BMWの特徴
BMWは、ドイツのバイエルン州ミュンヘンを拠点とする自動車と自動二輪車の製造メーカーです。
1916年に航空機エンジンメーカーとして創業されたのが始まりで、日本には1981年に日本法人を設立してその存在感を増しました。
BMWの象徴ともいえるエンブレムは、航空機のエンジンを製造していた時の名残りとも言われていますが、詳しいことは社内を含めよくわかっていません。
輸入高級車の代表的存在であり、輸入から販売までをBMW株式会社(通称BMWジャパン)が担当。
2021年の総販売台数は252万1525台となっており、国内でも圧倒的な存在感を放っています。
傘下にはイギリスのロールス・ロイスとMINIの2社を持っていますが、売上の大多数はBMWが占めており、次いでMINI、ロールス・ロイスの順となっています。
代表車種
BMWといえば、セダンやクーペと呼ばれる形状の車を連想する人も多いでしょう。
実際に人気の高い車種は、どちらもセダンとなっています。
3シリーズ
3シリーズは、日本がバブルの時代に東京で大ヒットしたことから「六本木カローラ」とも呼ばれるようになったセダンおよびステーションワゴンのシリーズです。
パワートレインはガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッドの3種類から選択可能で、いずれも高いエンジン性能を誇っていることで人気を博しています。
最新モデルは2022年1月に発表されたばかりで、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントが搭載されており、従来よりも高い利便性を実現しています。
5シリーズ
5シリーズは、先述の3シリーズの実質的な上位互換に相当し、こちらもセダンとステーションワゴンの2種類がラインナップされています。
BMWらしさという意味では5シリーズの方が優れており、内装や外装に上質さを持たせたラグジュアリーな1台となっているのです。
その分新車価格も3シリーズより200万円以上高めに設定されていますが、予防安全技術である「BMW 360°SAFETY」を搭載しており、高い安全性を担保できるようになっているのが魅力のひとつです。
買取・査定のポイント
高級輸入車として確固たる地位を築いているBMWの車は、その上質なデザインや内装の緻密さから、いかに美しい状態を保てているかが査定において重要なポイントを占めています。
BMWの代表的なボディカラーである「ブラックサファイア」や「ブラックⅡ」、「ミネラルホワイト」などは、高級感を醸し出せる一方で傷や汚れが目立ちやすいという欠点があります。
査定においてこれらの減点は非常に大きな減点対象となってしまうため、普段から大切に扱うことや、洗車やワックスを定期的に行うことは必須です。
内装においても、同じように破れや汚れがないかを確認しておく必要があるでしょう。
また年式や走行距離も、査定では要チェックのポイントです。
高級輸入車として認知されているBMWは、少しでも新車の状態に近ければ近いほど高額査定が期待できるという側面があります。
そのため新車から年式が浅く、走行距離も比較的短い個体ほど高額査定につながる傾向にあるのです。
基本的に1回購入すると、比較的長い期間乗ることが前提のBMWにとって、年式や走行距離は他の車よりも重視されるポイントと言っていいでしょう。
セダン離れなどの市場の変化についても多少影響を受けることはありますが、ブランドのネームバリューから、そこまで心配することではありません。