トヨタ シエンタの買取相場・査定価格

トヨタ シエンタの車種サムネイル画像
トヨタ シエンタの買取参考相場8.6万円 〜 365.1万円
下取り価格7.9万円 〜 350.5万円
年式2003年 〜 2023年
走行距離10,000km 〜 170,000km

※2025年12月現在

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シエンタの買取価格の12ヶ月の推移

集計期間:2024年12月2025年11月(直近12ヶ月間)
集計方法:中央値
サンプル:n=115
データ出典:セルカ実績
データ補完について : 実績が0件の月は、前後の月の有効なデータから線形補完(点線で表記)
最終更新日:2025年12月1日

シエンタの買取参考相場と傾向

2024年12月現在、シエンタの買取相場は上昇傾向にあります。近年、シエンタのような小型ミニバンの人気が高まっていること、半導体不足による新車納期の長期化(※シエンタはほかのトヨタ車と比べると納期は早め)で、中古車需要が増えていることなどが理由です。

2022年8月に発売された最新モデル(3代目)が高価買取されやすいのはもちろんですが、ひとつ前の旧モデル(2代目)も買取価格が上昇しています。

2024年1月と同年12月のシエンタの買取相場を比較すると、約1.36倍上昇したというデータもあり、シエンタを売却する絶好のチャンスといえるでしょう。

ここではシエンタの最新モデルと旧モデルの買取相場、高く売るためのポイント、査定で有利なグレード・ボディカラー・オプションなどを解説します。

3代目シエンタ(10系)の相場

3代目シエンタ(10系)とは、現在販売中のモデル(現行型)です。

最新のADAS(先進運転支援システム)が搭載されており、安全性能は後述するひとつ前のモデル(2代目)より格段に進歩しています。2022年には、国土交通省とナスバ(自動車事故対策機構)による「自動車安全性能2022」で、最高評価の「ファイブスター賞」を獲得しました。

また、燃費性能は国産ミニバンの中でもトップクラスです。

最新モデルのため全体的に高値で取引されていますが、グレード(同一車種内での等級)や、ガソリンかハイブリッドかによっても買取相場が異なります。

グレード別の買取相場は以下のとおりです(2024年12月現在)。

上記から、グレードが上がると買取価格が高くなること、同じグレードでもガソリン車よりハイブリッド車のほうが買取相場が高いことが分かります。

2代目シエンタ(170系)の相場

2代目シエンタは2015年7月〜2022年8月まで販売された旧モデルです。

2003年の初代シエンタ登場以来、12年ぶりに発売された新型でした。

ミニバンに必須の後席スライドドアや3列シートを装備し、外観はアクティブさを強調したスタイリッシュなデザインです。

また、2代目からは先進運転支援システム「トヨタセーフティセンス」の搭載がスタート。広い荷室を確保した5人乗りの2列シート車(グレード名:FUNBASE)やハイブリッド車もラインナップされました。

2代目の買取相場は、3列シート車か2列シート車かによって異なります。

【3列シート車】

【2列シート車】

上記から、2列シートよりも3列シート車のほうが買取相場が高いこと、3代目と同じく上級グレードやハイブリッド車は高額査定が出やすい傾向にあると分かります。

2018年9月のマイナーチェンジでは、先進運転支援システム「トヨタセーフティセンス」がバージョンアップし性能が向上しました。そのため、2018年9月以降のシエンタは中古車市場でも需要が高く、それ以前のものと比較して高額査定が出やすい傾向にあります。

シエンタの豆知識

概要

シエンタは、丸みを帯びたボディが特徴のコンパクトミニバンです。2010年に一度販売が終了しましたが、販売店やユーザーからの声を受けて復活した異色の経歴を持ちます。

初代から人気の高いクルマで、2代目が登場してからは毎年10万台前後を売り上げてきました。一時期の販売台数は年間6〜7万台とやや低調でしたが、2022年8月のフルモデルチェンジで勢いが復活。2023年は約13万台を売上げ、2023年で最も売れたクルマトップ5にランクインしました。2024年は販売台数ランキングトップ10の常連になるなど、いま日本で最も売れているクルマのひとつです。

シエンタの人気の理由は「ちょうどいいサイズ感」。全長4,260mm/全幅1,695mm(現行モデル)の、5ナンバーサイズに収まったボディサイズで、大型車に不慣れでも運転しやすいのが特徴です。

