故障を起こしやすいオプションでもあるため注意は必要です。

・シートヒーター
このオプションの快適さは一度体験してしまうと次の車でも絶対欲しくなるといわれています。シートヒーターはどの車種でも人気の高いオプションです。

・ポルシェアクティブサスペンションマネージメントシステム
こちらのオプションは電子制御ダンパーシステムによって、路面状況やドライビングスタイルに合わせて乗り心地を調整してくれる機能です。

・ポルシェトルクベクタリング
こちらはコーナリング時の安定性や操縦性を高めてくれるオプションです。こちらのオプションがついていればかなり運転しやすくなるでしょう。

・アダプティブクルーズコントロール
こちらは追従走行などを可能にしてくれるオプションです。最近は搭載されている車やオプション設定になっている車も多いためつけておくと良いでしょう。