カローラスポーツは欧州で使用されているカテゴリーである、Cセグメントに属するコンパクトカーで、オーリスの後継者にあたります。
国内では「カローラブランドの再構築」としてイメージリーダーの役割を担っており、全車に通信機が標準装備され、若年層にもアピールされています。
まだ新しい車種であり、流通台数も少ないことから、買取相場は103～219万円と新車と大きな差はなく、上昇気味であります。
2018年にデビューし、新世代プラットフォームTNGAが採用されており、走行性能を大幅にアップしました。1.2リッターターボエンジンと1.8リッターのハイブリッドの2タイプのユニットが搭載されており、どちらも低燃費を実現しています。
トヨタセーフティセンスを全車に標準装備し、歩行者を検知してブレーキが自動でかかる機能など、どのグレードであっても安全に乗れる配慮がなされています。

2020年式、2021年式であれば買取相場は153～211万円と、グレードの違いで多少金額が変わるぐらいで、比較的新車に近い金額の査定が見込まれます。
2019年式のものだと買取相場は116～198万円で、走行距離やグレードでの幅はありますが比較的高い査定になることが多いです。
発売当初の2018年式のものであっても買取相場は103～190万円と高く、特に上級グレードのハイブリッドGZやハイブリッドGXなどであれば、新車に近い値の査定金額となってきます。
また、2021年には、カローラシリーズの累計販売台数5000万台を突破した記念として、ハイブリッドGスタイル50ミリオンエディションが発売されました。こちらは特別仕様車であると同時に販売を始めた年も新しいので、流通台数は非常に少なく、買取相場は必然的に高くなるでしょう。

トヨタ車は他社と比べると全般的にリセールバリューが高いので、カローラスポーツも急に値崩れが起きる心配はないかと思われます。
しかし、今後新しいモデルの登場や、フルモデルチェンジを行うことがあれば、買取相場は変わっていく可能性が存分にあり得ますので、売却を考えているなら今のうちに査定に出しておくことがお勧めです。

カローラスポーツを買い取る際の注意点として気をつけておきたいことがいくつかあります。
まず、どんな車を売る時にも言えることですが、車内で喫煙したり、匂いの強い芳香剤を使って香りが強く残ってしまうと査定に大きく響きます。
匂いだけでなく、車内外の汚れは査定に響く原因となりますので、掃除や手入れはまめにすることが大切です。
また、購入時に言えることですが、社外製よりも純正のオプションを使用することが重要です。社外製だと保証が短いものや、機能を十分に発揮しなかったりとマイナスになってしまう恐れがありますが、純正のものであれば、長期保証がついてあったり、標準装備と相まって発揮されるものがあったりとプラスにつながります。
また、カローラスポーツはハイブリッド車ですが、ハイブリッド車はガソリン車よりも、年式が古くなってきたときの残価率低下が加速傾向にあるので、頃合いを見て売却するなど注意が必要です。

新世代のコンパクトスポーツとして期待されているカローラスポーツですが、その中でも人気のグレードやカラー、オプションなどがあります。
それらを以下で紹介していきます。

カローラスポーツは大きく分けて三つのグレード「GX」、「G」、「GZ」があり、それぞれにいくつかのタイプがあります。
それらを踏まえて人気のグレードを紹介していきます。

・ハイブリッドGZ
・GZ
・ハイブリッドGスタイルパッケージ
・ハイブリッドG
・G
・Gスタイルパッケージ

一番人気であるハイブリッドGZの買取相場は138～349万円となっています。
一般グレードの中で最も高いのがこの「GZ」で、こちらはハイブリッドのため、さらに高いグレードとなっています。
ハイビームLEDヘッドランプとLEDデイライト、LEDフォグランプにより、視認性や非視認性が向上し、ルックスにおいても魅力がアップしています。
オプティトロンメーターと7インチマルチインフォメーションディスプレイは、自発光式のためGのアナログメーターよりも視認性が高く、メーター間の見やすい位置に運転時に必要となる情報が表示されるところもメリットです。
また、18インチタイヤを使用しているので、より安定した走行が期待できます。

ハイブリッドGの買取相場は103～175万円となっています。
「Ｇ］は中段のグレードであり、価格面でも機能面でもバランスの良いモデルで人気があります。こちらもハイブリッドのためさらに高いグレードになります。
内装はGXと同じで落ち着いたカラーに安定した座り心地の楽しめる座席になっています。
16インチのアルミホイールで、センターオーナメントがついており、オシャレさも兼ね備えています。
また、パーキングサポートブレーキがついているので、ブレーキとアクセルの踏み間違えによって衝突事故が起きることを防ぐことができます。

また、2021年にカローラシリーズの累計販売台数5000万台を突破した記念として、特別仕様車のハイブリッドGスタイル50ミリオンエディションが発売されました。アルミホイールにマットブラックが追加されていたりといくつかの特別装備が施されています。こちらは、まだ発売されて間もないため、市場に出回ってる数が非常に少ないので相場はわかりにくくなっておりますが、上級グレードに劣らない値段で買い取ってもらえるかと思われます。

カローラスポーツは全部で12色とカラー展開も豊富です。その中でも人気があるのが以下の三つです。

・プラチナホワイトパールマイカ
どんな車種でも定番人気の白は、老若男女問わず人気を得ています。シーンを選ばず、色選びに迷った際も結果的に選ばれることが多いので一番人気となっています。

・アティチュードブラックマイカ
白色に続いて定番人気の黒は、高級感があり見栄えのいいカラーで人気を誇っています。こちらも性別や年齢関係なく選ばれるのが人気の高い理由です。

・シルバーメタリック
質感の高く、機械的な雰囲気のあるシルバーは、白と黒に続いて人気のカラーです。傷や汚れが目立ちにくく、手入れを多少怠っても見た目からはそれほどわからないので、管理の苦手な人からも人気があるようです。

カローラスポーツはスポーティーなテイストとなっていますが、それに合わせたオプションが多数あります。その中でも人気のあるものが以下の通りです。

・サイドターンランプ付きドアミラーパッケージ
発進時と後退時に周囲の障害物や人を検知し、衝突事故を防ぐ機能です。衝突の危険性があったときはブザーで注意喚起し、エンジン出力を落としたりブレーキをかけて衝突することを防ぎます。またブラインドスポットモニターが、隣の走行車が後方から接近したときに知らせてくれ、バックカメラは後方周りの危険な障害物などを確認できるようになっています。

・イルミネーテッドエントリーシステム
乗車時にインテリアについているイルミネーションを光らせて高級感のある雰囲気を演出してくれる機能です。

・カラーヘッドアップディスプレイ
運転席にヘッドアップディスプレイが装着され、視線付近に速度や情報が表示されるため、非常に便利な機能で人気のあるオプションです。

・AVS＋ドライブモードセレクト5段階
路面の状況や走行状態によって自動的にサスペンションの状態を変更してくれる機能です。これまでは高級車で主に利用されており、乗り心地や走行性能が大きく改善されます。

・寒冷地仕様
北海道や東北などの寒冷地でのエンジンの始動性を高め、ステアリングヒーターや本革ステアリングといった寒冷地に限らないウインターシーズンに適したオプションもついているため、人気のオプションとなっています。