また、3列シートで最大7人が乗車でき、2列目・3列目シートを格納すれば自転車など大型の荷物も載せられます。

子育て終了後に大型ミニバンから小さめのクルマに乗り換えたいとき、子どもができたから軽自動車より大きめのクルマにしたいときなどに最適といえるでしょう。

シエンタは価格設定も絶妙で、スタンダード(5人乗り・ガソリンタイプ)なら税込199万円と、200万円を切る価格で購入できます。

「これなら手が届きそう」「ちょっと見に行ってみよう」という敷居の低さもシエンタの魅力です。

シエンタを高く買い取ってもらうコツ

シエンタを高値で買い取ってもらうポイントは次の6つです。

  1. エンジンがハイブリッドであること
  2. グレードが高いこと
  3. 年式が2015年以降であること
  4. 走行距離が5万km以内であること
  5. 内外装がきれいなこと
  6. こまめにメンテナンスされていること

ひとつずつ、詳しく解説していきます。

1.エンジンがハイブリッドであること

先ほど紹介したように、シエンタはハイブリッドのほうが高く売れます。近年のガソリン価格高騰で燃料代の節約ニーズが高まっているためです。

シエンタは国内最小クラスのミニバンで燃費は良いほうですが、それでもガソリン車の燃費は「18.3km/L」にとどまり、軽自動車やコンパクトカーには及びません。一方、ハイブリッドの燃費は「28.2km/L」で、ガソリン車より約10km/Lも燃費性能がアップします。

また、中古車需要の高さもハイブリッドが高く売れる理由です。中古車購入の際にガソリン車を選ぶ人は依然として多いものの、年々減少傾向にあり、逆にハイブリッドはシェアを伸ばしています(※)。

中古のハイブリッドに人気が集まっているのは、新車価格が高いためです。たとえば、シエンタ現行モデルのZグレードをみると、ハイブリッドの新車価格はガソリン車より30万円も上がります。

高年式で低走行のハイブリッドは、モーターやインバータ、バッテリーなどの劣化が少ないため、高価買取が期待できるでしょう。

(※)出典:リクルート自動車総研 中古車購入実態調査2023

2.グレードが高いこと

シエンタの買取価格は、グレードが高いほど上がります。シエンタに限らず、クルマはグレードが上がるほど機能や装備が充実するためです。

たとえば3代目シエンタでは、上級グレード「Z」と中級グレード「G」には後席パワースライドドアが左右両側に装備されます。

しかし、グレードが最も低い「X」はパワースライドドアは助手席側のみで、もう片側はオプションでも追加できません。

また上級グレード「Z」では、後席両側のパワースライドドアにハンズフリー機能(スライドドア下で足先を出し入れするだけでドアを開閉できる機能)が追加されるなど、さらに装備の質が上がります。

シエンタのメインユーザーであるファミリー層は、中古車選びの際、装備の充実度を重視する傾向があります。

業者も次の買い手がつきやすいクルマを積極的に買い取りたいため、グレードが高いほど高額査定が出やすいのです。

3.年式が2015年以降であること

年式とは、そのクルマが初めて新車登録された年のことで、査定額を決める重要な要素です。

シエンタで高価買取されやすいのは、2代目モデル(2015年7月以降のもの)と3代目モデルです。当サイト(セルカ)でも、2015年以降のシエンタは100万円以上の査定が出ることはめずらしくなく、状態が良いものなら200万円以上での買取実績もあります。一方、それ以前の初代モデルの査定額は10〜50万円がメインで、最高でも140万円ほどと高価買取は難しくなります。

年式が若い(高年式)クルマに高額査定がつきやすいのは、クルマ全体の状態が良好なためです。高年式のクルマは経年による部品の劣化が少なく、すぐに交換・修理の必要がありません。購入後、そのまま使えて事故や故障などのリスクが低いため、買い手がつきやすくなります。もちろん、内外装がきれいなことやデザインがモダンなことも選ばれやすい理由です。

またシエンタの場合、2代目から先進運転支援システム「トヨタ セーフティセンス」が搭載され始めたことも査定額アップに影響しています。

年式は毎年1月1日にプラス1年され、その度に買取価格は下がります。売却を考えるなら、新年を迎えて年式が1年増える前に早めの査定を依頼しましょう。

4.走行距離が5万km以内であること

走行距離もクルマの買取価格を大きく左右します。シエンタに限らず、クルマを高く買い取ってもらうなら、走行距離「5万km以内」の売却がおすすめです。

ホンダアクセスが全国の中古車ユーザーに対して行ったアンケート調査によると「中古車購入の際に走行距離にこだわる」と回答したユーザーは4割、走行距離5万kmまでのクルマを希望するユーザーは8割近くにのぼることが分かっています(※)。

