ポルシェ パナメーラ／パナメーラスポーツツーリスモの買取りは、スポーツカーメーカーのポルシェが製造・販売するラグジュアリーグランドツアラーであることから、時間が経過しても買取額が提示されるケースがほとんどです。

買取相場は、数百万円から1,000万円前後と幅が広くなっています。価格差の違いは、年式、走行距離、グレード、装備、内装・外装の状態、機械系のコンディションなどによるものです。

年式は新しいほど高額買取になる傾向がみられます。走行距離は、短いほど高値になりやすいですが、買取額への影響はさほど大きくありません。

グレードは、パナメーラの買取り大きく影響します。パナメーラの場合、ラグジュアリー性とスポーツ性の両面が重視されるため、スポーティーグレードやハイパフォーマンスモデルである「ターボ」や「GTS」が高い買取価格になっています。

ベーシックなグレードにあたる「パナメーラ」や「パナメーラS」は、スポーツグレードよりも買取額が低くなるものの、数百万円で買取りされるケースが多いです。

しかし最近はスポーツカーそのものの需要も減っていること、SUVなどの実用性の高い車に人気が集中していることなどから、買取価格は徐々に少なくなっているというデータもあります。
それでも上位モデルは資産価値として保有している層が状態のいいまま売却することも多く、コンディションによっては超高額査定を期待できる場合もあります。

環境性能と走行性能を両立したプラグインハイブリッドモデルは、電気モーターによるブースト機能でスポーツグレードに引けをとらない走りを実現することから、高値になる傾向があるようです。ただし、プラグインハイブリッドモデルの場合には、内燃機関（エンジン）モデルよりも複雑な構造であるため、点検や整備などのメンテナンスがされているかどうかが重要です。プラグインハイブリッドモデルを高額買取してもらうためには、法定点検や使用状況に応じた整備・メンテナンスを確実に実施しておくことが大切といえるでしょう。

内装や外装の状態は、ラグジュアリーカーとしての質感をキープしておけるよう、定期的な清掃や手入れをしておくことが大切です。外装は、傷やへこみがあるとマイナス点になるため、保管場所や外出先での駐車場所に気を使い、傷つけられないようにしましょう。また、塗装の状態を良好に保っておくと、大切にしてきたことが伝わりやすいため、定期的に洗車をして、塗装表面にシミや汚れが浸透しないように手入れしておくことをおすすめします。

ポルシェ パナメーラは、4ドア／5ドアのラグジュアリーモデルであるため、高い質感を損なわないようにしておくことが大切です。

内装は、レザーシートやインテリアパネルなどの傷や汚れがないように定期的な清掃・メンテナンスをしましょう。 内装をきれいな状態にしておくだけでもマイナス点がなくなるため、買取時に有利になります。 また、外装は汚れや塗装のくすみなどがないように定期的な洗車をして、ワックスやコーティングを施しておきましょう。

パナメーラは高い運動性能やポテンシャルを秘めたモデルです。そのため、定期点検を確実に実施し、点検整備記録簿を漏れなく保管し、保証書や取扱説明書も失くさないようにしておきましょう。 「点検整備記録簿・保証書・取扱説明書」の3点が揃っているとプラス評価になります。

パナメーラを高く買い取ってもらうためには、定期的な点検整備を実施し、エクステリアとインテリアをきれいに維持することが重要です。 しっかりとメンテナンスしていれば、売却するときのマイナス点を最小限に抑えられます。

ポルシェ パナメーラは2009年から日本で発売されている大型高級スポーツカーです。
世界的なスポーツカーメーカーであるポルシェが製造・販売をしているだけありその人気は高く、スポーツカーの販売が苦戦を強いられている現代でも高い人気を誇っています。
新車価格が高額であるためそれほど中古車市場に流通していませんが、ポルシェファンやスポーツカーマニアから支持されています。
その中でも特に高額で買い取ってもらえるポルシェの特徴を解説していきましょう。

