ランドクルーザー300系ＺＸは“新車超え”が当たり前の希少モデルですが、仕様・装備・売却タイミングを最適化するとさらに50万円以上の差が出ることも。とくにガソリン車の輸出需要、純正20インチ＆JBLの欠品有無、モデルサイクルなどが査定を左右します。現オーナーがすぐ実践できる“ＺＸならでは”の高値売却テクニックを5つのポイントにまとめました。

1. ガソリンZXは「3年・5万km未満」で輸出プレミアを最大化

V6ツインターボ×低走行は中東・パキスタン市場で最も指名が多い条件。登録から3年以内・走行5万km未満なら残価150％超も珍しくありません。走行距離が伸びる前に査定依頼し、海外バイヤーが多いオークション型で競わせるのが鉄則です。

2. 人気色〈070パールホワイト／202ブラック〉で評価アップ

中東再販で鉄板のホワイトパールとブラックは、同年式のグレーやブラウンより最大40万円高く取引されるデータがあります。洗車キズとウォータースポットが目立ちやすいので、査定前にプロ施工の鏡面仕上げ＋撥水コーティングで艶感を復活させましょう。

3. 純正20インチSuper-Chromeホイール＆JBL14sp欠品は減額最大30万円級

ZXの高リセールを支えるのが専用20インチAWとJBLサウンド。社外ホイール装着やJBLスピーカー欠品は−20〜30万円と大きい減額要因です。カスタム派でも純正パーツは必ず保管し、査定前に戻す準備を整えておくことが高値維持の近道になります。

4. AVS・HUD・ムーンルーフ付き車は“後付不可装備”

電子制御ダンパーAVSとヘッドアップディスプレイ、電動ムーンルーフは輸出先でも高評価。後から追加できないため装備の有無が査定額に直結します。装備内容を整備手帳やカタログコピーで提示し、査定員の確認時間を短縮すると評価アップが狙えます。

5. ディーゼルZXは「右H×低硫黄燃料地域」向け需要を意識

F33Aディーゼルは豪州や欧州右ハンドル市場で安定したニーズがあります。DPF焼き付きやAdBlue残量の警告履歴があると敬遠されるため、純正AdBlueを早めに補充し、DPF再生記録を残しておくと5年落ちでも120％前後の残価を保ちやすくなります。