アルファロメオの特徴

1910年にイタリアで創業されたアルファロメオは、多国籍自動車メーカーであるステランティス傘下の高級自動車メーカーです。
自動車レースの世界では有名な存在であり、その歴史は第二次世界対戦前まで遡ります。
日本では「ルパン三世」の愛車としても有名で、一定の知名度を誇っているメーカーでもあります。

過去に一度経営難に陥ったことがあり、その際はフィアットの傘下となりました。
財政的に苦しい時代の中でも、アルファロメオのブランドイメージであるスポーツ性を出しつづけた車の開発を続け、現在に至ります。

ちなみに、アルファロメオのレース部門の総責任者が独立し、立ち上げた自動車メーカーがフェラーリです。
どちらもイタリアの名門自動車メーカーであることに変わりはありませんが、両者にこのようなつながりがあることを知っている人は少ないでしょう。

代表車種

デザイン性の高さから人気を誇っているアルファロメオですが、スポーティな走りができる車種も高く評価されています。

ジュリア
アルファ159の後継車種として登場したのがジュリアです。
大きさはそのままに、車内に余裕を持たせた空間設計がなされたほか、ドライビングポジションの調節幅が大きくなるなどの工夫が凝らされました。
また安全性にもこだわっており、マセラティと共同開発したジョルジオを採用するなど、積極的に新しいアーキテクチャを採用していく姿勢も見せています。
ディーゼルエンジンを採用しているものの、従来のガソリンエンジンから45%の燃費向上を実現しました。

4C
獲得性能を追求したスーパースポーツカーが4Cです。
徹底的なボディの軽量化と形状の見直しを行って誕生し、車両総重量が1tを切る程度に抑えられているのが最大の特徴です。
F1マシンで使用されるモノコックを採用しているのも大きな特徴と言えるでしょう。
直列4気筒のターボエンジンが採用されており、これが4Cの名前の由来となっているとも言われています。

買取・査定のポイント

アルファロメオの評価は、近年徐々に上昇傾向にあります。
経営難に陥りフィアットの傘下になった際は市場評価が大きく分かれたものの、日本市場に徐々にアルファロメオの自動車が増えつつあることから、評価を取り戻しつつある状況です。
完全回復するにはまだ少々時間がかかるものの、人気を取り戻してきている事実に変わりはありません。
昔の査定のように買い叩かれることは少なくなりつつあるため、手入れをきちんとした状態で査定に臨むようにしましょう。

アルファロメオだけに限った話ではありませんが、主にイタリアの自動車メーカーは赤を基調としたボディカラーが人気を博す傾向にあります。
アルファロメオも例外ではなく、美しい赤色が高く評価され、査定の際には加点評価される場合もあるほどです。
しかしボディカラーの赤は管理が非常に難しく、直射日光の当たる場所で保管をしていると色焼けと呼ばれる症状を起こしてしまいます。
一度色焼けを起こすとくすんだ赤色に変色してしまい、二度と戻らなくなってしまうため、保管場所には注意を払いましょう。
色を塗り直す全塗装を行っても、査定結果によってはその日を取り返せない可能性もあります。
そんなことにならないためにも、車の保管場所に注意をしてください。