日産を代表するスポーツモデル「スカイラインGT-R」の中でも「ハコスカ」の愛称で親しまれる3代目スカイラインの「2000GT-R」は、現在でも高い人気を誇ります。
「ハコスカGT-R」は、1969年に4ドアセダンの「PGC10型 スカイライン2000GT-R」が登場し、1970年に2ドアハードトップの「KPGC10型 スカイライン2000GT-R」に入れ替わり、1972年まで製造されました。
今回は、「ハコスカ」の愛称で親しまれるスカイラインのスポーツモデル「PGC10型 スカイライン2000GT-R」と「KPGC10型 スカイライン2000GT-R」の買取相場や高く買取してもらうコツについてご紹介します。
ハコスカのGT-Rの概要
ハコスカGT-Rの歴史
「ハコスカGT-R」は、1968年から製造・販売を開始した3代目スカイラインに設定されていたスポーツグレード「スカイライン 2000GT-R」です。四角いボックス型のスタイリングから「ハコスカ」の愛称で親しまれています。
1969年に登場した4ドアセダンの「PGC10型 スカイライン2000GT-R」は、2.0L直列6気筒DOHC(S20型)エンジンを搭載してデビューしました。
最高出力160ps/7,000rpm、最大トルク18.0kgm/5,600rpmを発生させるパワフルなエンジンは、レーシングカーの日産 R380のエンジンをベースに設計されています。
レーシングカー並みのパワフルなエンジンを搭載したスポーツカー「スカイラインGT-R」の歴史は、3代目スカイラインの4ドアセダン「ハコスカ」からスタートしたのです。
1970年、ベースの3代目スカイライン(C10型)のマイナーチェンジが実施され、ボディタイプに2ドアハードトップを追加します。
「ハコスカGT-R」は、ボディタイプを4ドアセダンから2ドアハードトップへ変更。
このときに型式が「PGC10型」から「KPGC10型」に変わりました。そのため、4ドアセダン(PGC10型)が”前期”、2ドアハードトップ(KPGC10型)が”後期”と呼ばれます。
2ドアハードトップの「ハコスカGT-R」は、4ドアセダンよりホイールベースが70mm短くなったことで、運動性能が高まり、よりスポーティーな走りを楽しむことができました。エンジンは、4ドアセダン(PGC10型)と同じく、2.0L直列6気筒DOHC(S20型)が搭載されています。
当時の憧れ、ハコスカGT-R
ちなみに、当時の「ハコスカGT-R」の価格は150万円でした。ハコスカGT-Rが販売されていた時の大卒初任給が約3万円であったことから、いかに高額な車だったのかお分かりいただけるでしょう。
「ハコスカGT-R」は、まさに”高嶺の花”といえる存在だったのです。
「ハコスカGT-R」は、1969年から1972年までのわずか4年間のみの製造されました。
約4年間での製造台数は、4ドアセダンの「PGC10型 スカイライン2000GT-R」が832台、2ドアハードトップの「KPGC10型 スカイライン2000GT-R」が1,197台です。生産終了から時間が経過したことも影響し、現存する「ハコスカGT-R」の台数が非常に少ないため、中古車市場では希少性が高く評価され、高額で取引されています。
ハコスカの買取相場や実情
ハコスカGT-Rの買取相場
日産 3代目スカイライン2000GT-R、通称 ハコスカ(PGC10型/KPGC10型)の買取価格帯は、200万円～1,500万円幅広くなっています。
買取額に幅があるのは、車両のコンディションが評価額に大きな影響を及ぼしているからだといえるでしょう。
さまざまな買取事例を参考に「ハコスカGT-R(PGC10型/KPGC10型)」の平均買取価格を算出すると、おおよそ500万円前後です。
また、3代目スカイライン「ハコスカ」は、旧車としての価値が高く、短期間・少数のみの製造となった「スカイライン 2000GT-R」は、プレミア価値が付いているのが実情です。
ハコスカを高く売るためには
日産 3代目スカイラインGT-R「ハコスカGT-R」を高く売るためには、車両のコンディションを良好に保ち続けておくことが重要です。
ボディパネル・塗装・バンパーなど外装の状態、ダッシュボード・シート・インテリアパネルなどの内装の状態をなるべく綺麗な状態にしておくと高い評価になります。
エンジンやトランスミッション、サスペンションやタイヤなどの機械系は、メンテナンスをして動かすことができる状態になっていると、さらに評価が高くなるでしょう。
ボディカラーは、買取評価に大きな影響がありません。
ただし、塗り直しやオールペイントしてある場合には評価基準が変わってしまうため、オリジナルペイントほど高額にならない場合があります。
また、走行距離不明または改ざん、修復歴が有る場合でも、「ハコスカGT-R」の存在そのものに価値があるため、高額で取引されることがほとんどです。
加えて、旧車ではナンバープレートも重要な要素となります。地名の右横にあるナンバープレートの区分番号が2ケタの場合は価値が高くなる傾向がみられます。
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また、このようないわゆる「マニア」にうける車は一般の買取店や下取りよりも専門店に査定してもらうのが高額買取のコツです。
愛車買取りオークションのセルカは全国に6000社もの買取店と提携しています。
この6000店舗の中にはこういったマニアうけする車の販売が得意な店舗様も多いため、一般的な店舗では価値判断が難しく、値段がつけられないようなカスタム車などの特殊な車両でも高額での御売却が可能です。
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まとめ
日産を代表するスポーツモデル「GT-R」の原点でもある3代目スカイラインGT-R(正式名称:スカイライン2000GT-R)、通称「ハコスカGT-R」は、スポーツモデル「GT-R」としての評価と、旧車としての評価の両方が高いことから、プレミア価格になることがほとんどです。
「ハコスカGT-R」は、車両のコンディションが良好であれば、1,000万円以上の買取価格になる場合もあります。
日本を代表するスポーツモデル「ハコスカGT-R」は、国内のみならず世界中から高く評価されています。ハコスカGT-Rは、今後も買取額が上昇していく可能性が十分にある旧車スポーツカーです。
