GLCの買取参考相場と傾向
メルセデス・ベンツ GLCの最新買取相場の傾向は、2021年よりもやや下がってしまってはいるものの安定した水準を維持しています。
日本市場に登場したのが2016年と言うこともありまだまだ新しく、中古車市場での流通台数も決して多い部類には入りません。
しかし、一般的に買い替えの時期に相当する5年が経過している年式のGLCも多く、その関係で比較的安定した買取相場を維持できているようです。
日本仕様車のラインナップは当初こそ少なかったものの、2018年と2019年、2020年にそれぞれニューグレードを追加。
エンジン機構の変更など、さまざまな点で変更が加えられたグレードが揃っています。
また、数多くの特別仕様車も投入されていることから、飽きられることなく常に一定の人気を誇っているのが特徴です。
ベースはCクラスとなっており、一概にジャンル分けするのが難しいものの、多くの自動車情報サイトではSUVと表記されています。
もともとはGLKクラスとして販売されていたものを名称とシステムを変更したことで誕生しました。
ここからは3年落ちと5年落ちのGLCの買取相場の傾向を解説します。
3年落ち
3年落ちのGLCは、買取相場としては600万円前後。
グレードにもよるものの、新車価格と比較すると2/3は担保できていると考えていいでしょう。
もとの新車価格が750~900万円台と非常に高額であり、それゆえに3年ほどで売りに出すユーザーは多くありません。
一方でSUVであることから購入希望者の層は広く、買い取ってもらえないということはないでしょう。
また、3年落ち程度であれば走行距離もそれほど嵩んでいるとは思えない側面もあり、高額査定に結び付きやすいと考えられます。
ただし、内外装の状態が査定に影響するのは間違いないため、いかに新しい年式であっても手入れをしていない状態では高額査定につながりません。
手入れの仕方や保管方法に注意が必要です。
5年落ち
5年落ちのGLCは500万円をやや下回る相場で推移。
大きく上昇したり、逆に下降したりすることもなく、高額査定に結び付いていると言えるでしょう。
5年落ちとは言ってもまだまだ新しい部類に入り、新車価格の半分程度のリセールを記録することがほとんどです。
しかし、3年落ちとは違い5年程度が経過すると走行距離などの関係も相まって想定よりも低い買取価格になるケースも。
今後の動向を見据えつつ、できるだけ早いタイミングで査定に出すといいでしょう。
GLCの買取時の注意点
メルセデス・ベンツ GLCの買取りでは、内装や外装、エンジンやトランスミッションなどの機械系の状態をメンテナンスしておくことが重要です。
内装は、メルセデス・ベンツらしい高級感溢れる造形や装備になっています。 さらに、パッケージオプションを装着している場合、より上質でラグジュアリーな空間になっているでしょう。これらの高級感を損なわないよう、定期的に掃除をして、パーツなどの輝きやレザーシートの擦れや切れがないようにしておくと、買取時に高い評価となります。
外装は、ボディにキズや凹みがあったり、表面のクリア塗装が剥げてしまったりしていると、買取時の評価が下がってしまいます。定期的に洗車をしてキズや凹み、塗装表面の保護をしておきましょう。
エンジンやトランスミッションなどの機械系は、法律で定められている法定点検やオイル・ゴム部品などの消耗品交換を適宜してください。これらのメンテナンスをして、点検整備記録簿に整備内容の記録が残っていると、買取時に減額されることがなくなります。整備の記録は確実に保管しておきましょう。
GLCを高く買い取ってもらうコツ
メルセデス・ベンツ GLCは2016年から日本国内で販売されているCクラスのSUVバージョンです。
Cクラスセダンよりも横幅があり、先代に相当するGLKクラスよりも全長が長くなっています。
その関係でラゲッジスペースが拡大しており、さらにゆったりとした乗り心地の実現にも寄与しているのです。
またエンジンも数種類ラインナップされているのが特徴です。
日本でも見かける高級SUVですが、その中でも特に人気のあるグレードやカラー、オプションを解説します。
GLCの人気グレード
メルセデス・ベンツ GLCには非常に多くのグレードが設定されています。
その中でも特に人気が高いのは以下の5種類です。
GLC220d 4MATIC クーペ AMGライン
GLC220d 4MATIC AMGライン
GLC220d 4MATIC ナイトエディション
