日産 ＧＴ－Ｒの買取相場・査定価格

日産 GT-Rの買取相場は2022年8月時点で徐々に上昇しており、高額査定が期待できる1台です。
一時的には2022年3月に買取相場が急落したものの、現在は元の水準にまで回復。
現行GT-Rの前身であるスカイラインGT-Rの評判も関係している可能性もあります。
当時の日産会長であったカルロス・ゴーン氏が「海外で人気が高い」という理由から復活を計画・実行したことから市場に復帰した経緯もあり、海外でも人気が高いのが特徴です。

しかし発売から10年以上が経過した関係で、一部地域では新モデルの登場を待つことなく販売終了に踏み切るケースも増えてきました。
オーストラリアでは側面衝突規制の強化が関係し2021年末に、ヨーロッパでは騒音規制が強化される事に対して販売終了が2022年夏に決まっています。
日本国内でも人気の高いものの、今後はオーストラリアやヨーロッパへの輸出用車両としても人気が高くなることが予想されます。
事実先代モデルであるスカイラインGT-R は、様々な規制を受けながらも海外市場で高い人気を誇っており、その価格はプレミア化しているグレードも存在しているのです。
環境への配慮を前面に押し出している現在の自動車市場において、日本市場からGT-Rが再び消えてしまうのも時間の問題ではないかという声もあります。
しかし仮にそうなった場合、現在中古車市場に存在しているGT-Rが再び人気を獲得する可能性も捨てきれません。

では現在の買取相場の状況はどうなのでしょうか。
3年落ち・5年落ち・7年落ちの3種類に分けて解説します。

3年落ち
3年落ちのGT-Rは比較的高い価格で取引されています。
基本的に800万円以上の買取価格を記録していることが多く、文字通り高額査定につながっているといえます。
ただし年式や走行距離によってはその限りではなく、500万円以下の買取額になってしまうケースも少なくありません。
中には1,000万円近い買取価格を叩き出した個体も存在し、まだまだ人気の衰えを見せていません。
特に人気が高いのは「NISMO」と呼ばれるグレードで、2021年時点で受注を終了しています。
日産のレーシングモデルである「NISMO」は、GT-R以外にも設定されている日産を代表するグレードのひとつです。
「NISMO」と名のつくGT-Rは基本的に高額査定が期待できるため、加えて年式が新しければ900万円以上の買取額になる可能性もあります。

5年落ち
5年落ちのGT-Rは買取価格が800万円前後となっています。
一時期は850万円前後を記録したこともありましたが、現在は800万円に届くか届かないかというラインをウロウロとしている状態です。
この世代は平成30年モデルが発表された世代に相当し、機能面では現行モデルにやや劣ってしまっているのが現状です。
しかし走行性能などはまったく遜色がなく、車好きの間では買い手も多くいます。
一方で5年落ち程度になってくるとエンジン性能の低下が査定評価に入ってきます。
オイル交換などのメンテナンスができていれば心配することはありませんが、オイル管理が不徹底の車に関しては高額査定が難しい可能性もあるため注意が必要です。

7年落ち
7年落ちのGT-Rも、5年落ち同様の買取相場となっています。
買取相場に関しては年式と走行距離による査定が一般的であり、走ることを主眼に置いた GT-Rは、走行性能に影響を及ぼす箇所の劣化具合で査定価格が決定されます。
7年落ちとなってくるとエンジン関係や足回りの不調が顕著に表れてくるため、3年落ち・5年落ち以上に高額査定が難しいという欠点があるのです。
普段からの手入れだけで防げるものとそうでないものがあるため、売却を検討し始めたらすぐに査定に出すと良いでしょう。

GT-Rの買取時の注意点は、査定を依頼する中古車買取店の選び方です。 スポーツカーなので、大手中古車買取店でもそれなりに高額査定になることは十分あり得ます。
しかし、中古車買取店の中にはスポーツカーを専門に扱っている店舗もあり、そちらの方が比較的高価に買い取ってくれる可能性が高いのです。

実はスポーツカーは、一般の買取店では査定額が安くなる傾向にあります。 理由は需要がそれほど高くないことと、在庫を抱えたくないことの2点です。普通の車を探している人が圧倒的に多い大手中古車販売店にとって、在庫を抱えるのは得策ではありません。 状態がよければ話は別ですが、少しでも高く買い取って欲しいのならば、スポーツカー専門の中古車買取店に査定を依頼するのがいいですが、ご自分で探すのは大変かと思います。 セルカのオークションでは、様々なジャンルに特化した買取店と提携してますので、この車の本当の価値がわかる買取店が高値をつけてくれます。

