1. ホルムズ海峡封鎖が日本の中古車輸出を止める理由
ホルムズ海峡は、イランとオマーンの間にある約50kmの細い海域ですが、世界の物流における「最重要ポイント」です 。
海上保険の停止と物流の麻痺
今回の封鎖宣言を受け、複数の海上保険会社がこの海域を航行する船舶への「戦争リスク補償」の引き受け停止を発表しました 。保険なしで船を出すことは不可能なため、海運会社は航行を止めざるを得ず、日本から中東へ向かう自動車運搬船は事実上の足止め状態となっています 。 この影響を受け、トヨタ自動車も物流リスク回避のため、中東向け車両の国内生産を約2万台減産することを決定するなど、業界全体に波紋が広がっています 。
最大の輸出先「UAE(ドバイ)」へのルート喪失
日本の中古車にとって、UAE(アラブ首長国連邦)は世界最大の輸出先です 。
- 輸出台数: 年間約22万台で首位(中古車のみ)
- 輸出額: 2025年は中東全体で約2兆4,483億円と過去最高を記録
これほど巨大な市場への入り口であるホルムズ海峡が封鎖されたことは、日本の中古車輸出にとって「メインの出口」が完全に塞がれたことを意味します 。
2. なぜ「UAE」が止まると日本中の相場が下がるのか
「UAEに送れないなら別の国へ」とはいかない理由が、中東独自の物流構造にあります。
世界中へ車を届ける「再輸出ハブ」の機能
UAE(特にドバイ)は、単なる一消費国ではなく、世界最大級の「再輸出拠点」です 。 日本から届いた右ハンドルの車は、ドバイで左ハンドルへコンバージョン(仕様変更)されます 。これは、日本から直接輸出できない左ハンドル規制国(アフリカ、中央アジア、その他中東諸国)へ再輸出するための必須工程です 。このハブ機能が止まると、連鎖的に世界中の輸出ルートが遮断されることになります。
「フリーゾーン」の恩恵と「5年以内」の規制
ドバイには、関税、所得税、法人税が免除される「フリーゾーン」があり、世界中の企業がここで取引を行っています 。 しかし、UAEへの輸出には「製造から10年以内」という厳しい年式規制があります 。情勢不安で数ヶ月間足止めを食らっている間に年式が古くなり、この「10年の壁」を超えてしまうと、二度とUAEへは輸出できなくなります。このタイムリミットが、業者の買い控えを加速させる要因となっています 。
3. 【車種別】相場下落の直撃を受ける「輸出人気SUV」

UAEを経由して再輸出される第3国は砂漠地帯などが多いため、特に悪路走破性に優れたSUVがピンチに立たされています 。
具体的な影響懸念車種
以下の車種はUAEへの輸出比率が非常に高く、物流停止が長引くことで国内在庫が飽和し、査定額に影響が出る可能性があります 。
- トヨタ: ランドクルーザー300、ランドクルーザープラド、ハリアー、RAV4
- 日産: エクストレイル
- レクサス: RX
国内需要による支えと限界
これらの車種は日本国内でも人気があるため、すぐに価格がゼロになるわけではありません 。しかし、輸出用としてキープされていた車両が一斉に国内販売へ切り替われば、「供給過多」による販売価格の下落が起き、結果として買取金額も下がることになります 。
4. ユーザーができる対策:損をしない売却の判断軸
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「下取り」だけでなく「比較」を徹底する
輸出ルートが制限されている状況では、買取店によって提示額に大きな差が出ます 。特定の輸出ルートに依存している店舗ではなく、幅広い販路を持つ業者を含めて比較することが不可欠です。
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まとめ:情報収集と早めの査定が資産を守る
2026年4月現在、ホルムズ海峡の封鎖解除の目処は立っておらず、情勢は非常に流動的です 。 もしあなたの愛車が「輸出人気車種」に該当する場合、年式の壁(10年規制)や国内相場の飽和が進む前に、まずは「今の市場価値」を正しく把握しておくことをおすすめします。手遅れになる前に、最新の相場状況をチェックしましょう。
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