日本では走行距離が10万kmを超えたクルマは寿命が近いと判断され、買い手もつきにくいため査定額は一気に下落します。車種や業者によっては値がつかないこともめずらしくありません。シエンタは人気車種のため買取不可というケースは少ないものの、同じ年式の5万km走行車と10万km走行車を比べると、後者は買取価格が半分程度に下がります。

走行距離は1万kmごとに加算され、その度に買取価格が下がります。クルマを売却するなら、1万kmの桁が更新される前に査定に出しましょう。

(※)出典:株式会社ホンダアクセス 中古車購入に関する調査2023

5.内外装がきれいなこと

クルマの内外装の美しさも買取価格に影響します。

ボディの洗車はもちろん、室内のゴミ・汚れ・接着剤の跡などはきれいに取り除きましょう。

車内のペット臭・タバコ臭・芳香剤のにおいも査定に響くため、消臭剤でできる限り無臭にしておきましょう。においについては査定直前だけでなく、普段からペットを乗せない・車内ではタバコを吸わないなどの配慮が大切です。

また、ボディの細かな傷やへこみは無理に修理せず、そのまま査定に出すのがおすすめです。

修理すれば査定アップが期待できますが、修理費用のほうが高いことが多く、損をしてしまいます。

DIYによる修理も慣れていないと逆に状態を悪化させてしまうため、控えるのが無難です。

6.こまめにメンテナンスされていること

定期的にメンテナンスされた状態の良いクルマは買取価格が上がります。

普段の洗車やワックスがけはもちろん、エンジンオイル・エアコンフィルターなど消耗品の定期的な交換にも気を配りましょう。

また、車検以外にディーラーなどで12ヶ月と24ヶ月点検も受けておくと、査定の際により好印象です。

メンテナンスや部品交換がこまめに行われていれば、走行距離が少し多くても大幅な査定ダウンは避けられます。

事前に整備記録簿を準備し、査定担当者に見せられるようにしておきましょう。

シエンタの人気グレード

シエンタの売れ筋は、中級グレード「G」と上級グレード「Z」です。

ここでは、現行モデルを中心にそれぞれの特徴を解説します。

1.中級グレード「G」

「G」は価格と装備のバランスが取れた中級グレードです。手の届きやすい価格設定ながら、ワンタッチスイッチ付きデュアルパワースライドドア・UVカット付きガラスに、スマートフォンやタブレット充電用のUSBジャック(Cタイプ)など、快適・便利装備が揃っています。

外観は2灯式LEDヘッドランプに、シンプルなスチールホイールのすっきりしたデザイン。内装は黒が基調の落ちついた雰囲気で、シート・ドアアームレストのファブリック素材が温かみを加えます。子どもの送迎や買い物、家族との旅行などさまざまなシーンにマッチするデザインといえるでしょう。

ボディカラーは全9色(単色7色+ツートン2色)から、内装色は「カーキ(黄・茶の混合色)」「ブラック」の2色から選択可能です。

また、ロングドライブに欠かせない「クルーズコントロール(アクセル操作なしで一定速度を保つ機能)」、街中を走るときでも安心の「プリクラッシュセーフティ(歩行者や他車に衝突しそうなとき自動ブレーキをかける機能)」など安全機能も充実しています。

メーカーオプションも豊富で「切削光輝+ブラック塗装」のアルミホイールや、足先をかざすだけでスライドドアを開閉できるハンズフリー機能なども追加可能です。

Gグレードは、高年式の個体に270〜300万円超の高額査定が出た事例がある一方、年式が1年古くなると確実に買取価格が下がります。特にガソリン車の場合、2015年式(10年落ち)以前の個体は、買取相場が一気に半分ほどまで下落するため、売却を考えている場合は早めの行動がおすすめです。

2.上級グレード「Z」

「Z」は充実した装備が魅力の上級グレードです。

金属調塗装のグリルモール(フロントグリル周りの部品)や「ダークグレー+シルバーメタリック塗装」のホイールキャップが装備されるなど、他グレードよりスタイリッシュな外観です。

LEDヘッドランプには、1灯の光源でハイビーム・ロービームを切替できる「Bi-Beam(バイビーム)」を採用。省電力で寿命が長い・点灯速度が早く明るい・小型で軽いなどがメリットです。