日産 GT-Rは2007年に発売された、クーペ型のスーパーカーとなります。
当時の日産会長カルロス・ゴーンの鶴の一声で復活したこの車は、世界のスーパーカーの中でもずば抜けた加速性能を持っていることで有名です。
その世界第5位という輝かしい成績を持っているにもかかわらず、他のスーパーよりも劇的にリーズナブルな価格で購入することができます。
様々な事情が重なり販売終了になってしまう地域もあるものの、現在でも高い人気を誇っている1台です。
その中でも特に高い買取価格を記録しているGT-Rの特徴をまとめました。

日産 GT-Rの人気グレードは次の5種類です。

ニスモ スペシャルエディション
ニスモ
トラックエディション エンジニアードbyニスモ
ブラックエディション
プレミアムエディション

「ニスモ スペシャルエディション」は、現状の買取相場が3,500万円を大幅に超えてしまっています。
GT-Rの中ではもっとも新車価格が高額で、まだまだ年式が新しいことも関係しているものの、販売終了からわずか数ヶ月で新車価格の1.5倍以上の買取価格を記録。
予定販売数に到達しているため「ニスモ」と同様に受注を停止しており、今後購入を希望する場合は中古車市場を探し回る以外に方法がありません。
どちらも受注数は公表されていませんが、台数そのものは非常に少ないため、今後のプレミア化でさらに高額になる可能性もあるでしょう。
中には4,000万円以上の買取価格をマークした記録も残っていることから、今後も引き続き高額査定が期待できると考えて問題ありません。
もちろん、傷や汚れは減点対象となってしまうため、今現在保有している人はその取り扱いに十分注意しなければならないでしょう。

続く3番人気の「トラックエディション エンジニアードbyニスモ」も高い人気と破格の買取価格を記録しているグレードのひとつです。
2014年にはじめて登場したこのグレードは2020年まで継続して製造・販売されていました。
年式が古い個体はこの限りではないものの、状態がよかったり年式がたらしかったりする場合は買取価格が1,500万円以上にもなるプレミアカーとなっています。
残る2つの「ブラックエディション」「プレミアムエディション」との選択制で、一般道でも心地よい走りを実現できる車として開発されました。
ニュルブルクリンクでのテスト走行が有名なGT-Rですが、日本の一般道でも快適かつ独自のドライビングフィールをしっかり感じられる1台です。

GT-R全体に言えることですが、仮に現行モデルってあったとしても比較的高額査定に結びつきやすいのが特徴です。
スーパーカーの中ではリーズナブルとはいえ、新車価格1,000万円越えの車はそう簡単に購入できるものではありません。
そのため中古車市場での購入希望者も多く、新車購入でオプションを装備して購入するよりも経済的であることから中古車市場を探し回っているケースも少なくありません。
中古車買取でもそれが分かっているため、多少高く買い取ってもそのぶん高く売れることから高額査定に繋がりやすいと言われています。
もちろん全てのGT-Rが該当するわけではなく、あくまでも年式や走行距離が浅い、状態の良いものに限定されます。
高額査定を狙うのであればグレードも大切ですが、日頃からのメンテナンスを怠らないようにしましょう。

日産 GT-Rの人気カラーは、以下の3色です。

ワンガンブルー
ブリリアントホワイトパール
アルティメットシャイニーオレンジ

いわゆるスーパーカーであることから、他の車では多少派手に写ってしまうボディカラーも非常に人気が高い傾向にあります。
日産といえばレッドのイメージを持つ人もいるかもしれませんが、レッド系のボディカラーは色焼けと呼ばれる劣化を起こしやすいためあまり選ばれていないようです。
少し派手めなボディカラーに見えても、GT-Rの独特なデザインでカバーできる側面もあるのでしょう。
ここで紹介したボディカラーは非常に人気が高いため、査定でプラス評価を受けられるかもしれません。

日産 GT-Rの人気オプションは以下の5つです。

インテリアセット
インテリアの一部が本皮巻きに変更されたり、特別なカラーに変更されるオプションセット。外観だけではなく中身もこだわりたいというユーザーにおすすめのセットで、中古車売却時も高額査定に繋がりやすい。

RECAROカーボンバックバケットシート
ドライビングポジションをしっかりとホールドする専用のシート。運転席のみの装備でも70万円を超える高額オプションだが、走りを楽しみたいユーザーが多いことから、人気が高い。

リヤスポイラー/トランクリッド
総額100万円を超えるオプションのセット。どちらも実用性というよりはドレスアップ性の向上に一役買うオプションだが、単体での価格も高額なため査定時にプラス評価を受けやすい。

プライバシーガラス
防犯性能を高めるプライバシーガラス。フロントではなくリアクォーターとリアの2種類しかないが、車上荒らしなどからも守ることができるため、他のオプションよりも人気が高い。

SRSサイドエアバッグとSRSカーテンエアバッグ
安全面の追求のため装備されることの多いエアバッグのオプション。特に側方からの衝撃に弱いとされてしまっているGT-Rにとって、カーテンエアバッグは必須アイテムとも呼ばれている。