CLクラスは、1996年8月に、同じブランドの高級車の代名詞ともいえるSクラスと共通のプラットフォームや装備をもつ派生車として登場しました。その後1999年、2006年と二度のフルモデルチェンジを経て、2014年には生産終了となりました。特徴であるビッグボディが、当時の2ドアクーペとしては破格のサイズで、モデルチェンジによって全幅がやや絞られましたが、そのロングボディは三代目まで受け継がれました。初代でも、デュアル・サイドエアバッグやプリテンショナー＆フォースリミッター付きシートベルト、ABSやブレーキアシスト、ESPなど安全装備が充実しており、その後のモデルチェンジでウィンドエアバッグや、レーダーによって人等を検知するレーダーセーフティーパッケージや、危険時に自動でブレーキを行うアクティブブラインドスポットアシストなど、様々な機能が標準装備されました。全体的にスポーツ走行を重視した性能となっており、スポーティーかつパワフルな走りが体感できるようになっています。
買取相場は48～730万円となっており、傾向としては上昇傾向にあります。

三代目
2006年にフルモデルチェンジされ、初代に比べると様々な装備が追加され、性能もアップしており、CL550ブルーエフィシェンシーなど三代目限定のグレードも登場しています。買取相場としては、34～921万円となっており、販売終了となってしまっため希少価値もあり、また、趣味性の高いモデルであるので、内装や外装の状態や、機能面次第では思った以上に高く買い取ってもらえる場合もあります。

二代目、初代
二代目の安全性能などの機能面は初代とあまり変わっておらず、買取相場としては0～15万円となっています。ただし、CL600は一定層からの需要があるためか、約900万円の査定額が付いた例もあります。しかし発売から20年以上経っていることもあり、あまり大きな値はつかないと思ったほうがいいでしょう。売却を考えているのであれば、一度査定に出してみてから考えてみてはどうでしょうか。

前提として、車を売却する上でより高く売れる時期が存在します。それは、需要が高まる時期に向けて買取店が買取を強化する1～3月（3月は中古車買い取り業者の決算月でもある）と、ボーナスの出る時期やほとんどの中古車買い取り業者の半期決算月である9月です。そのため、より高く売りたいのであれば、この時期を狙って売却に出すことは一つの手です。しかし車は、ましてやCLクラスなどの外車はなおさら、時間が経過するとともに価値も下がっていきます。走行距離が伸びれば伸びるほど価値は下がりますし、劣化が見られればマイナスポイントとなります。ですので、走行距離が3万㎞、5万㎞などの大台に乗る前に査定に出すことが好ましいでしょう。また、オプションをつける際には、社外品のものではなく純正のものをつけることがポイントです。純正のオプションであっても、取り外していたり、持参し忘れたりするともったいないので、しっかり確認してから査定に出しましょう。

CLクラスには人気のグレードやカラー、オプションが存在します。人気のものであればあるほど需要も高いので買い取り価格も高くなる傾向にあります。以下ではそれらを項目に分けて紹介していきます。

CLクラスには8つのグレードがあります。

・CL500
・CL550
・CL550　サウンドスイート
・CL550　デジーノAMGスポーツEd
・CL550　ブルーエフィシェンシー　グランドエディション
・CL550　ブルーエフィシェンシー
・CL600
・CL63　AMG

CL550ブルーエフィシェンシーの買取相場は210～262万円となっています。このグレードは三代目モデルのグレードで、その世代の中では標準グレードとなっています。エンジンには新型の直噴ツインターボが使用されており、最高出力は435馬力となっていて、大幅な性能アップと燃費向上を両立しています。パワーウィンドウや集中ドアロック、本革シート、クルーズコントロール、ウッドパネルなど、装備面も充実しています。

CL600の買取相場は335～418万円となっています。このグレードは、初代から三代目まですべての世代で設定されているグレードです。CLクラスの中では中間グレードで、こちらも三代目ではツインターボチャージャー付きエンジンが搭載されて、最高出力は517馬力となっています。ボディサイズは全長5100㎜×全幅1870㎜×全高1420ｍｍとビッグボディで、迫力のある見た目となっています。

最後に記載しているCL63AMGは、買取相場334～572万円となっており比較的高い値段ですが、このグレードは2002年の3月限定で発売しており、2007年3月にはカタロググレードに昇格しています。トップパフォーマンスモデルと位置づけられているので、性能や装備は超一流ではありますが、価格も新車だと2000万円を超えるため、保有しているユーザーは少ないため市場ではあまり出回っていません。

CLクラスに設定されているカラーは全部で11色と豊富です。その中でも人気のカラーを紹介していきます。

・ダイヤモンドホワイト
どんな車種でも定番人気の白はCLクラスでもやはり人気です。使う人も場所も選ばないカラーで、また、メタリックペイントが施されているので迫力もあります。

・オブシディアンブラック
こちらも定番人気の黒で、漆黒にメタリックペイントが施されており、男心をくすぐるかっこよさが魅力のカラーです。こちらも時と場合を選ばないカラーで非常に使いやすいです。

・イリジウムシルバー
老若男女問わず利用できるカラーで、無難なカラーの一つです。白系や黒系のカラーに比べると傷や汚れが目立ちにくい点も人気の一つです。

CLクラスには様々なオプションを付けることができますが、その中でも人気のオプションを紹介していきます。

・ドライブレコーダー付きデジタルルームミラー11.1型
タッチパネルやわかりやすいアイコン表示で使いやすく、大画面の液晶で見えやすくなっています。また、万が一の時に備えて前方も後方も同時録画しており、悪天候時や夜間でも明瞭に録画されます。また、常時録画、衝撃録画、手動録画、駐車録画、静止画の五つの録画モードがあるので、その時に必要な映像をそれぞれのファイルから探すことができます。

・メルセデス・ベンツ純正アクセサリー　おすすめパッケージ
ドライブレコーダー、フロアマットプレミアム、ETC2.0、タッチスクリーン保護フィルム、USBアダプタケーブルがセットになったオプションです。あると便利なオプションが揃っており、通常12万円のところ10万円となるのでお買い得でもあります。

・コンフォートシステム
小型フックやハンガー、折りたたみテーブルなど、便利なアイテムをヘッドレスに取り付ける際に役立つアイテムです。純正部品ということもあり専用の設計がされているのでインテリアにもなじむデザインとなっています。

・シリコンワイパーブレード
摩擦抵抗を軽減し、不快に感じるビビりを軽減しており、雨天時だけでなくスノーシーズンでも活躍するワイパーブレードです。シリコンゴムの特殊なコーティングによって撥水効果や耐熱性、耐久性、耐寒性に優れた特徴を持ち合わせており、低温下であっても良好な払拭が実現されます。