フォルクスワーゲン　ゴルフワゴンは、1993年9月に登場したゴルフベースのコンパクトステーションワゴンです。 海外では「ゴルフ　ヴァリアント」の名で販売されていました。 日本では1995年6月～2005年にかけては「ゴルフワゴン」、以後は「ゴルフヴァリアント」として販売されています。 軽快な走りと優れたハンドリング性能を持つハッチバックをベースに車体後方に更なる積載スペースを設けて利便性を高めています。 アウトレジャーやお子様の部活動など多くの荷物を積む機会が多いアクティブなファミリー層を中心に広く人気を集めたモデルでした。 今回は、そんなフォルクスワーゲン　ゴルフワゴンの中古車買取相場と高く買取してもらうコツについてご紹介します。

ゴルフワゴンの買取情報

ゴルフワゴンのグレード、色、オプションなど

グレード：GT

フォルクスワーゲン　ゴルフワゴンの新車市場では、廉価で最も燃費が良かった「E」グレードと排気量が大きく充実仕様の上位グレード「GLi」が人気でした。 一方、フォルクスワーゲン　ゴルフワゴンの中古車市場では、ターボ仕様で現代でも実用十分な性能を発揮しうるGTグレードが人気です。

オプション：プレミアムパッケージ、チルト機構付電動ガラススライディングルーフ、ホイールオプション

ォルクスワーゲン　ゴルフワゴンのオプションでは、主にGLiグレードにおいてレザースポーツシートやフロントフォグランプ、クルーズコントロール、フルオートエアコン、HIDヘッドランプ、マルチファンクションステアリングなどの豪華装備がセットになったプレミアムパッケージが人気となっています。 これらは一部、GTグレードにも標準搭載されていました。  　関連記事：車の査定でプラスになりやすいオプションは？

色：ブラックマジックパールエフェクト（黒：LC9Z)、リフレックスシルバーメタリック（銀：LR5Y)

フォルクスワーゲン　ゴルフワゴンのカラーでは、色褪せやキズ・汚れなどが目立ちにくいシルバーが人気です。 珍しくホワイト系カラーが用意されていなかった世代で、シルバーに次いでは上質な輝きのブラックマジックパールエフェクトが人気となっています。 これらのカラーである場合、他色と比較して買取査定額が5%程度上乗せされることが期待できます。 　関連記事：車の色の秘密

あなたのフォルクスワーゲン・ゴルフワゴンはいかがですか？

お車の走行距離や状況によっても価格が大きく異なりますのでまずは査定してもらいましょう！  　関連記事：車の査定で見られるポイント 　 関連記事：キズは査定前に直した方がいいの？

では、ここでフォルクスワーゲン・ゴルフワゴンを高く売るためにフォルクスワーゲン・ゴルフワゴンのことをもうちょっと知っておきましょう。 　 関連記事：輸入車高額売却のポイント

フォルクスワーゲン・ゴルフワゴンの概要

フォルクスワーゲン　ゴルフワゴンは、1993年9月に登場したフォルクスワーゲン初のコンパクトステーションワゴンです。 エクステリアは、控えめで小さな楕円型のヘッドランプとフロントグリルが特徴的です。 実用に徹した質実剛健なルックスで周囲に溶け込みやすい風貌をしていました。 インテリアでも実用性を重視したシンプルなデザインが特徴となっています。 操作しやすく合理的にまとめられた質素な造りがなんともフォルクスワーゲンらしい雰囲気を醸し出しています。 反面、安全装備はぎっしりと詰め込まれており全車にデュアルエアバッグやアンチブレーキシステムなどの装置を標準で搭載していました。 マイナーチェンジの度に機能は拡充され、シートベルトテンショナーや盗難防止イモビライザー、電子制御式ブレーキ圧配分システムなどを次々と標準装備していきました。 国内導入モデルのエンジンには、直列型4気筒1.6L、1.8L、2.0Lをラインナップ。 自然吸気式の1.6L、2.0Lエンジンに加え、より快適に日常使いできるインタークーラー付きターボ仕様の1.8Lエンジン（GTグレード）が用意され人気を2分していました。 足回りでは、低コストで省スペースかつ軽量なマクファーソン式ストラットと同じく軽量かつねじれ特性を活用して路面からの衝撃やノイズを軽減するトーションビーム付トレーリングアーム式サスペンションを搭載していました。 駆動方式はFF仕様のみの導入となり残念ながら4WD仕様は販売されずに世代交代となりました。 後継となる5代目ジェッタのステーションワゴン「スポーツワーゲン」は、「ゴルフワゴン」ではなく「ゴルフヴァリアント」として名を変えて販売されるようになっています。 （フォルクスワーゲン　ジェッタはゴルフをベースにドレスアップしたステーションワゴンおよびノッチバックセダンです。日本向けにはブランド戦略上、ジェッタ　スポーツワーゲンとしてではなくゴルフの1車種として販売されました。）

