トヨタ C-HRの2022年9月現在の買取相場の傾向は、どの年式も上昇傾向にあります。
次世代クロスオーバーSUVとしてトヨタは2016年に市場投入。
現在トヨタがもっとも力を入れている領域であり、日本国内だけではなく世界に対しても戦略が整えられた存在であることは間違いありません。
事実、2016年の発売開始以来「TOYOTAの世界戦略SUV」というキャッチコピーで海外にも同時販売がなされています。
そのため輸出用としての買取はそれほど盛んではないものの、国内外問わず高い人気を誇っているのです。

輸出用でなくても日本国内で高い人気を誇っているC-HRは、比較的高額査定が期待できる1台です。
空前のSUVブームが到来している日本において、SUVの市場価値は徐々に高くなっています。
特にライフスタイルが変動する3・4月と9・10月はC-HRも高額査定を叩き出しやすく、売り時と言えるでしょう。
ただし人気車種とはいえ、年式や走行距離が嵩んできてしまうと話は別。
可能な限り年式も走行距離も浅いものが高額査定に結び付きやすくなるでしょう。
詳しい買取査定額は、以下に3年落ち・5年落ちに分けて解説します。
7年落ちの個体は存在しないため、ここでは割愛します。

3年落ち
3年落ちのC-HRはまだまだ中古車市場に少ないためか、高額査定の対象となっています。
新車価格は高くても300万円台とそれほど高額ではありませんが、SUV人気が手伝って、買取相場が高騰しているのです。
また、C-HRは家族でも利用できる車であることからファミリー層からも人気が高く、中古車でも新車同然の価格で売買されているケースも珍しくありません。

一般的に、家族で利用できるミニバンやSUVは、3年で買い替えることが少ない傾向にあります。
そのため3年落ちで中古車市場に出てくるC-HRは非常に貴重で、中古車買取店もそれを理解しているため高額査定につながりやすいのです。

5年落ち
5年落ちのC-HRも比較的高い水準で高額査定される傾向にあります。
3年落ちが240万円台なのに対し、5年落ちは200万円前後とやや劣るものの、ほかの形状の車と比較すると大きな差があります。

5年落ちともなればそろそろ変え時と判断され、中古車市場に多く流通するようになるのが一般的です。
しかし、C-HRやそのほかのSUVは5年落ちでも大きく査定価格を下げない傾向にあります。
そのため、C-HRも比較的高い水準で取引されており、5年落ち程度であれば高額査定が期待できるでしょう。
ただし、さすがに7年落ちまで行くと大幅に査定額を下げる可能性も否めません。
可能であれば5年前後で売却することで高額査定につながります。

トヨタ C-HRの買取時の注意点は、傷や汚れに細心の注意を払っておくことです。
クロスオーバーSUVであるため、通常のSUVと比較するとそれほど耐久性が高いわけではありません。
しかし、やはりSUVとして期待されている側面もあるため、多少の悪路であれば走行できるようになっています。
悪路走行をすると小石や泥を跳ね上げ、ボディを傷つけたり汚したりしてしまう可能性があります。
その状態で放置したまま査定に出すと、結果的に査定で減点を受けてしまうのです。
特に足回りに注意しながら、日頃の洗車やワックスを怠らないようにしましょう。

また、走行距離がかさんでいるC-HRについてはエンジンのコンディションも重要なポイントとなります。
定期的なオイル交換ができているか、不具合箇所は車検や定期点検で修理・交換ができているかも重要なポイントです。

トヨタ C-HRは2016年に次世代世界戦略車として市場投入されました。
比較的新しい車であり、なおかつ従来のトヨタ車にはないスタイリングで賛否を巻き起こしたものの、現在では高い人気を誇っています。
走行性能も非常に高く、発売前に行われたニュルブルクリンク24時間レースでは試作車が出場するなど、異例の動きを見せています。
中古車市場でも高い人気を博しているC-HRの中でも、特に人気の要素があるため、ここではグレード・ボディカラー・オプションで人気の高いものを解説しましょう。

