トヨタ アクアの買取相場・査定価格

トヨタ アクアの最新買取相場の傾向は、2022年3月以降横ばいの状態です。
毎年4月と9月はライフサイクルの変化に伴って中古車市場が活気を魅せるタイミングです。
移動や引越しのシーズンで車を手放す人、逆に手に入れなければならなくなる人とさまざま。
当然、このタイミングは売却数も購入数も多くなるため、中古車買取店は通常よりもやや高い金額で買い取ってくれることもあります。
アクアも例外ではなく、2022年8月以前と2022年9月では買取価格に5～10万円程の差がついています。
新車価格を上回ることはないため買取価格も額面だけ見ると高額とは言い難いかもしれません。
しかし、逆に言えば新車価格から60～70%ほどのリセールを記録している場合は、中古車買取店としては十分な高額査定にあたります。

アクアの買取相場は、3年落ちで130～140万円程度となっています。
ミニバンやSUVのように高い残価率というわけにはいきませんが、おおむね新車価格の70%程度を維持している状態です。
5年落ちとなると買取価格は100万円前後、7年落ちとなると80万円をやや下回る状態となっています。
ファミリー層が購入することもありますが、基本的には単身者がメインでオーナーになることからあまり長期間乗ることがないためと思われます。
ミニバンやSUVは、一度購入すると比較的長期にわたって使用するユーザーがほとんど。
それに対してアクアのようなハッチバックはライフスタイルの変化が激しいタイミングで購入する人も多く、乗り換えサイクルもミニバンなどよりも早めです。
そのため高額査定と言われてもなかなか難しいところがあり、5年落ちでも査定額を大幅に減らしてしまうのです。

欧米市場でも人気が高いものの、アクアはあくまでもプリウスの派生車種という立ち位置にあるため、海外では「PRIUS c」と呼ばれています。
実際には共通点がないものの、プリウスの知名度が高すぎるがゆえに起きた勘違いと言えるでしょう。
アクアの日本向けモデルが海外市場に出回る機会はそう多くはなく、わざわざ日本仕様車を購入する必要もありません。
そのため輸出用車両としての買取相場も国内流通と同様の価格帯を記録しており、特別高額で売却できる可能性もないと言えます。
高額査定が難しい車ではありますが、大切に乗っていればリセールを大幅に落とす可能性も少ないため、日頃からのメンテナンスを欠かさないようにしましょう。

トヨタ アクアの売却時の注意点は、傷や汚れ、へこみがないかなどです。
アクアに関わらずほぼすべての車に共通していますが、中古車買取査定においては非常に重要なポイントです。
特にもともとリセールが高くないアクアに関しては重要で、これらのマイナスポイントが見つかると査定額に多少なりとも影響を与えます。
新車価格がそれほど高くないため、傷やへこみによる減点はかなりの痛手になるでしょう。
乗り方や扱い方に問題がある場合がほとんどですが、見つけた場合でも修理するかどうかはいったん検討してください。
板金塗装費用を出したとして、売却で元が取れなければ意味がありません。
傷などがある場合はいったんそのまま査定に出し、買取店のアドバイスを聞いてから判断しても遅くないでしょう。

トヨタ アクアは2011年から製造・販売を開始したハッチバック型ハイブリッド車です。
海外ではプリウスの派生車種として扱われており、名前もアクアではなく「PRIUS c」として知られています。
現行モデルは2代目に相当し、2021年に販売を開始したばかりです。
中古車市場のメインはまだまだ初代が圧倒的に多いため、本コラムでは初代アクアを中心に人気グレードなどを解説します。

トヨタ アクアの人気グレードは以下の5種類です。

Z
G
G GRスポーツ 17インチパッケージ
G GRスポーツ
X

上記のうち「Z」と「G」は2代目アクアで新たに設定されたグレードであり、買取価格も比較的高い傾向にあります。
特に最上位グレードに新たに設定された「Z」は、買取価格が200万円を超えるケースも珍しくありません。
またスタンダードモデルの「X」も170万円台と記録がついており、少しずつですが中古車市場に台数が出始めていることがうかがえます。
しかし、発売から1年ほどしか経過していないため、ハッキリとした相場は2022年9月現在では確定していません。
今後、年式が増えていき、中古車市場に流通する台数が増えてくると買取相場も明確になってくるでしょう。

それ以外の「Ｇ」グレードは、初代から設定されているハイグレードモデルです。
初代アクアでは最上位グレードに位置しており、特別仕様車なども「Ｇ」を中心に展開されていました。
型落ちとはなってしまったものの、現在でも買取相場は高い傾向。
180万円台を境にして、初代と2台目が共存している形になっています。
特に人気が高いのは「GRスポーツ」グレードです。
トヨタ車のほとんどに設定されている「GRスポーツ」は、トヨタの持つスポーツカーブランド「GAZOO Racing」がカスタマイズしています。
外観はもちろんのこと、インテリアや走行性能も一味違う形に仕上がっており、特に単身男性に高い人気を誇っています。
現在のところ2代目アクアにGRスポーツの設定はないため、アクアのGRスポーツグレードは初代モデルを購入しなければなりません。
そのためか買取相場も170万円台を前後しており、高額査定が期待できる車と考えていいでしょう。

比較的残価率の高いアクアですが、初代の「L」と2代目の「Ｂ」は少し傾向が異なります。
名称こそ変わっているものの、この2台はどちらもビジネスユースの車であり、機能面は非常に質素に仕上がっています。
必要最低限の機能しか搭載していないこともあって中古車市場での買取相場はかなり低い数字となっているのが現状です。
ただし商用としての価値はそれなりに高いため、商用車両を買い取ってくれる買取店であればまずまずの結果で評価される可能性もあります。
上記の2種類に関しては、高額査定を望むよりもいかにリセールバリューを落とさないかが重要になってきます。
日頃からのメンテナンスが重要です。

トヨタ アクアの人気カラーは以下の3色です。

シルバーメタリック
ホワイトパールクリスタルシャイン
ダークブルーマイカ

無難なボディカラーのうち、ブラック系統だけがランクインしていない珍しい車です。
ビジネスユースが多いことから、ブラックよりもシルバーやホワイトの方が人気が高く、高額査定ができる可能性があります。
珍しいカラーとして「ダークブルーマイカ」がありますが、こちらは特別仕様車にのみ設定されているものです。
通常のグレードでは選択できないカラーですが、それだけ売れている車と言えるでしょう。
ただし、新車価格があまり高くないため、追加となる価値はそれほど高くありません。
高額査定に直結する要素ではありませんが、付加価値を付けられるようにしておくと良いでしょう。

トヨタ アクアの人気オプションは「スマートエントリー」「スマートキー」「イモビライザー」などがセットになった「スマートエントリーパッケージ」です。 実用性を求められるシーンでの利用を想定したオプションパッケージで、利便性を向上させてくれる機能がワンセットになっています。 同時に、セキュリティ性能を高めたい人にもほしいオプションがそろっているため、「スマートエントリーパッケージ」がついている個体は高額買取につながりやすい傾向にあります。 別々についているものも人気がないわけではありませんが、新車時にパッケージ購入できるものなので、すべて装備されているほうが望ましいでしょう。