フォルクスワーゲン・ゴルフワゴンの歴史

初代フォルクスワーゲン　ゴルフワゴンは、1993年9月に3代目ゴルフをベースとした初のコンパクトステーションワゴンとして登場しました。 エクステリアは、全長×全幅×全高で、4340mm、1695mm、1485mm、ホイールベースは2475mmで車重は1240kgほどでした。(1995年発売モデル「2.0L」グレード) 日本向けモデルのエンジンには、直列型4気筒1.8L～2.0L(最高出力91ps~116ps)をラインナップ。 1995年6月に日本でも販売がスタートすると、1996年9月までは2.0Lモデルの単一グレード販売となっていました。 1996年10月には1.8Lモデルが追加され、盗難防止用イモビライザーも標準搭載されるようになりました。 1997年7月以後にはパワーウィンドウに指や首などの挟み込み防止機能を全グレードに標準装備。 1998年6月にはBBS製アルミホイール、レザーシート、フロントシートヒーターなどを盛り込んだエクスクルーシブグレードが登場しています。 駆動方式はモデルを通じてFFのみ、サスペンションは前輪がマクファーソンストラット、後輪にはトーションビーム付きトレーリングアーム式が組み込まれていました。 つづく2代目フォルクスワーゲン　ゴルフワゴンは、2000年2月より日本でも販売が解禁されました。 デザインはキープコンセプトながらサイズは拡大。 エクステリアは、全長×全幅×全高で、4400mm、1735mm、1490mm、ホイールベースは2515mmで車重は1310kgほどでした。(2000年発売モデル「E」グレード) 日本向けモデルのエンジンには、直列型4気筒1.6L、1,8L、2.0L(最高出力101ps、150ps、116ps)をラインナップ。 グレード体系は主に、1.6L自然吸気エンジンを搭載する「E」、同じく自然吸気の2.0Lエンジンを搭載する「GLi」、ターボ仕様の1.8Lエンジンを搭載する「GT」の3本柱となっていました。 駆動方式はFF、サスペンションは基本構成は変わらず前輪にマクファーソン式ストラット、後輪にトーションビーム付きトレーリングアーム式が継続採用されていました。 前後輪には共に車体のロールを抑えるスタビライザーバーが組み込まれるようになりました。 ブレーキは、前後輪ともにディスクブレーキ式になり制動力が強化されより安全になっています。 安全性能では、デュアル&サイドエアバッグ、EBD付きABS、フォースリミッター付きシートベルトを標準で搭載。 さらに2003年3月からは、前後ともにカーテンエアバッグが組み込まれるようになりました。 同じく2003年からは、ドライバーの運転特性や路面状況に合わせてシフトチェンジを行ってくれるダイナミックシフトプログラムが埋め込まれたDSP付き4速ATを搭載するようになっています。 オプションでは、GTとGLiグレードにはレザースポーツシートやクルーズコントロールなど豪華装備を搭載できるプレミアムパッケージが用意されていました。 1995年～2005年にかけて長らく販売されたゴルフワゴンでしたが、次の世代からはゴルフベースのドレスアップ版ステーションワゴン「ジェッタ　スポーツワーゲン：が「ゴルフ　ヴァリアント」として国内導入されることが決まり消滅しました。 お車の売却を検討されているかたは、価値が下がらないうちにお早めに一度ご相談されるとよいでしょう。