GLC220d 4MATIC
GLC300 4MATIC
数字の後に「d」が付いているのはディーゼルエンジンのモデルで、GLCではガソリンエンジンモデルよりも人気があります。
燃料にかかる費用が割安な点、そしてパワーのあるディーゼルエンジンの性能を知っている人が購入しているケースが多いようです。
その中でも2.0Lモデルである「220d」が一番の人気。
大排気量のモデルよりも、燃費効率のいいオーソドックスなモデルが人気の中心にあります。
高額査定につながる「GLC220d 4MATIC クーペ AMGライン」「GLC220d 4MATIC AMGライン」は、それぞれ買取平均額が450~550万円。
場合によっては600万円に達することもあるようです。
「AMGライン」は、メルセデス・ベンツが提供するレーシングブランドであり、同社のラインナップでは最上位に位置しています。
新車価格は1,000万円に達することも珍しくはないため、もともと「AMGライン」を購入しようと考えているユーザーは中古車市場に出回ってくるのを待っている場合もあります。
ただし、ほかのメルセデス・ベンツの車の中には「AMGライン」の人気が落ちていくものも少なからず存在しているのは事実。
超高級車であることから、年式と走行距離で算出される減額幅が、ほかのGLCクラスよりも大きいため短期間で大幅に価格を落としてしまいます。
可能であれば早めに手放すなどの対処が必要になるでしょう。
そのほかのグレードでも、買取相場は300~450万円前後になります。
ただし、CLGクラスで唯一四輪駆動ではない「CLG200」系統は例外です。
ラインナップとしては4種類しか存在していませんが、SUVは一般的に四輪駆動モデルが支持される傾向にあります。
GLCも例に漏れず四輪駆動のグレードの人気が高く、後輪駆動の「GLC200」系統は査定評価はイマイチと言った状態です。
また、排気量が大きいモデルになればなるほど買取平均額が低下している点にも注目したほうが良いでしょう。
新車価格は大排気量のグレードの方が高額なものの、買い手が少ないためか買取価格の平均は「CLG 220d」より50万円ほど下回ってしまうこともあります。
維持費の問題もあるでしょうが、とにかくGLCについては中間グレードが人気の中心であると覚えておくと良いでしょう。
GLCの人気カラー
メルセデス・ベンツ GLCの人気カラーは以下の3色です。
ポーラーホワイト
オブシディアンブラック
イリジウムシルバー
この中でも特に抜群の人気を誇っているのが「ポーラーホワイト」です。
メルセデス・ベンツのコーポレートカラーでもあり、車に詳しくない人でも社名を聞いたら「ホワイト」のイメージを持つ人も多いでしょう。
SUVの力強さを表現できる「オブシディアンブラック」も人気は高いものの、やはりメルセデス・ベンツ=ホワイトのイメージがあるためか「ポーラーホワイト」がダントツの人気となっています。
買取価格には数万~十数万円の加算程度になりますが、売れ筋になるかどうかも査定員はチェックしているので思わぬ加算を受ける場合もあるでしょう。
洗車やワックスなどの手入れを怠らず、きれいな状態を保つようにしてください。
GLCの人気オプション
メルセデス・ベンツ GLCの人気オプションは以下の4つです。
AMGライン
エクステリアやインテリアの細部にわたり精悍でスポーティな存在感を与えるオプション。 フロントには「Mercedes-Benz」ロゴをあしらったブレーキキャリパーが装着される。広い視界を確保するだけだなくスタイリッシュな表情を演出するプラスマルチビームLEDヘッドライトも装備。
レザーエクスクルーシブパッケージ
エナジャイジングパッケージ、エアバランスパッケージ、マルチコントロールシートバックなどのオプションがセットになったパッケージ。ラグジュアリーで心地よい空間を作り出すパッケージオプションで人気が高い。
コンフォートパッケージ
エナジャイジングパッケージ、シートベンチレーター、Burmesterサラウンドサウンドシステム、エアバランスパッケージなどがパッケージとなっているオプション。「GLC63 4MATIC+」で選択できる。
AMGパフォーマンスパッケージ
サーキット走行時などの過酷な状況でも強力な制動性能と正確なコントロール性能、優れた耐フェード性能を発揮するカーボンファイバーセラミックのブレーキディスクを装備。強烈なGがかかるようなドライビングにも対応。