ホンダ NSXの最新の買取相場の傾向は徐々に上昇傾向にあります。
NSXには1990～2005年まで発売されていた初代モデルと、2016年以降に発売された2代目モデルの2種類が存在しています。
どちらもスーパーカーという位置付けであることに変わりはありませんが、現在の中古車市場で2代目NSXを見ることはほとんどありません。
現在の中古車市場の主流は初代NSXであり、どれだけ新しくても17年落ち以上が確定してしまっています。

その買取価格は当時の新車価格である1,000万円台に近いものとなっており、グレードによっては2,000万円以上の買取価格になることもあるようです。
もちろん走行距離はエンジンのコンディション、その他のオプションなどのトータル的な点数としてその価格がついているのですが、販売終了から20年近く経った現在、初代NSXは半ばプレミア化していると言っても過言ではありません。
無条件で高額買取されるわけではないものの、査定に出せば基本的には価値がつくと考えていいでしょう。

また販売終了からの年数の関係で、徐々にその流通台数を減らしていることも事実。
昨今叫ばれている環境性能とは程遠い存在ではあるものの、メイドインジャパンのクオリティであること、スーパーカーの中でも比較的リーズナブルな部類に入ることから高い人気を誇っています。

一方の2代目NSXは、中古車市場への流通台数こそ少ないものの、搭乗すれば高額査定は間違いなく保証されていると考えていいでしょう。
初代ほど爆発的な人気があるというわけではありませんが、昨今数が少なくなってきたスーパーカーという位置づけであることから、一部のマニアからは高い人気があります。
現在でも広く流通している1台ですが、新車価格の高さからなかなか中古車市場に出回ることはないようです。

またメンテナンスをよほどきちんとしていなければ、エンジンには見えない形でもダメージが蓄積されていってしまいます。
グレードや年式というよりも、総合的なエンジン性能及び足回りの状態によって買取価格が大きく変動すると考える、日頃からメンテナンスや手入れをしっかりとしておく必要があります。

初代・2代目ともに言えることは、万人受けする車ではないものの、一部の根強いファンからの支持率が圧倒的に高いということです。
これらのファンは状態の良い物を買い求める傾向にあるため、洗車やワックスは当然のこと、こまめなオイル交換やその他のメンテナンスを徹底的にしておく必要があるでしょう。

ホンダ NSXは、ホンダの技術の結晶ともいえる高性能スポーツカーです。

初代NSXでは、量産車としては世界初のオールアルミニウムモノコックボディを採用し、ホンダの代名詞ともいえる「VTECエンジン」を搭載しています。 ボディのサビは心配ないものの、アルミニウムの特性上、ボディの修理が非常に難しいため、傷や歪みによってマイナス評価になる可能性が高いです。そのため、保管場所や出先での駐車場に気を遣いながら所有することをおすすめします。

2代目NSXでは、高性能なハイブリッドスポーツカーに生まれ変わり、最新鋭の四輪駆動システム「SPORT HYBRID SH-AWD（Super Handling-All Wheel Drive）」を採用しました。 2代目NSXは、高性能スポーツカーであるものの、住宅街でもエンジン音を気にすることがないほど静粛性が高いモデルでもあります。 高性能かつ静かなスポーツカーを実現できたのは、ハイブリッドシステムによるものです。ハイブリッドシステムや四輪駆動システムなど最新鋭の技術を盛り込んだ2代目NSXは、不具合があると買取額が下がる可能性が高いです。そのため、定期的な点検や整備、メンテナンスを確実に行い、トラブルが起きないよう予防整備をすることをおすすめします。

ホンダ NSXはホンダの最上級モデルであるスーパーカーです。
1990～2005年までしばらく継続して販売されていましたが、一時的に販売を中止。
そこから10年以上が経過した2016年に2代目となるNSXが投入されました。
現在の中古車市場の主流は初代NSXであり、多くの中古車買取情報も初代をベースに記載されているものがほとんどです。
本記事でも基本的には初代NSXを中心に話を進めますが、判明している範囲で2代目についても触れていきます。