内装では、本革巻きステアリングホイール・ファブリック巻きインストルメントパネル・7インチ液晶ディスプレイ表示のスピードメーターが、高級感と先進性を演出します。

「Z」には、ほかにも次のような装備が付きます。

ボディカラーのラインナップは「G」と同じく9色。内装色には、室内が明るく広く感じられる「フロマージュ」が追加され全3色から選択可能です。

上級グレードのため、全グレード中で最も良い査定が期待できますが、特にハイブリッドの4WD(E-Four)は、2WDのハイブリッドやガソリン車と比べて買取価格が上がる傾向にあります。

シエンタの人気カラー

現行型シエンタの人気カラーは以下の3色です。

  1. ベージュ(明るめの薄茶色)
  2. アーバンカーキ(緑がかった灰色)
  3. プラチナホワイトパールマイカ(光沢のある白)

シエンタでは定番のホワイト以外に、くすみカラーの「アーバンカーキ」やナチュラルカラーの「ベージュ」などが人気です。

アーバンカーキはシンプルで安心感があり、都会的な印象も与えてくれます。「長く乗っても飽きがこない」「汚れが目立ちにくいので洗車が楽」「ほかのクルマと差別化できる」などが人気の理由です。

ベージュは柔らかく温かみがあり、家庭的な雰囲気を好む女性に好まれます。

ただし、買取相場は定番のホワイトやブラックのほうが高くなる傾向にあります。将来の売却を考えるなら「ブラック」「プラチナホワイトパールマイカ」が有力な選択肢といえるでしょう。

シエンタの人気オプション

シエンタでは利便性や安全性を高めるオプションが人気です。ここでは、先代の2代目シエンタに用意された、下記5つのオプションについて解説します。

  1. LEDランプパッケージ
  2. ナビレディパッケージ
  3. スーパーUVカット&シートヒーターパッケージ
  4. スマートエントリーパッケージ
  5. ラゲージボード

1.LEDランプパッケージ

先代シエンタに用意されていたオプションです。ヘッドランプが標準のハロゲン灯から「Bi-Beam LEDヘッドランプ」へ変更され、オートライト機能とLEDフロントフォグランプも追加されます。

人気の理由はスタイリングで、特にリアコンビネーションランプは、LEDにするとまったく違う印象になり、一気に高級感が増しました。

LEDランプパッケージは税込価格が11万円と高額なこともあり、2代目シエンタに装備されていると査定アップが狙えます。

2.ナビレディパッケージ

トヨタの純正ナビを、より便利に使うためのオプションです。

後方の様子をナビ画面に表示するバックカメラ、運転中に手元でオーディオ操作ができるステアリングスイッチが装備されます。2018年9月のマイナーチェンジで、6スピーカー(車内6ヶ所に搭載されるスピーカー)も追加され、臨場感あるサウンドを楽しめるようになりました。

ただし、ナビ本体は付属しないため別途購入が必要な点に注意しましょう。

3代目シエンタではスタンダード「X」のみのオプションとなり、ステアリングスイッチは含まれていません。

3.スーパーUVカット&シートヒーターパッケージ

UV(紫外線)カットガラスと、冬に座席を暖めるシートヒーターがセットになったオプションです。

UVカットガラスには、日射による車内の温度上昇を抑える「IR(赤外線)カット機能」も付いているため、エアコン負荷軽減と燃費向上に役立ちます。

特に女性から人気のあるオプションで、家族や友人など、多人数乗車の機会が多いシエンタに付いていると査定時に有利です。なお、現在はオプション名が「コンフォートパッケージ」に変更されています。

4.スマートエントリーパッケージ

先代シエンタのスタンダード「X」にのみ付けられるオプションです。

このオプションを付けると、キーを鍵穴に差し込まなくてもドアの解錠・施錠が可能となります。

また、エンジンもボタンを押すだけでスタートできるため、一度使ったら手放せない便利さです。

スマートエントリーパッケージが装備された「X」グレード車は査定アップが期待できるでしょう。

5.ラゲージボード

シートを格納したときにできる、すき間や凹凸をカバーしてフラットな床面にできるボードです。

荷物がすき間に落下したり、シートが汚れたりするのを防ぎ、使わないときは折りたたんでコンパクトに収納できます。

なお、防水仕様ではないため、汚れた物や水気のある物を積むときは注意が必要です。

コラム編集部
監修セルカ編集部中古車査定のエキスパートが車の買取に関するお得な情報をご案内いたします。詳細はこちら>

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