ボディサイズを縮小したBNR34型！最後のスカイラインGT-R
1999年に登場したBNR34型スカイラインGT-Rは、通算10代目スカイラインに設定されたスポーツグレードです。
先代のBCNR33型よりもボディサイズを縮小し、ボディ剛性とエンジンのトルクをアップ。
そして、”スカイライン”の名を冠したGT-Rは、このBNR34型で最後となりました。
今回は、最後の”スカイラインGT-R”となったBNR34型の買取相場や高く売るコツをご紹介します。
BNR34型スカイラインGT-Rとは
BNR34型スカイラインGT-Rは、10代目(R34)スカイラインに設定された5代目GT-Rです。
サイズは、全長4,600mm、全幅1,785mm、全高1,360mmと先代のBCNR33型よりも全長-70mm、全幅+5mm、ホイールベース-55mmとしたことで、旋回性能やコーナリングでの踏ん張りが向上しています。
2ドアクーペスタイルのエクステリアは、直線基調で開口部が大きいグリルに大きめのヘッドライトを装着し、台形型のサイドガラス、丸型4灯のテールライトを装備。また、ベースのスカイラインよりもフェンダーを拡大し、存在感と安定感を増しています。2+2シーターのパッケージングのインテリアは、ドライバー側に向けられたセンタークラスターにより、ドライバーオリエンテッドな空間となっているのが特徴です。
エンジンは、2.6L直列6気筒DOHCツインターボの”RB26DETT”を搭載。
最高出力280ps、最大トルク40.0kgmを発生させます。
エンジンの最高出力こそ自主規制により280psに制限されていますが、最大トルクは先代のBCNR33型よりも2.5kgmアップしました。
トランスミッションは、6速MTで、駆動方式に四輪駆動「ATTESA E-TS」を採用。また、四輪操舵システムの「電動Super HICAS」も装備されています。
熟成したメカニズムを搭載したBNR34型スカイラインGT-Rは、高い運動性能を秘めたスポーツカーでしたが、2002年に生産終了を発表。
わずか4年という短い期間のみ製造され、11,344台を販売し、スカイラインGT-Rの歴史に幕を下ろしました。
BNR34型スカイラインGT-Rのラインナップ
日産BNR34型スカイラインGT-Rは、全部で9種類のバリエーションを展開しました。
・標準車：BNR34型スカイラインGT-Rのベーシックモデル
・V-spec：R34GT-Rの上級グレードにあたり、アクティブLSDやATTESA E-TS PROなどを装着
・N1：耐久選手権”N1″参戦用のベースモデル。エアコンやオーディオなどを取り払い徹底的な軽量化をしています。
・ミッドナイトパープルII：ボディカラーに”ミッドナイトパープル”を採用した300台の限定モデル
・ミッドナイトパープルIII：ボディカラーに”ミッドナイトパープル”を採用した特別仕様車
・V-spec II：2000年のマイナーチェンジでV-specに代わり登場した上級グレード
・M-spec：グランドツーリング性能を高めたラグジュアリーグレード。足まわりのセッティング変更がされ、本革シートなどを装備
・V-spec IIニュル/M-specニュル：BNR34型GT-R生産終了を記念し、エンジンやウォーターポンプなどの性能を引き上げた1,000限定のグレード。V-spec IIニュル専用色としてベイサイドブルー、M-spec専用色としてシリカブレスを設定。
・NISMO R34GT-R Z-tune：NISMOが選んだ良質なBNR34型GT-Rの中古車を使用した20台限定のコンプリートカー。ニスモ創立20周年を記念したモデル。
BNR34型スカイラインGT-Rの買取相場と実情
日産 BNR34型スカイラインGT-Rの買取価格は、グレードにより変動があるものの、500万円～1,000万円以上が相場です。
販売期間が短いことや限定車の設定があることから、希少性が評価され、高い買取価格になっています。
各グレードごとの買取額は、ベースグレードである標準車であっても高額になる傾向です。
また、上級グレードのV-specや限定車のV-spec IIは、高い運動性能と希少性が評価され、標準車以上の買取価格となっています。
さらに、最後の限定車である”V-spec IIニュル”や”M-specニュル”は、最終年式かつ1,000台限定のモデルであるため、プレミア価格での取引がされている状態です。
BNR34型スカイラインGT-Rは、車両のコンディションが良好であれば、非常に高い買取価格になることは間違いないでしょう。
BNR34型スカイラインGT-Rを高く売るためには
BNR34型スカイラインGT-Rを高く売るためには、内装・外装やメカニズムのコンディションを良好な状態に整備しておくことです。
シートやダッシュボード・インテリアパネルなどの内装、ボディパネルおよび塗装の色褪せやサビなどの外装、エンジン・トランスミッションやサスペンション・下まわりなどの機械系の状態を綺麗に保ち、動かせる状態にしておくと、高い評価になるのはほぼ確実でしょう。
BNR34型スカイラインGT-Rはカスタマイズされた車両やチューニングカーが多く出回っています。
カスタムカーやチューニングカーであっても、カスタム内容まで含んだ買取評価がされるため、高額買取になる傾向です。
また、ノーマルの車両は、希少価値があると判断されるため、良好なコンディションを維持しておくと高額買取になります。
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また、このようないわゆる「マニア」にうける車は一般の買取店や下取りよりも専門店に査定してもらうのが高額買取のコツです。
愛車買取りオークションのセルカは全国に6000社もの買取店と提携しています。
この6000店舗の中にはこういったマニアうけする車の販売が得意な店舗様も多いため、一般的な店舗では価値判断が難しく、値段がつけられないようなカスタム車などの特殊な車両でも高額での御売却が可能です。
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まとめ
BNR34型は、スカイラインGT-Rとして最後のモデルとなりました。
また、1999年から2002年での生産期間であるため、流通台数が少なく、希少性が高く評価されています。
今後、現存するBNR34型GT-Rの台数が少なくなる一方であるため、高い買取価格をキープし続けるでしょう。
さらに、アメリカの25年ルールの解禁が2024年に訪れます。アメリカへの流出が始まれば、BNR34型スカイラインGT-Rの価値は、更に高くなると言えるでしょう。