ポルシェ パナメーラの人気グレードは以下の5つです。

ターボ
4S
S
4Sエグゼクティブ
ベースグレード

エントリーモデルである「ベースグレード」以外は新車価格は1,000万円以上の超高級輸入車。
最上位モデルの「ターボ」に至っては、2,060万円で販売されていました。
買取相場は「ターボ」が1,000万円前後、それ以外の「ベースグレード」を含めた買取価格は700～900万円台に落ち着いています。
もっとも高額で買い取ってもらえる可能性が高いのは「ターボ」ですが、実は残価率を比較するともっとも低い数値を叩き出しているのです。
「ターボ」の新車価格は2,060万円なのに対し、買取相場は1,000万円前後が一般的。
新車価格に対して価値がどのくらい残っているかを計算した結果が残価率となりますが、単純計算で約50%となっています。
一方の「ベースグレード」は、新車価格930万円に対して買取相場は700万円程度。
残価率にして約75%を記録しています。
そのため、購入価格に対してのお得感という観点から見ると、実は「ベースグレード」の方が高いという結果になるのです。
ちなみに「ターボ」以外の上位グレードも、おおむね残価率は50～60%に落ち着いています。

なぜこんなことが起こるのかですが、原因は中古車買取店が使用する査定基準にあります。
輸入車で1,000万円を超える車に適用される査定基準では、通常の車よりも減額の幅が大きくなってしまっているのです。
例えば同じサイズの傷がボディに見られた場合、新車価格1,000万円越えの車はそれ以外の車と比較して2倍ほどの減額幅になってしまいます。
ほかにも年式や走行距離で算出される減点も非常に大きな数字で設定されています。
仮にあまり乗らなかったとしても、そもそも年式の低下による減点もそれなりにあるため、高額査定が難しい側面があるのです。

ただ、パナメーラに関してはポルシェのネームバリューも手伝って残価率50%程度で済んでいるようです。
ものによっては残価率40%未満になってしまうことも珍しくないため、パナメーラは比較的高額査定が期待できる車だと思っていいでしょう。
グレードや年式に関わらずコンディションを重点的に確認しておけば買いたたかれるようなことは少ないと考えられます。
オイル交換や洗車・ワックスなど、初歩的なことでもいいので継続して日常的にメンテナンスすることをおすすめします。

ポルシェ パナメーラのボディカラーは、「ブラック」や「ホワイト」の人気が高いです。次いで、「シルバー」、「グレー」と続きます。 また、艶消しカラーであるマットグレーなども人気です。スポーツカーではあるものの、あまり奇抜なカラーは選ばれない傾向にあります。

ラグジュアリースポーティーモデルの一面を持つパナメーラ／パナメーラスポーツツーリスモは、落ち着きのあり、高級感と上品さを両立しているボディカラーが人気だといえるでしょう。 中には、レッド系やブルー系のカラーもありますが、ブラックやホワイトなどのようにプラス評価になりにくいです。 そのため、ボディカラーの選択に悩んだら「ブラック」か「ホワイト」を選んでおくことをおすすめします。

ポルシェ パナメーラの人気オプションは、エンジン・トランスミッション・サスペンションなどを統合制御する「スポーツクロノパッケージ」、純正インチアップホイール、レザーシート、マトリクスLEDまたはLEDヘッドライトなど、スポーティーさを高めたり、高級感・質感を向上させるオプションです。

ポルシェ定番の人気オプションである「スポーツクロノパッケージ」は、買取時にも高く評価されるオプション。スポーツクロノパッケージ（通称：スポクロ）の装着に悩んだら、装着または装着済みの車両を選ぶことをおすすめします。また、ラグジュアリーな4ドア／5ドアモデルであるパナメーラは、レザーシートなど高級感を高めるインテリア装備が装着されていると、買取時の評価が高くなる傾向です。

人気オプションは、4ドアファストバックセダンの「パナメーラ」、5ドアシューティングブレークの「スポーツツーリスモ」の両車種に共通しています。

このほかにも多くのオプションが設定されているパナメーラですが、いずれも高い人気を誇っていることで有名です。
「ポルシェは値引きしない」という噂もあり、そもそもオプションがついているだけで高額査定が期待できるとまで言われています。
純正オプションを同時購入しているのであれば、査定時に一緒に見せることが重要です。