トヨタ C-HRの人気グレードは以下の5つです。

S GRスポーツ
G-T モードネロ セーフティプラス2
G
G モードネロ セーフティ
G-T LEDエディション

上記の5つはいずれも180～200万円台での買取が一般的。
高額査定が期待できるグレードばかりです。

「GR スポーツ」はトヨタのスポーツ部門GAZOO Racingが手がけている1台であり、ニュルブルクリンクでのレース出場経験を持つ「S GR スポーツ」も高い人気を誇っています。
その買取相場は平均で200万円台と非常に高く、過去には240万円で買い取られた実績もあります。
通常のSUVであれば、レース出場することを想定して作られていません。
しかし、C-HRは試作モデルが世界最高峰のコースに投入されたことで一躍話題に。
この実績は国内はもちろんのこと、世界の自動車メーカーを驚かせました。
市販モデルはもちろんレースに出場したものとは別個体ですが、それでも速さを求める購入希望者からは高い人気を誇っています。
また、特に人気の高い「S GRスポーツ」はハイブリッドモデルでもあるため、環境面での支持率が高いのも特徴です。
今後のモデルチェンジなどでどうなるかはわかりませんが、高い人気を誇っている反面流通台数が少ない現在、そう簡単に買取相場は下落しないと考えていいでしょう。

ハイブリッドモデルの最上位に位置する「G」グレードも人気が高いモデルです。
ハイブリッドモデルとガソリンモデルの2種類がありますが、昨今の環境意識の高まりと燃費性能重視の潮流から、ハイブリッドに人気の軍配が上がります。
もちろん最上位グレードというだけあって新車価格も高額ではありますが、その分リセールバリューも高めです。
年式や走行距離によって多少の前後はあるものの、150～180万円台が一般的と言われています。
特にハイブリッドシステムは経年劣化により性能を落としやすい傾向にあります。
少しでもいい状態で査定に出すためには、年式・走行距離の2点を特に重視しておくといいでしょう。

ほかのグレードも一定数人気がありますが、今後の動向によって大きく変動する可能性は否定できません。
販売開始から6年が経過したC-HRには、一部でフルモデルチェンジの噂も上がっています。
今後の市場動向を注視し、しっかりとした買取価格が保てるラインでの売却が必要です。
現在は最大6年落ちまでですが、年式が落ちていくとなかなか高額査定は難しくなってしまうかもしれません。

トヨタ C-HRの人気カラーは、以下の3色です。

ホワイトパールクリスタルシャイン
ブラックマイカ
メタルストリームメタリック

上位3色は定番のボディカラーが並びました。
これに関しては、家族の乗り物としての側面があること、乗り手の属性を選ばないことが原因と考えられます。
全部で8色のボディカラーが設定されているものの、上記3色は王道かつ安定した人気です。
車の中には一部のグレードでしか設定できない人気カラーも存在していますが、C-HRはすべて人気カラーが選択できます。
また「GR」グレードではツートンカラーも選択できるため、非常に人気があります。
これらのボディカラーは人気が高いものの、傷や汚れが付きやすいというデメリットもあるため、普段からの手入れが大事です。
怠らないようにして、高額査定に結び付くようにしましょう。

トヨタ C-HRの人気オプションは以下の5つです。

寒冷地仕様
寒い地域以外でも、装備しておくと快適になるオプション。暖房効果の効率も上がる上、ハイブリッド車でも温まるのが早くなるためおすすめ。ワイパーも通常モデルよりも強力になることから人気が高い。

バックカメラ
車体の大きなC-HRを安全にバックさせるためのオプション。後付けも可能ですが、自前でやると穴を空ける手間が発生したり、雨水がたまってサビてしまったりするため、純正のものを装備していた方が人気がある。

IRカットフィルム
赤外線・紫外線を軽減するフィルムをリアサイドとバックガラスに装着できるオプション。スモークタイプを選択することで車内のプライバシー保護にもつながる。また、ガラスが割れても飛散しにくくなるなどメリットも多い。

フロアマット
車内を汚さないために購入できるフロアマット。社外品でも問題はないが固定できないため純正品のほうが人気が高い。また、純粋に車内を汚さない工夫として購入したい人も少なくない。

T-Connectナビ
トヨタの純正ナビ。社外品でも一定の買取価格にプラスされるものの、マルチに使用できる点を考慮するとコストパフォーマンスが良い。また一部の機能はT-Connectでなければ使用できないものもある。