BMW i8の買取相場の傾向は、個体によってかなりのばらつきがあります。
年式や走行距離にも左右されますが、相場としては700万円台を中心に上は1000万円台をギリギリ超える程度、下は450万円台にとどまっています。
現在は生産を終了してしまっていますが、そこからまだ3年程度しか経っていないこともあり、中古車市場でもプレミア的な価値がついているとは言い切れません。
事実、2023年2月現在の買取価格は徐々に下落傾向にあり、高額査定が難しくなっています。
年式が古くなってきたため、以前のような年式の浅い個体が少なくなったことで買取相場が下落したと考えられます。
この傾向は当面続くことが考えられる可能性も否定できません。
年式にかかわらず買取相場は下落しているため、高額査定を狙うのであれば早めの売却がいいでしょう。
今後個体数が少なくなるにつれて付加価値が出てくる可能性もありますが、現状では乗用車と同様に年式と走行距離によっておおよその査定額が決定されます。
ただし注意したいのは、i8が超高級車の部類に入ってしまう点です。

中古車の買取で使われる査定基準には2つの種類があります。
ひとつは国産車や一般的な輸入車に適用される、私たちが普段車を売却する時に使われる基準です。
i8に適用されるのはもうひとつの基準で、新車価格1000万円以上の輸入車に適用される査定基準です。
実はこの査定基準がかなり厳格に設定されており、減額幅も大きくなるように調整が施されています。

例えば同じ年式・同じ走行距離の、価格帯の異なる2台の車があった場合、前者の査定基準で価値が決まる車よりも、後者の査定基準で価値が決められた車のほうが、減額幅が大きくなるようになっています。
車両によって異なりますが、i8の場合は一般的な乗用車とは比べ物にならないほどの減額になることが多いでしょう。
そのため中古車の買取を依頼しても、新車価格の半分以下が関の山となってしまうのです。

もちろん新車同然で保管されていた個体については話が別です。
走行距離も増えておらず、年式も新しいものであれば、買取相場の上限を軽く超えることも考えられます。
しかし一方で、走行距離が非常に多い、かつ年式の古いものになってしまうと、買取相場を下回ることも十分にありえるでしょう。
買い叩かれるようなことはないでしょうが、仮に事故や故障を経験していると100万円にも届かない買取額になってしまう可能性も考えられます。

BMW i8の買取時の注意点として、全体のコンディションを意識する点があります。
i8は高額買取が難しい1台であり、販売終了から3年が経過した現在は以前のような1,000万円越えは難しい状況です。
それどころか買取平均価格は徐々に下落しており、高額査定が難しいのが現状です。
今後買取価格が上昇する要素も見られないため、少しでも買取価格を落とさないような工夫が必要になるでしょう。
具体的にはエンジンの状態や足回り、内外装の美しさを保っておくようにしてください。
年次の点検や車検での修理・交換はもちろんのこと、オーナー自身による洗車や掃除も重要です。
面倒に感じる人もいるかもしれませんが、高額査定が難しい以上、現在のコンディションを保つ以外の方法はありません。

BMW i8は、2013年から2020年のあいだ、BMWが製造・販売していたプラグインハイブリッドカーです。
スポーツカーのようなシルエットをしていますが、エンジンは1,500cc と非常に小さく、タイヤもエコタイヤを履いている、燃費重視の超高級車として市場に登場しました。
見た目から運転のしにくさを先入観として持たれがちですが、その乗り味は乗用車と大差なく、初心者でも街乗りができる車として開発されています。

BMW i8の人気グレードは「ベースグレード」もしくは「クーペ」タイプのです。
i8には「ベースグレード」「クーペ」のほか、「ロードスター」がラインナップとして存在していました。
どれも走行性能に大差はありませんが、実用性を考えると「クーペ」がもっとも人気があったようです。
「ロードスター」は人気がなかったわけではありませんが、日本ではあまり馴染みのないカブリオレタイプだったため、あまり購入者がいなかったのも現実でしょう。

現在の中古車市場では、主に「ベースグレード」が流通しています。
ラインナップ上「ベースグレード」と呼ばれていたのは2017年までのi8で、それ以降は「クーペ」もしくは「ロードスター」としてラインナップされていました。
新車価格が2000万円を超えてしまうため購入者層が限定されていたこと、ラインナップが2種類に分かれたモデルから3年程度しか経過していないことから、「クーペ」及び「ロードスター」が中古車市場に登場するのは、もう少し先のことだと考えられます。
また、最近は「セレブレーション エディション プロトニックレッド」「プロトニック フローズン ブラック」も市場に流通し始めました。
買取価格で言えば「プロトニック フローズン ブラック」が1,000万円近い価格で買取られたこともありますが、基本的には800万円台程度に収まると考えておきましょう。

新車価格が非常に高額なため、主な購入者は富裕層に限定されています。
もちろん走るために購入をしているオーナーもいますが、中には資産として購入をし、然るべきタイミングで売却をするオーナーも珍しくありません。
もし後者のオーナーがi8を手放した場合。買取価格は新車同然の価格で取引されるでしょう。
もちろん前提として走行距離があまり多くない、コンディションそのものが新車同然であることが最低条件です。
中古車買取オークションのセルカでは、市場価格よりも高額で買取れる可能性があります。
過去には2015年式で走行距離5万kmのi8が652.1万円で買取られた実績もあります。
2015年式となると買取価格は500万円を下回ることがほとんどで、他店での査定結果も500万円を下回っていました。
セルカでは、全国6,000店以上の中古車買取店と提携しており、車を正しく評価してくれる買取店と簡単に出会えます。
少しでも高く愛車を手放したいのであれば、中古車買取オークションのセルカまでお問い合わせください。

BMW i8には全部で4色のカラーラインナップがあります。
中でも最も人気が高いのは、「ソフィスト・グレー・ブリリアント・エフェクト」もしくは「クリスタル・ホワイト・パールエフェクト」の2色です。
ただし、ほとんどはカラーラインナップに存在する上記2色がほとんどです。
他にも「プロトニック・ブルー」や「アイオニック・シルバー」などのカラーもありますが、いずれのボディカラーも中古車市場に出てくれば非常に高く評価されるでしょう。
そもそもi8ほどの新車価格を誇る車のリセールバリューで、ボディカラーの人気度合はそれほど重要ではありません。
それよりも高級車らしい美しい外観をキープできているか、年式相応の傷や汚れがないかなどが査定に大きく影響します。
毎日のように手入れをする必要はありませんが、日頃から定期的に洗車やワックスをしておくことをおすすめします。

BMW i8の人気オプションは、「純正ドライブレコーダー」や「全方位カメラ」です。
安全性能を高めるためのオプションであり、そもそもの購入価格が非常に高いため装備されていれば高額査定につながります。
i8に限らず輸入車は、一般的に国産車と電圧が異なるため、市販されている一般のドライブレコーダーやカメラは装着できない可能性が非常に高いのです。
仮にネットオークションなどで並行輸入品を購入したとしても、それを装着するだけの工賃が別途必要となります。
中古車価格でも相応の値段がするi8には、どんなものでも純正部品がついている個体のほうが購入者側からも喜ばれます。
もし「純正ドライブレコーダー」や「全方位カメラ」以外のオプションを装備している個体であれば、高価買取となる可能性は非常に高いと考えられます。
もちろん、正常に作動することが前提なので、査定前にきちんと確認をしておくことをおすすめします。
オプションも重要ではありますが、i8は標準搭載されている機能が充実しており、それだけでも高評価につながる可能性もあるのが特徴です。
オプションばかりに気を取られず、標準搭載されている装備や機能も大事にするkとが重要です。