1. エクストレイルのカタログ燃費(現行・先代)
まずは、直近2世代のカタログ燃費(WLTCモード)を一覧表で確認しましょう。現行モデルはハイブリッド専用車ですが、先代まではガソリン車の設定もありました。
現行モデル(4代目・T33型:2022年〜)
現行モデルは、発電専用エンジンに「VCターボ」を採用した第2世代e-POWERを搭載しています。
グレード | 駆動方式 | パワートレイン | WLTCモード燃費 |
S / X / G | 2WD | e-POWER(1.5L) | 19.7km/L |
S / X / G (e-4ORCE) | 4WD | e-POWER(1.5L) | 18.3〜18.4km/L |
AUTECH / 90周年記念車 | 各方式 | e-POWER(1.5L) | 18.3〜19.7km/L |
先代モデル(3代目・T32型:2013年〜2022年)
先代は、シンプルな2.0Lガソリン車と、1モーター2クラッチ方式のハイブリッド車がラインナップされていました。
エンジン区分 | 主要グレード | 駆動方式 | WLTCモード燃費 |
ハイブリッド | 20Xi HYBRID 等 | 2WD / 4WD | 13.8〜15.0km/L |
ガソリン | 20Xi / 20S 等 | 2WD / 4WD | 11.6〜13.2km/L |
チェックポイント
現行T33型は、先代のハイブリッド車と比較しても約4〜5km/Lほど燃費が向上しています。車体が大きく重くなりながらこの進化は驚異的と言えます。
2. ライバル・競合車種との燃費比較
ミドルサイズSUVの激戦区において、エクストレイルの燃費はどの位置にあるのでしょうか。主要な競合車と比較しました。
(※各車、最も売れ筋のハイブリッド/4WDモデルで比較)
車種 | カタログ燃費 (WLTC) | 駆動方式 |
日産 エクストレイル | 18.4km/L | 4WD (e-4ORCE) |
トヨタ ハリアー | 21.6km/L | 4WD (E-Four) |
トヨタ RAV4 | 20.6km/L | 4WD (E-Four) |
ホンダ CR-V | 20.2km/L | 4WD (e:HEV) |
マツダ CX-5 | 16.6km/L | 4WD (ディーゼル) |
スバル フォレスター | 14.0km/L | 4WD (e-BOXER) |
数値だけを見ると、トヨタ勢(ハリアー・RAV4)に一歩譲る形となります。しかし、エクストレイルの真価は**「電気自動車のようなレスポンス」**にあります。燃費の絶対値ではトヨタですが、運転の楽しさや静粛性を含めたトータルバランスが魅力です。
3. なぜこの燃費?支える「e-POWER」と技術
エクストレイルの燃費と走りを支えているのは、日産が誇る最先端技術の結晶です。
- 第2世代e-POWER: エンジンは発電に徹し、タイヤは100%モーターで駆動。これにより、エンジンの最も効率が良い回転域を維持できます。
- 世界初「VCターボ」エンジン: 発電用エンジンに可変圧縮比技術(VCターボ)を採用。加速が必要な時は高出力、巡航時は低燃費と、状況に合わせてエンジンの仕組み自体を変化させます。
- e-4ORCE: 前後2つの高出力モーターを緻密に制御。無駄なエネルギーロスを抑えつつ、雪道やカーブでの安定性を高めています。
4. エクストレイルの燃費を向上させる運転のコツ
カタログ燃費に近づけ、実燃費を伸ばすための3つのテクニックを紹介します。
- 「e-Pedal Step」を最大限活用する
アクセルオフで強い回生ブレーキがかかる「e-Pedal Step」を活用しましょう。ブレーキパッドを削る代わりに、減速エネルギーを電気としてバッテリーに回収することで燃費が向上します。 - 「ECOモード」と「Bレンジ」の併用
街乗りではドライブモードを「ECO」にし、シフトを「Bレンジ」に入れることで、より効率的な充放電が可能になります。 - 急加速を控え、パワーメーターを意識する
メーター内のパワーメーターを確認し、針が大きく右(パワー側)に振れないよう、じわっと加速するのがコツです。
まとめ:エクストレイルは「燃費以上の価値」があるSUV
現行エクストレイルは、先代から劇的な進化を遂げ、ミドルサイズSUVとして十分な低燃費性能を手に入れました。
単純な燃費数値ではライバルに軍配が上がることもありますが、「静粛性の高さ」「電気の力強い走り」「VCターボの高度な技術」は、他の車では味わえない唯一無二の魅力です







