ドイツの自動車メーカー「BMW」から2003年に発表され、 AWDの駆動方式のみを採用したミドルクラスのクロスオーバーSUVとして販売を開始したのが「X3」です。
日本では2004年に「2.5リッターエンジン」と「3.0リッターエンジン」を搭載したモデルを輸入し販売が開始されました。
その後、オフロード志向のグレードの他にオンロード志向を強めた「Mスポーツパッケージ」がオプションで追加されました。

初代モデルの「E83型」は2011年まで販売され絶妙なサイズとクールなデザインにより日本では高い評価を得ました。
その後、初代モデルのデザインをキープコンセプトにした2代目モデルの「F25型」が2011年から日本でも販売が開始されました。
先代モデルでは主に「2.5リッターエンジン」と「3.0リッターエンジン」しか選ぶ事ができませんでしたが、このモデルから「2.0リッターエンジン」を日本仕様でも選ぶ事ができるようになりラインナップの充実を測りました。
2012年には燃費とパワーに優れた「ディーゼルターボエンジン」搭載モデルが追加されます。
ガソリン搭載車ではよりハイチューンな「3.0リッター直列6気筒DOHCターボエンジン」を搭載した「xDrive35i」が登場しました。
このグレードはBMWらしいエンジンの吹け上がりと、高い動力性能が特徴的でした。
日本では低燃費でトルクのある「ディーゼルエンジン」搭載モデルが高い人気を誇りました。
その流れは、2017年から販売を開始している現行モデルの第3世代「G01型」にも引き継がれており、「2.0リッターディーゼルエンジン」、および「3.0リッターディーゼルエンジン」の両方にターボが採用されています。

「X3」は後に販売を開始した同社のS最小クラスのSUV「X1」とクーペSUV（通称SAC）の「X2」と比較すると、ボディサイズは大きく、SUV上位モデルの「X5」とSACの「X6」と比べるとコンパクトなボディサイズが特徴です。
そのため「X3」は実用的な性能とサイズ、及び価格の面で見てもコストパフォーマンスに優れたモデルと言えるでしょう。
ゆえに「X3」は、BMWのXシリーズのフラッグシップモデルとして、売り上げの根幹をなす人気の車種として愛されてきました。

車体の重量はやはりSUVなのもあり歴代モデルを通して1700キロ〜2030キロとかなり重たいですが、BMWの代名詞でもあり伝統的なパワフルな直列型4気筒エンジンや直列型6気筒エンジンが搭載されています。
特にシルクのように滑らかに吹け上がる直列6気筒エンジンは、「シルキーシックス」と呼ばれ、実用性が重視された低速域からしっかりとパワーとトルクが乗った力強いエンジンフィールが特徴で、非常に運転しやすいセッティングが施されています。
また実用性を重視しつつ、滑らかな吹け上がりと加速フィーリングも相まって爽快なドライビングフィールを堪能することもできます。
「X3」の直近の買取相場は、歴代モデルを通して平均的に約15万円〜536万円の間で取引されています。
車両の状態にもよりますが、やはり年式の新しい第3世代モデルの「G01」型が買取金額が高額になっている傾向があります。

「X3」を買取の査定に出す時は、エンジンやサスペンションなど機械系のメンテナンスをして、「X3」が持つポテンシャルをフルに発揮できる状態を維持しておくと、買取りでも高い評価を受けられるでしょう。
「X3」は、装備の充実度だけでなく、定期的な点検や整備、走行状態や使用環境に応じたメンテナンスを欠かさずに行い、良好なコンディションをキープし続けておくことが大切です。
整備した記録となる「点検整備記録簿」をはじめ、「保証書」や「取扱説明」などの書類関連は失くさずに大切に保管しておきましょう。

「X3」を高く売るためには、スポーツSUVとしての優れた走行性能を発揮できる状態を維持しておくことが大切です。
「X3」は、通常のSUVよりスポーツ性に優れています。
特に「Mスポーツ」モデルはその特徴が顕著に表れているモデルです。
そのためエンジン性能を余す事なく路面に伝えるために、駆動方式はAWDを採用しています。
これにより、高速走行時でも安定した走りができるため、ドイツや日本をはじめ世界中から人気のあるSUVです。
このことから、「X3」を少しでも高く買い取ってもらうには、エンジンやトランスミッション、サスペンションや下まわりのパーツのコンディションを良好な状態にしておくことが高く売るためのコツとなります。
少しでも高い価格で買い取ってもらうためにも、定期点検や走行状態、その時々の環境に応じた手入れを実施し、メンテナンスをした記録や証拠を保管しておきましょう。
加えて、レザーシートやインテリアのパネルなどの内装をきれいな状態に保ち、サビや汚れがないように外装を磨いたり、コーティングするメンテナンスをしておくと、買取時に高い評価になる可能性が高いようです。
「X3」は、定期的な点検やメンテナンス、洗車や車内清掃が高額買取のポイントといえるでしょう。

「X3」のグレード構成は、ガソリンエンジン搭載車が「xDrive i」。
ディーゼルエンジン搭載車が「xDrive d」となっており、それぞれ最高出力を目安とした排気量ナンバーが「xDrive」のあとに付与されているのが特徴です。
グレード別の買取の人気はディーゼルエンジン搭載車の「xDrive20d M Sport」で95万円以上、「xDrive20d xLine」で300万円以上で平均して買い取られているようです。
また、ガソリンエンジン搭載車ではスポーツモデルの「M40i」で、500万円以上の買取価格が付きやすい傾向があります。
どちらのモデルも年式が新しく、走行距離が短いほど高額な査定を期待できます。

「 X3」の人気のカラーは一番人気なのが「ミネラルホワイト」や「アルピンホワイト」などの白系。
次に人気なのが、「ブラックサファイヤ」や「ソフィストグレーブリリアントエフェクト」などの黒系。
その次に人気なのが、「ファイトニックブルー」の青系が人気です。
中古車市場も見ても、同程度の状態ならリセールのしやすい人気カラーのほうが値段は高くなっています。
BMWから用意されているカラーにも反映がみられ、設定色の大半は白系、黒系（暗いブラウン含む）、シルバー系、BMWを象徴する青系で構成されています。
BMWのXシリーズの売り上げのなかでも高い貢献率を示してきたミドルサイズSUVの「X3」。
中古車の在庫数も多く出回っていますが、人気の車種であるため買い求めるユーザーも多く、査定価格は安定しています。
ただし、すでにある在庫と見比べながら査定されることが多いので、ボディやシート、フットスペース、エンジンルームのオイル汚れやホコリの清掃、車内の消臭などを行って少しでも状態を良くしておきましょう。

「X3」の人気のオプションは内装をより高級感のある仕様に変更できる「ハイラインパッケージ」や、リモコンコントローラーで施錠や空調管理などが行える実用性の高い「イノベーションパッケージ」、解放感あふれるパノラマルーフを含んだ「セレクトパッケージ」などが人気です。
最近ではガソリンエンジン、ディーゼルエンジン搭載モデルの他に、プラグインハイブリッドモデルの「xDrive30e iPerformance」も追加され、「X3」のラインナップがますます充実してきました。
さらに、別車種扱いにはなりますが、EV仕様の「iX3」も登場するなど環境問題に積極的に取り組んでいるヨーロッパの自動車メーカーならではのラインナップになってきています。
どのモデルも非常に人気が高いので、ぜひ一度査定してみてはいかがでしょうか。