フェラーリ 488スパイダーは、あまり中古車として市場に登場することがなく、買取相場の傾向が分かりにくい車です。
新車価格が3000万円を超えること、「テーラーメイド」制によるある種の特注商品であることから、人の手に渡るという発想もあまりない傾向にあります。
一部の個体は中古車市場に存在していますが、ネット上の中古車販売店のサイトを見ても各社1～2台あれば多いほうといった具合です。
それだけ広く普及していない車ではあるのですが、そもそもが量産車ではないため、仕方ない側面はあるでしょう。

反面、購入希望者はそれなりの人数が存在します。
昨今の環境面への配慮やセダン・クーペ不人気のあおりで、488スパイダーのようなクーペカブリオレの人気も下火です。
従って488スパイダーの人気も下火かと思いきや、そんなことはありません。
むしろ、リセールバリューが約70%もあることから考えると人気は高く、高価買取を狙いやすい車でもあるのです。

その理由はフェラーリという超高級ブランドの車であるという点、生産を終了しており生産台数が少なく中古車市場に出てくる台数が少ない点があげられます。
ひとつ目の理由は言わずもがな、超高級ブランドの車であることが関係しています。
新車価格が3000万円を超える車はそうそうなく、必然的に買取金額がほかの車よりも高額になるのです。
仮に488スパイダーのリセールバリューが50%だったとしても1500万円、25%だった場合でも750万円と、量産車に比べれは圧倒的に高額です。
当然それだけの価格を付けられるのは、フェラーリというブランドだからできること。
自動車メーカーの名前はバカにできません。

もうひとつの理由が、生産台数が少ない点です。
簡単に言ってしまえば488スパイダーには、新車時にはなかったプレミア的な価値がついているということ。
年式こそ最新のもので3年落ちなので、とてつもなく古いわけではありません。
しかし、新車価格が高額だったこと、ターゲットが富裕層であり、しかも量産をしていなかったことを考えると、プレミアがついてもおかしくないでしょう。
もし生産台数が多く、比較的中古車市場に登場していれば、その価格は大幅に下落していたかもしれません。
しかし、「テーラーメイド」制に見られるように、受注があってから製造する手順を踏んでいるので、一気に大量の生産はしていないことがわかります。
また、488スパイダーは、同じ488シリーズの中でも人気が高いモデルです。
新車購入が不可能になったうえに台数も少ないとなれば、当然、車のコンディションだけでは付けられない付加価値がついていることは言うまでもないでしょう。

フェラーリ 488スパイダーの買取時の注意点は、走行距離を多く刻まないことです。
すでに販売を終了しているため新車での購入はできませんし、中古車市場でも流通台数が少ない1台でもあります。
それゆえに状態がいい488スパイダーは非常に高い評価を獲得できます。
フェラーリブランドとして高額査定が望めることがありますが、走行距離が増えてしまうとそれに比例して査定価格が下がっていきます。
エンジンや足回りの劣化にもつながるため、基本的にはあまり走行距離を増やさないのが望ましいでしょう。
まったく走らない、いわゆるコレクションとしての保管が最も高額査定につながりやすいパターンですが、難しいようであればなるべく走行距離を増やさないようにしましょう。

フェラーリ 488スパイダーは2015～2019年に製造・販売されていたスーパーカーです。
レーシングカーの名門であるフェラーリ製の車であるため、SUVなどの実用性が高い車に人気が集中する現代でも高い人気を誇っています。
AT限定免許でも運転できるなどの特徴があり、レーシングカー好きから支持を得ています。

流通台数は決して多くないため、高額査定が期待できる1台でもあるでしょう。
すでに新車で購入できない車であることも相まって、高い価格での買取がされます。
その中でも特に人気が高いグレードやボディカラーを解説します。

フェラーリ 488スパイダーにはグレードわけがありません。
本記事では便宜上「ベースグレード」と呼びますが、グレードはこれひとつです。
488スパイダーに限らず、フェラーリのラインナップ全体で単一グレードによる販売がされています。
1台当たりの完成度が高いため、グレードわけが必要ない可能性もありますが、488スパイダーも非常に完成された車です。
その分、新車価格は非常に高額で3500万円を軽く超えます。
中古車での流通台数も少なく、めったにお目にかかることができないうえに、中古車価格も新車価格に近いことがほとんど。
一般的な車と違って、フェラーリのネームバリューやその希少性が高く評価されている形です。
なかには、フルノーマルの新車価格を超えてしまっているような個体も存在しており、中古車だから安く手に入るという、自動車業界の常識が通用しません。
買取価格は新車価格ほどには到達はしませんが、それでも2000万円台は堅いと言われています。
2019年に製造を終了しており現在では新車での販売がないため、手に入れるためには中古車で購入する以外方法がありません。
フェラーリという高いネームバリューで人気もあり、ある程度のリセールバリューは期待していいでしょう。

もう少し高く売りたいという場合は、高級輸入車専門の買取店を探すのが効果的です。
一般的な中古車買取店では希少価値などを性格に把握していないために、高額査定ができない可能性があります。
輸入車を専門に扱っている買取店であれば、希少価値や需要を的確に把握していることも多く、一般的な買取相場よりも高額査定につながるかもしれません。
しかし、輸入車専門の買取店を探すのはなかなか骨が折れるでしょう。
そこで活用したいのが中古車買取オークションのセルカです。

セルカでは488スパイダーの高額買取実績が豊富で、一括査定サイトよりも高額で買い取ってもらえる可能性が高くなります。
実際、2017年式の488スパイダーが約3,400万円で落札されました。
年式が新しければ3,000万円での買取も多くありますが、2017年式でこの価格になるケースはそう多くありません。
オークション形式で買取価格を競争するため、一般市場より高額査定になるでしょう。
また、輸入車専門の買取店が多いため、競争の価格そのものが高額で推移するのもほかの査定サイトにはない特徴です。
少しでも高く売りたいのであれば中古車買取オークションのセルカまでお問い合わせください。

フェラーリ 488スパイダーには、全部で28色のボディカラーがあり、特設サイトからコンフィギュレーターを使用して比較することができました。
シルバー系やグレー系の数が多かったものの、その差はグラデーションレベルと言われるほど細かく用意されていました。
その中でも特に人気であったのはレッド系のボディカラーです。
「フェラーリといえば」で連想される代表的なカラーで、488スパイダー以外でもよく選ばれているボディカラーになります。
ブルー系やホワイト系も人気はありますが、スポーツカーらしいデザインとイメージがあり、レッド系が全体的に高い人気を誇っています。
きれいな状態が維持されたレッドの488スパイダーであれば、高額査定につながる可能性も高いでしょう。

フェラーリ 488スパイダーには人気のオプションというものが存在しません。
大前提として、フェラーリは1台の注文につき、ボディカラーやステッチの色、シートの質感に至るまですべて購入希望者の注文を聞いたうえで製造に入ります。
この方式を「テーラーメイド」と呼び、オーナー好みの1台が仕上がるシステムになっています。
コンフィギュレーターではボディカラーのほか、ステッチ、ホイールのカラーはもちろんのこと、キャリパーのカラーも選択でき、自分の思い描く1台を画面上に作り出すことができるのです。
もちろんディーラーに足を運んで実際にものを見ながらの選択も可能。
人気のオプションというものは特に存在しない反面、ほかの車にはない、自由度の高い車選びができるのです。
最高級ブランドであるフェラーリらしいやり方ですが、この方式のおかげで、世界に1台しかない488スパイダーが出来上がります。
その珍しさから高価買取につながりやすいのです。