トヨタ イプサムの買取相場は、横ばいの状態を維持しています。

2009年に生産を終了したスタイリッシュミニバンのイプサムは、流通台数が多くありません。しかし、3列シート6／7人乗りのロールーフミニバンを求めているユーザーは一定数いるため、多少の増減はあるものの、ほぼ横ばいの買取相場になっているといえるでしょう。

・240i タイプS II

240i タイプS IIは、2007年に設定された特別仕様車です。

特徴は、ベーシックなグレードの「240i」をベースに、特別ボディカラーのブロンズマイカメタリックなど全4色を設定し、フロントグリル／フロント・リヤバンパー／サイドマッドガードのエアロパーツ、16インチアルミホイール、スモーク加工を施したディスチャージヘッドランプやリヤコンビネーションランプなどを特別装備していることが挙げられます。

また、本革巻きの4本スポークステアリングホイール、オプティトロンメーター、ステアリングのオーディオスイッチ、ライトの自動点灯および消灯システム、クルーズコントロールなどを採用し、利便性を向上させていることもポイントです。

240i タイプS IIは、充実した装備により、中古車市場で人気があるため、高値で買取される傾向があります。

・240s

240sは、エアロパーツなどが装備されるスポーティなグレードです。

また、6人乗りと7人乗りを選べるグレードとなっているのも240sの特徴といえるでしょう。6人乗りは2+2+2の3列シート、7人乗りは2+3+2の3列シートとなります。

買取では、6人乗りと7人乗りのどちらも同価格帯です。

・240u Gセレクション

240u Gセレクションは、木目調+本革巻きステアリングやクルーズコントロールなど豪華な装備が装着される上級グレードです。

このグレードも、6人乗りと7人乗りを選ぶことができます。上級車種と同等の豪華装備が装着されていることから、買取額が安定しているといえるでしょう。

イプサムは、生産終了から時間が経過しているため、走行距離が延びている車両を売却するケースが増えてきています。しかし、エアロパーツが装着されたスポーティな「240s」や特別仕様車の「240i タイプS II」、豪華装備が標準となるグレードなどは、走行距離が延びていても買い取ってもらえる可能性が高いです。

そのため、年式が古いという理由や走行距離が10万kmを超えているからという理由で売却を諦める必要はないといえるでしょう。

トヨタ イプサムの買取時の注意点は、外装や内装をきれいな状態に保っておくことと、記録簿・保証書・取扱説明書などの書類を残しておくことです。

イプサムは、スタイリッシュでエレガントなスタイルの3列シートのミニバンであるため、外装や内装がきれいな状態になっているほうが買取時に高い評価になりやすいでしょう。

また、これまでの点検・整備の記録や保証書、取扱説明書が残っていると買取額がアップする可能性が高くなります。書類は、時間の経過とともに色褪せてしまっていても査定に影響しないため、大切に保管しておきましょう。

トヨタ イプサムは、スポーティな装備や豪華装備が充実しているスタイリッシュなロールーフミニバンです。ルーフの高さが低めで6人以上乗れる車を求めているユーザーは一定数います。そのため、買取を諦めないことが高く買い取ってもらうためのコツといえるでしょう。

トヨタ イプサムの人気グレードは、次の5つとなります。

・240i タイプS II
・240s
・240u Gセレクション
・240u
・240i

人気グレードのうち、スポーティな装備が装着されている「240i タイプS II」と「240s」は、スタイリッシュなロールーフミニバンであるイプサムの魅力をより引き立てているグレードとなっているため人気があります。買取相場は、25万円前後が多いものの、車両の状態によってはもう少し高値で買取されることもあるでしょう。

豪華装備が装着される上級グレードの「240u Gセレクション」は、上質な装備や便利な機能が評価されるため、買取額が高くなりやすいです。上級グレードの買取相場は、おおよそ20万円前後。内装や外装の状態、走行距離など車両のコンディションによっては、もう少し高値になることもあるでしょう。

グレード別の買取相場の傾向からも、スポーティな外観や内装、高級感ある装備は人気だといえます。

グレードの見分け方は、バンパーやサイドスカート、内装の装備などを見ることで確認することが可能です。

スポーティなグレードには、フロント・リア・サイドにエアロパーツが装備されているため、エクステリアを見るだけでグレードの判別ができます。上級モデルで人気があるグレードの「240u Gセレクション」は、ステアリングホイールを見ることで判別が可能です。木目調+本革巻きステアリングが装備されていれば、装備が充実している上級グレードであることがわかります。

トヨタ イプサムの人気カラーは次の3色となります。

・パールホワイトマイカメタリック
・ブロンズマイカメタリック
・ブラック

パールホワイトマイカは、新車／中古車ともに人気のあるホワイト系カラーであるため、買取時にも高値になる傾向となります。

ブロンズマイカメタリックは、イプサム最後の特別仕様車である「240i タイプS II」に設定された特別カラーのひとつです。落ち着きのあるカラーリングにより、イプサムの上質感を引き立てることから人気が高いといえるでしょう。

ブラックは、人気ボディカラーの定番色で、高級感を際立たせるカラーであるため、高い評価になりやすいです。

人気ボディカラーに共通しているのは、イプサムならではの上質感あるエレガントなスタイリングを際立たせるカラーだということです。

イプサムには、ホワイト、ブラック、ブロンズの3色以外にも、シルバー、ダークレッド、ブルーなど、イプサムならではの個性を際立たせるカラーがあります。外装や内装、年式や走行距離などによっては、レッドやブルーもブラックやホワイトなどと同じような価格で買い取ってもらえる可能性があるでしょう。

トヨタ イプサムの人気オプションは、次の5つとなります。

・ナビゲーション
・ETC
・バックカメラ
・障害物センサー
・サンルーフ

ナビゲーションは、工場装着となるメーカーナビ、ディーラーや後付けとなる社外ナビのどちらであっても、装備されていると買取時に高く評価されます。

ETCは、もはや必須となりつつある装備のひとつです。ETC専用で出入り口も増えてきたため、後付けするオーナーも多いでしょう。このETCも買取時には高く評価される重要なポイントです。そのため、装着しておいて損はないでしょう。

バックカメラは、駐車時のサポートに欠かせなくなってきているアイテムのひとつで、必須となりつつある装備です。もはや当たり前の装備になっているバックカメラは、リセールするときのアピールポイントとなります。つまり、バックカメラがあると売れやすいため、バックカメラがあると買取時に高値になりやすいといえるでしょう。

サンルーフは、査定時の評価アップポイントのひとつです。イプサムのサンルーフ（フロントチルト・リア電動スライド・サンシェード付きツインムーンルーフ）は、全グレードでメーカーオプションとなっているため、後付けすることができません。室内に自然光を取り入れることができ、解放感も得られるサンルーフは、新車時のみ装備できるオプションであることや装着されている車両が多くないことから、高い評価となるでしょう。