BNR32型スカイラインGT-Rは、名機「RB26DETT」を搭載した最初のGT-R
BNR32型スカイラインGT-Rは、名機”RB26DETT”を初搭載したスカイラインGT-Rです。
1973年のKPGC110型ケンメリGT-Rの生産終了から16年の時を経て復活した「GT-R」の名を冠するBNR32型は、コンパクトで扱いやすいサイズのボディに、2.6L直列6気筒DOHCツインターボエンジンを搭載し、当時としては最新鋭だったメカニズムを装備したハイテクマシンとして登場しました。
現在、BNR32型スカイラインGT-Rは、扱いやすいサイズ、パワフルで頑丈なエンジン”RB26DETT”が高く評価され非常に人気です。
今回は、日産の名車BNR32型スカイラインGT-Rの買取相場や高く売るコツをご紹介します。
BNR32型スカイラインGT-Rとは
BNR32型スカイラインGT-Rは、1989年にフルモデルチェンジをして8代目となったスカイラインに設定されたスポーツモデルです。
当時、日産が打ち出していた”1990年代までに技術の世界一を目指す”「901運動」の集大成として登場しました。
BNR32型スカイラインGT-Rは、全長4,545mm、全幅1,755mm、全高1,340mmのサイズを持つ2ドア4シータークーペです。
エクステリアは、伸びやかなフォルムにコンパクトな台形型のサイドガラスエリアを持ちます。リアまわりは、特徴的な丸型4灯リアコンビランプ装着。
さらに、ブリスターフェンダーによってワイド化されたボディが特徴です。BNR32型スカイラインGT-Rは、「R32(アール サンニ)」や「32(サンニ)」の愛称で親しまれています。
エンジンは、2.6L直列6気筒DOHCツインターボ”RB26DETT”を搭載。駆動方式は、トルク配分型四輪駆動「ATTESA E-TS(アテーサE-TS)」を採用し、電子制御四輪操舵システム「Super HICAS(スーパーハイキャス)」を組み合わせています。
トランスミッションは5速MTです。
BNR32型スカイラインGT-Rのメカニズム
BNR32型スカイラインGT-Rのメカニズムは、頑丈なエンジンや最新鋭の電子制御システムが搭載されていることがトピックです。
BNR32型スカイラインGT-R専用に開発された直列6気筒DOHCツインターボの”RB26DETT”エンジンは、当時のグループAのレギュレーションに対応したため、2,568ccという排気量になりました。
また、レースへの参戦を前提に作られていたため、非常に頑丈な構造となっていることが特徴です。
特にシリンダーブロックの強度は、当時の市販車としてオーバースペックだといえるほど頑丈に作られています。
RB26DETTエンジンが想定していた最高出力は、レースにおいて600ps、市販車において300psでした。
しかし、当時の運輸省の指導により、市販車は280psに抑えられています。高い強度の”RB26DETT”は、日産の名エンジンとして、現在でも高く評価されています。
さらに、”RB26DETT”エンジンは、頑丈な作りであることから、チューニングエンジンのベースとして採用されることが多く、チューニング次第では1,000psを超える出力を発生させることもできました。
最新鋭の四輪駆動・四輪操舵システムを搭載
日産の”1990年代までに技術の世界一を目指す”「901運動」の成果は、BNR32型スカイラインGT-Rの四輪駆動システム「ATTESA E-TS」や四輪操舵システム「Super HICAS」に現れています。
FRをベースとするトルク配分型四輪駆動システム「ATTESA E-TS」は、走行状態に応じて前後のトルクを、前0:後100～前50:後50まで配分する画期的なシステムでした。
また、高い走行安定性に貢献する電子制御式四輪操舵システム「Super HICAS」は、車速やステアリング舵角センサーの情報をもとに、高度な四輪操舵を実現しています。
BNR32型スカイラインGT-Rのバリエーション
日産 8代目BNR32型スカイラインGT-Rのバリエーションは、車両重量1.5トンを下回る「標準車」、500台限定のホモロゲーションモデル「GT-R NISMO」、ブレーキの強化やサスペンションの再セッティングを施し運動性能を高めた「V-spec」、耐久選手権”N1″での使用を想定しエンジンの耐久性向上や足まわりの専用チューニングを施した「N1」、タイヤサイズの見直しによりコーナリング性能を高めたV-spec「V-spec II」をラインナップしています。
BNR32型スカイラインGT-Rの買取相場や実情
日産 BNR32型スカイラインGT-Rの買取相場は、200万円前後～900万円前後と買取価格帯が広くなっています。
買取価格に大きな違いが発生するのは、外装や内装の状態、エンジンやトランスミッションのコンディション、メーターの交換歴や走行距離、修復歴の有無による違いです。
また、BNR32型スカイラインGT-Rは、カスタマイズされた車両やショップのコンプリートカーなども出回っています。むしろ、カスタム車両の方が多く流通していると言っても過言ではないでしょう。カスタマイズ車両やコンプリートカーであっても、高額買取されている事例が多数あるため、まずは現状のままで査定しましょう。
BNR32型スカイラインGT-Rは、チューニングやカスタマイズされた車両が多く流通していることから、ノーマル車両の希少価値が非常に高いです。カスタマイズやチューニングがされておらず、修復歴が無く、走行距離が短いノーマル車両であれば、非常に高い買取価格になるでしょう。それほど、ノーマルのBNR32型スカイラインGT-Rは貴重な存在なのです。
BNR32型スカイラインGT-Rを高く売るためには
日産 BNR32型スカイラインGT-Rを高く売るためには、車両のコンディションを良好に保っておくことです。
ボディパネル・塗装やエアロパーツ・ホイールなどの外装、シートやダッシュボードなどの内装、エンジンやトランスミッションなどの機械系の状態を整えておくと高額評価になります。
また、修復歴や走行距離不明・メーター改ざんがあったとしても、BNR32型スカイラインGT-Rのパフォーマンスを発揮できる状態であれば、高い評価になる傾向です。
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また、このようないわゆる「マニア」にうける車は一般の買取店や下取りよりも専門店に査定してもらうのが高額買取のコツです。
愛車買取りオークションのセルカは全国に6000社もの買取店と提携しています。
この6000店舗の中にはこういったマニアうけする車の販売が得意な店舗様も多いため、一般的な店舗では価値判断が難しく、値段がつけられないようなカスタム車などの特殊な車両でも高額での御売却が可能です。
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まとめ
日産を代表する名スポーツカーBNR32型スカイラインGT-Rは、時間が経過しても価値が落ちることがありません。
むしろ価値が上がっています。
また、現存する個体数が減ってきていることや、旧車としての価値や希少性が高く評価されていることから、値下がりしにくいと言えるでしょう。さらに、日本国内の需要のみならず、海外からの需要も高いため、買取額が高騰しています。
BNR32型スカイラインGT-Rは、今や世界中から需要がある国産名スポーツカーです。
