スバル ＷＲＸ ＳＴＩの買取相場・査定価格

WRX STIは、スバルが1992年から取り扱ってきたインプレッサシリーズより幾度かのモデルチェンジを重ね、三代目モデル発表の際に新たに投入されました。
それまでのインプレッサシリーズでは基本的に同様のボディが使われていたのに対し、WRX STIでは新しい専用のボディを使用し、大きく前後に張り出したフェンダーに、個性的なエッジのきいたデザインはこの車を象徴しています。
買取相場は171～556万円で、傾向的には下落気味です。

しかし、最後のＥＪ20エンジン搭載車として生産終了したため、中古車市場での価値は高まっています。また、スバルインプレッサシリーズはスバルを代表とする車種であるので、安定した需要の多さにより高値で取引されることが多いです。

STI
2014年の8月に発売され、2014年式のものでも239～509万円と買取相場は高くなっています。
走行性能に特化したWRX　STIは、スポーツカーなどの車や運転を楽しむためのドライバーの目的である、「意のままに操る愉しさ」をテーマとし、プレミアムスポーツとして、上質な乗り心地を味わえるのが特徴のグレードです。エンジンは水平対向BOXERエンジンを使用し、最高出力も227kW/308psと、スポーツカーとして申し分ない数値です。
トランスミッションについては、6速マニュアルを搭載してシンクロを強化しており、エンジン出力をタイヤにしっかりと伝えることができるようになっています。

STI　タイプS
同じく2014年に発売され、2014年のもので239～335万円となっています。
STIよりもビジュアル面での向上を加えており、内装についても本革を使用したステアリングホイールやRECARO社との共同開発で出来たドライビングシートなど、こだわりぬいたものとなっています。
全方位コンパチビリティボディや、衝撃吸収の高いバルクヘッドやフロントフード構造、歩行者にとっての安全性を考慮したエンジンルーム構造など、安全性も申し分ありません。

どちらかというとタイプSの方が充実した装備になっているので、高額査定が見込まれます。
しかし、走行距離や状態によっては、ベースモデルであるSTIも十分に高い値が付くことは考えられますので、売却を考えているのであれば、大台に乗る前にもう一度手入れしてみるなどして、一度査定に出してみてはいかがでしょうか。

WRX　STIをより高く買い取ってもらうには注意すべきことがあります。
どんな車でも言えることではありますが、オプションをつける際に社外品ではなく純正品を付けることです。エアロパーツはノーマルか純正オプション、ホイールは純正品のBBSですと査定金額アップにつながります。

また、メンテナンス履歴も査定金額アップの一つです。メンテナンス履歴がちゃんと残っているものに関してはプラスになります。
また、そもそも走り系の車であるため、荒い運転や事故で傷やへこみを作ってしまうと査定があまりつかないことが多いので、大胆な運転で車体を傷つけないこと、小さな事故でも起こさないように注意することが重要です。また、プレミアムスポーツという側面を持つ車でもあるので、喫煙などをして価値を落とさないようにすることも大切です。

WRX　STIはスポーツカーならではの人気の性能や装備、人気のカラーがあります。
それらを以下で紹介していきます。

・STI
買取相場は160～605万円となっています。
WRX　STIはスポーツカーならではの走りが楽しめる性能や装備があしらわれています。スバルが独自で生み出したシンメトリカルAWD、スバルの伝統技術である圧倒的な動力性能を誇る水平対向BOXERエンジンと、これらの性能を存分に活かしてくれるパッケージングは、スポーツカーとして期待通りの走行体験をかなえさせてくれます。
キーレスアクセス＆プッシュスタート、UVカットガラス、オートライトは標準装備されており、インテリアには本革を使用しスタイリッシュで高級感あふれる仕様となっています。
年式が新しければ新しいほど流通台数は多く、スポーツカーとして人気が高く、全体的に状態もいいことから高値で取引されることが多いです。

・STI タイプS
買取相場は200～560万円となっています。
このグレードでは、迫力のある19インチのアルミホイールタイヤやビルシュタイン製のダンパーが採用され、トップグレードとして人気を集めています。スポーツ走行はしないという方でも、高速道路で走行する際には、このビルシュタイン製ダンパーが優れた操縦安定性と乗り心地を保証してくれます。ビジュアル面ではトランクリップスポイラーが追加され、STIとは一味ちがう見た目となっています。
また、ワイパーブレード凍結防止の「フロントワイパーデアイサー」や、寒い時期にすぐに体を温めてくれる「フロントシートヒーター」も標準装備となっています。
また、世界一の安全性を誇る安全機能も搭載しており、最高レベルのセイフティー装備が備え付けられています。
流通台数は比較的多く、走行距離が多いものであっても人気のグレードであるので、高めの査定金額で取引されています。

また、特別仕様車のタイプRA-Ｒ、S207もあります。こちらの買取相場はそれぞれ、114～869万円、454～548万円となっています。
タイプRA-Rは2018年に500台限定で発売され、従来のものより車両を軽量化して、STI最強エンジンを搭載し、「軽さ」「速さ」「愉しさ」をテーマにし、車の本質を極限まで追求したグレードです。
S207は2015年委400台限定で発売され、そのうち100台は二ュルブルクリンク24時間レース優勝記念オーナメントが装着されたサンライズイエローの専用カラーで発売されました。
「運転がうまくなる車」をテーマに、運転性能を徹底的に追求したコンプリートカーです。
どちらも、限定車であるため、流通台数は少なく、プレミアがつくため、高額で取引されています。

WRX　STIは全部で6色ありますが、その中でも人気のカラーは以下の3つです。

・クリスタルホワイト・パール
本物のパールのように輝き、飽きのこない定番カラーで長く乗ることができ、車内が暑くなりにくいためエコにもつながります。また傷が目立ちにくく、膨張効果のある白は存在感を与えてくれます。

・WRブルー・パール
スバルのモータースポーツを象徴としたカラーで、この車種のみのカラーです。個性を出したいというユーザーに人気があります。

・クリスタルブラック・シリカ
黒いボディに浮かび上がるうっすらとしたツヤが、上品さと高級感を漂わせてくれるカラーで、主に男性からの人気を得ています。

WRX　STIの人気オプションには以下の5つがあります。

・アドバンスドセイフティーパッケージ
標準装備されている「アイサイト」と呼ばれる衝突安全装備、走行支援装備に加えて、さらなる安全装備がセットになったオプションです。主に周囲の情報を検知し、安全を確保するための装備で、スポーツカーとしてだけでない機能をプラスさせてくれます。

・コールドウェザーパック
寒い時期に役立つ機能がセットになっているオプションで、ワイパー等にヒーターをつけることで凍結を防ぐ機能と、シートのヒーターでエンジンを入れてすぐに温まることができる機能が付いています。

・大型リアスポイラー
スポーツカーならではの装備で、スポーティーなデザインを強調できるため、人気のオプションとなっています。

・ウェルカムライティング
ミラーの下側から出るライトを使って足元を照らす仕様になっており、高級車ならではの装備です。

・RECAROフロントシート
スポーツカー用のシートを手がけているRECAROのシートを装着できるオプションで、赤いラインが黒地にアクセントとして入っており、細かなシートポジションの変更にも対応しています。運転席だけでなく助手席にもついているという点も魅力です。