日産 ムラーノのカタログ燃費と基本スペック
ムラーノは、ゆとりある排気量による「走りの質感」を重視した設計となっており、燃費性能については最新のハイブリッド車と比較すると控えめです。
日本で最も流通している最終型(2代目・Z51型)と、最新の4代目(北米仕様)のスペックを比較します。
主要モデルの燃費・スペック一覧
世代(型式) | エンジン形式 | 駆動方式 | カタログ燃費(モード) | 燃料種類 |
2代目 (Z51型) | 2.5L 直4 (QR25DE) | 2WD/4WD | 10.8〜11.4km/L (JC08) | レギュラー |
2代目 (Z51型) | 3.5L V6 (VQ35DE) | 4WD | 8.7〜9.1km/L (JC08) | ハイオク |
4代目 (2025-) | 2.0L VCターボ | AWD | 約10.0km/L (EPA複合換算) | プレミアム |
【補足】
2代目の3.5Lモデルは、名機と呼ばれるVQエンジンを搭載し圧倒的なパワーを誇りますが、指定燃料がハイオクである点に注意が必要です。一方、2.5Lモデルはレギュラーガソリン仕様となっており、維持費のバランスを重視するユーザーに選ばれています。
日産 ムラーノの実燃費はどのくらいか
2026年現在、中古車として流通している個体の多くは走行距離が進んでおり、実燃費はコンディションや走行環境に大きく左右されます。大排気量かつ重量級のボディ(約1.7〜1.9トン)を動かすため、ストップ&ゴーの多い市街地では燃費が伸び悩む傾向にあります。
ムラーノのタイプ別実燃費推計
エンジン・駆動方式 | 実燃費の目安(平均) | 街乗り時の目安 | 高速道路時の目安 |
2.5L NA (Z51) | 8.5km/L | 6.5km/L | 11.5km/L |
3.5L V6 (Z51) | 7.5km/L | 5.5km/L | 10.5km/L |
2.0L VCターボ (新型) | 9.0km/L | 7.5km/L | 12.0km/L |
※ユーザー投稿データや車両コンディションを加味した推計値です。
ムラーノは、一定の速度で巡航する高速道路ではV6エンジンでもリッター10kmを超えることが多く、グランドツーリングカーとしての素性の良さが光ります。
年間1万キロ走行時のガソリン代シミュレーション
2026年の平均的なガソリン価格をレギュラー175円/L、ハイオク186円/Lと仮定し、年間10,000km走行した場合のガソリン代を算出します。
車種タイプ | 実燃費(想定) | 年間消費燃料 | 年間ガソリン代(推計) |
2.5Lモデル(レギュラー) | 8.5km/L | 約1,176リットル | 205,800円 |
3.5Lモデル(ハイオク) | 7.5km/L | 約1,333リットル | 247,938円 |
最新のハイブリッドSUVと比較すると、燃料代は年間で約10万円ほど高くなる計算です。しかし、ムラーノの魅力はその**「圧倒的な所有感」と「静粛性」**にあります。この差額を「贅沢な移動空間への投資」として許容できるかどうかが、ムラーノ選びの分かれ道となります。
日産 ムラーノ 燃費維持における今後の動向
2026年、生産終了から時間の経過したモデルを維持する上で、避けて通れないのが「環境性能への対応」と「経年劣化」です。
- 重課税の問題: 日本では登録から13年が経過したガソリン車に対して自動車税・重量税が増税されます。Z51型の初期モデルなどはこの対象に入ってくるため、維持費の見通しに含めておく必要があります。
- VCターボへの期待: 北米で展開される新型の「2.0L 可変圧縮比ターボ(VCターボ)」は、従来のV6に匹敵するパワーと効率を両立しています。2026年現在、日本への正規導入は未定ですが、並行輸入車や次世代の日産SUVラインナップへの波及が期待されています。
日産 ムラーノとライバル車種の燃費比較
ムラーノを中古で購入する際、比較対象となるのがトヨタ「ハリアー」やマツダ「CX-80(またはCX-8)」です。
ライバル車種との燃費比較(ガソリン車・4WD)
車種名 | 年式目安 | カタログ燃費 (WLTC/JC08) | 年間ガソリン代(1万km) |
日産 ムラーノ (3.5L) | 2012年式 | 8.7km/L (JC08) | 約24.8万円 |
トヨタ ハリアー (2.0L) | 2014年式 | 14.8km/L (JC08) | 約11.8万円 |
マツダ CX-8 (2.5L) | 2018年式 | 11.6km/L (WLTC) | 約15.1万円 |
※ガソリン単価:レギュラー175円/L、ハイオク186円/Lで算出。
経済性ではハリアーに軍配が上がります。しかし、ムラーノは当時の日産のフラッグシップSUV。内装の質感や、幅広なボディがもたらす堂々とした佇まいは、格上の満足感を与えてくれます。
日産 ムラーノの燃費を向上させるポイント
重量級のプレミアムSUVだからこそ、メンテナンスによる燃費改善効果は顕著に現れます。
- 点火系(スパークプラグ)のリフレッシュ
大排気量エンジンは、点火の質が燃費に直結します。特にV6モデルは奥側のプラグ交換が大変ですが、10万キロを目安に交換することで燃焼効率が劇的に回復します。 - タイヤの空気圧管理と「転がり抵抗」
大径タイヤを履くムラーノは、空気圧が不足すると急激に抵抗が増えます。2026年現在、SUV用の最新「低燃費タイヤ」も充実しているため、交換時にこれらを選ぶのが賢明です。 - CVTフルードの定期交換
日産自慢の「エクストロニックCVT」をスムーズに作動させることは、動力伝達ロスを減らす(=燃費向上)だけでなく、高額な修理を避けるための必須項目です。
結論:燃費を超えた「情緒的価値」を愉しむ車
日産 ムラーノは、2026年の基準で見れば決して「エコな車」ではありません。しかし、他にはない彫刻的なデザインと、ゆとりあるパワー、そして包み込まれるようなシートの心地よさは、最新のエコカーでは味わえない贅沢です。
燃費の数値を理解した上で、適切なメンテナンスを施しながら、この「唯一無二のスタイル」を乗りこなす。そんなスマートでこだわりのあるカーライフを求める方にこそ、ムラーノは今もなお最高の選択肢となるはずです。
出典
- 日産自動車株式会社 公式アーカイブ(ムラーノ プレスリリース)
- 経済産業省 資源エネルギー庁(石油製品価格調査 2026年予測値)
- 米国環境保護庁 (EPA) Fuel Economy Guide (2025/2026 Murano)


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