ホンダ NSX にはグレード分けが4つしか存在していません。
2代目まで含めれば種類はそれなりにあるものの、現在中古車市場に狙い目が流通している情報が見当たらなかったため、初代のグレードのみで人気の高い順に並べてみました。

タイプR
ベースグレード
タイプS
タイプT

NSXの中でもっとも買取価格がイマイチなのが「タイプT」です。
NSX 唯一のオープントップ型の1台で、走行性能などに関しては他のグレードと大きな差はありません。
しかし他の車が軒並み1,000万円の買取価格をつけているのに対し、タイプTだけは1,000万円に届かない買取価格が平均となっています。
様々な原因が考えられますが、代表的なものにオープントップの車が日本では馴染みが薄いという点があるでしょう。
いわゆるオープンカーと呼ばれる立ち位置になりますが、日本国内ではあまりオープンカーの需要というのは高くありません。
もともと欧米の天気の悪い冬場に日光浴をするために開発されたオープンカーは、日本ではその物珍しさから、よほど車が好きでなければ購入することがないと言われている形状です。
そのためタイプTの買取相場もそれに比例して低く、同じNSXの中では高額査定とは言えない立ち位置になってしまっているのです。

対して徹底的な軽量化とエンジンや足回りのチューニングを施したスポーツグレードの「タイプR」は、本来の目的である走りを楽しめる一台ということもあり、2,000万円オーバーの買い取り査定になるケースも珍しくありません。
とはいえ外装や内装の状態によって買取価格は大幅に左右されてしまいます。
ヘタをすれば認識が30年落ちなんてことも珍しくはなく、あまりに状態が悪ければ高額査定には結びつかなくなってしまうでしょう。
しかし外国人バイヤーによる輸出用車両としての買取も盛んで、そちらの場合は多少状態が悪くても高額査定につながりやすいという特徴もあります。
それに比例するかのように国内での人気も徐々に伸びている傾向が見られているため、今後しばらくは買取価格が高騰すると考えられます。

またグレードとは関係ないものの、トランスミッションはAT車よりもMT車の方が高額査定に繋がりやすい傾向にあるようです。
近年減少しているMT車に対しての反動とも見て取れますが、これは純粋に車を自由自在に操作したいと言う、NSXなどのスーパーカーに憧れるユーザー層の特徴でもあります。
MT車のタイプRが出てくれば、高額査定に繋がること間違いなしです。

ホンダ MSXの人気カラーは以下の3色です。

レッド
ホワイト
ブラック

王道かつ落ち着いたボディカラーである「ホワイト」と「ブラック」の人気の高さは、スーパーカーであるNSXでも共通しているようです。
一方で珍しいボディカラーとして「レッド」がランクインしています。
色焼けを起こしやすく手入れが大変なボディカラーと言われているものの、きれいな状態で残っていれば高額査定につながることが予想されます。
ただし流通台数そのものが少ないため、ボディカラーによる加点はそれほど大きくないと考えておきましょう。

ホンダ NSXのオプションについては、すでにデータが残っていないため明確にこのオプションが人気が高いと断言することができません。
ただし年式の古いNSXを蘇らせる、オプションとはまた違った整備を受けているかどうかが高額査定の鍵を握るようです。
そのプランを「NSX リフレッシュプラン」と呼びます。
販売終了から15年以上が経過した現在、NSX の部品に関しては既に生産を終了していてもおかしくない状態です。
しかし Honda の技術者が。お客様から持ち込まれたNSXを、既に古くなってしまった部品や板金塗装を行うことで新車同然に蘇らせることができるのです。
よくレストアと混同されますが、新車同等の品質に仕上げるという目的を持っているため、厳密な意味ではレストアとは違います。
このプランを利用している NSX に関しては、文字通り新車同然の状態で査定が行われることとなります。
1回の価格は26万円と非常に高額ではあるものの、年式相応の不調が出てしまうよりは、高額査定につながりやすくなるのは明白でしょう。
もちろん購入後に持ち込むこともできますが、少しでも高額で手放したいと言うのであれば、一度「NSX リフレッシュプラン」について調べてみることをおすすめします。